第89話 イージーモードとスーパーハードモード

 私は将来、小説やエッセーなどモノガキで生計などを立てたいと思っている。

 だから、色々な場所で色々なものを書いてきた。

 だが、ふと思う。


 私の周りに『一流の小説家気取り』の人がいる。

 その小説、全く全然面白くないのだが、本人は『面白い(はずだ)』と思っている節が所々ある。

 凄いのはオリジナルアニメのある二次作品なのにオリジナルのシーンを見て「俺の小説をパクった」と公言できるアホさだ(あえて、こう書く)。

 本人曰く「毎週毎週書いているんだ、ありがたく思え」というのもアホだ。


『それ、最低ラインだから』

 今は亡き私の好きな作家がいたら、きっと、こう言うだろう。(たぶん)

 週刊誌や新聞に連載を持っていた作家のエッセーなどを読むとアイディアを出すのはもちろん、締め切りなどで悩む姿が書かれている。

 

 今は、多くの人が締め切りなどを無視して自由に書ける。

 責任もない。

 辞めたきゃ辞めればいい。

 ある意味では、イージーモードである。

 本当の作家はそうはいかない。

 締め切りがある。

 責任もある。

 途中放棄は出来ない。

 ある意味スーパーハードモード。



 でも、やっぱ、小説家になりてぇなぁ。

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