第31話 『発達障害』より厄介な二次障害

『発達障害』(自閉症スペクトラム症、ADHDなど 以下『発達障害』と略す)自体、私は軽い。

 もっとも、子供の頃は今より酷かったのかもしれない。

 辛かったのは、親の虐待や学校の差別やいじめ(あえてこう書く)だ。

 これによりPTSD(心理的外傷)が広がり、対人ノイローゼになり対人スキルが満足に構築できずに社会に出た。

 対人スキルどころか自己肯定もできない人間が社会に出ればどうなるか?

 精神が病み、壊れる。

 壊れて親がようやく気が付き、病院に連れて行ったときには個人的には「手遅れ」

 本人たちは満足しているのだろうが……


 壊れた心を治すのに約八年かかった。

 当たり前だが、一回不信感を持ったものや世界に対して信頼をするのは本当に容易なことではない。


 いや、治したのではなく、別の自分を作り上げたというのが正確なのかもしれない。

 私が私をだましているのか?

 それとも、私は私に騙されているのか?


 どっちでもいいけどね。


 世間では『発達障害』の言葉ばかりが独り歩きし、実は、『発達障害』より二次障害に苦しんでいるものも多い。


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