第32話 I can not speak English
冒頭から宣言するが、私は英語がかなり苦手だ。
ただ、少なくとも英語圏の人に「私は英語が喋れません」と英語で言うほど(あえて書くが)アホなことはしない。
こう思うようになったのは私が高校生のころ。
今だから書くが、日本でも指折りの馬鹿な学校だった。
ワンマン経営と言っていい。
今年、アマチュアボクシングで山根何某氏がテレビを賑わせたが、彼と同じような校長だ。
生徒にとっては地獄である。
毎週、何の役にも立たない無意味な校長の世間話を一時間ぶっ通しで体育館で直立不動で聞かされ、毎日同様の朝礼があるのだ。(これは十五分)
おかげで北朝鮮のめちゃめちゃな政治を見ても世間ほど驚きもしない。
彼の周りの教師もイエスマンで固めている。
さて、その校長に「姉妹校になりたい」という海外の馬鹿(あえてこう書く)がやって来たそうだ。
その時校長は得意満面にこう言い放った。
「あいきゃんすぴーくいんぐりっしゅ!!」
この瞬間、私はこの校長が学もなければ人徳もない脳みそが足りない人間だと再認識した。
せっかく、相手から友好的に握手を求めているのに「自分が気に入らない」という理由だけで拒絶するのは相手に対して失礼だと思う。
むろん、国家間などになれば安易な感情による交渉や友好は褒められたものではないけど、個人間だけにおいてなら(まあ、悲しい現実として親切にしても個人でも窃盗犯とかいるので自分の防備は可能な限りして)わかる範囲で説明したい。
「いやいや、でも、ちゃんとした発音でないと……」と言い訳する人もいるが、(そういう考えもあっていいけど)自分が外国に行って道や駅で迷ったときに、その国の言葉で聞いたときに「わたし、にほんごわかりません」と言われたらどうだろう?
私は嫌な気分になり、その国が嫌いになるだろう。
なので、私は英語で話しかけられたときにこう答える。
「I can speak English.A little」
後は、度胸と脳みそをフル回転させて話す。
意外とどうにかなる。
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