第27話 自分をつねって他人の痛みを知る
なんでも、南青山という場所で児童相談所を作るかどうか論争になっている。
反対派曰く
・児童相談所に南青山は似合わない
・自分たちは子供たちに贅沢をさせているので児童相談所の子供が来たら、その子たちは自分の立場を悲観するのではないか?
まあ、ものすごく手っ取り早く書くと
『俺たちは南青山というブランドを億単位で買ったんだ!! それを見すぼらしいガキに汚されてたまるか!!』というところか?
彼らに対しては芸能界やネットから非難の声が上がっている。
そこは彼らに任せるが、ふと思ったことがある。
もしも、仮に近くの施設を児童相談所や火葬場と言ったマイナスイメージのあるものになるとなったら皆さんはどう思うのだろう?
私の場合、徒歩数分で母校の中学校があるのだが、そこが火葬場になったらどうだろう?
私はインフラさえちゃんとしてくれれば(道路が狭いので拡充とか)『人はいつか死ぬもの』だから、作ってくれてもかまわない。
ただ、反対する住民もいるだろう。
祖父が亡くなった時に、日本でも最新鋭の火葬場で荼毘にふしたが、そこではモニターで『ここは最新鋭の窯を使い短時間(約四十分)で臭いなども出さずに遺骨にする』ことを謳っていた。
「死ぬのにも文句言われるんだなぁ」
私は少し薄ら寒く感じた。
まあ、金持ちの人間が本当に心豊かかどうかは分からないし、児童相談所にいる子でも立派になる子がいないとは限らない。
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