第105話 アンチテンプレートを書けるか?

『テンプレート』

 本来は、鋳型や形番を意味する言葉であるが、現在では(少なくとも文学に置いては)『決まったキャラクター形成』や『ストーリー展開』のことを意味指すことが多い。

 テンプレートと言うより『パターン化された』小説とも言っていいかもしれない。


 なのだが、最近、私は疑問に思う。


 ここ『カクヨム』でもそうだが、私たちは普通、作品を作る時に『ジャンル』を選択する。

(もっとも、私は『書きたいものを何にも邪魔されずに書きたい』と思うのであまり限定しないのだが)

 ハードボイルド、時代劇、青春、エッセー……

 そのジャンルにしたがって物語は進行する……


 これって、テンプレートなのでは?


 もちろん、ただの丸パクのようなものではないにしろ、時代劇なら江戸時代メイン(そうでない時代劇もあるにはあるけど)ハードボイルドなら拳銃や武器は必須などなど。


 では、全くジャンルを気にせず物語は書けるかと言えば、それもそれで難しいと思う。

 何事も何かしらの型があってはじめて形になる。


 そういえば、空手の先生が言っていた。

「型の上手い人ほど基礎を大切にしている。そうすることで応用が利くんだ」

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