第5話 『タグ機能』の話
この『カクヨム』にきて、一か月は過ぎただろうか?
色々な作品を読みつつ思うことがある。
『タグ』という機能がある。
希望の作品を見つけられやすいようにする機能だ。
「幕末」「探偵」「お仕事」などなどだ。
その中に時々「感動」とか「生きる意味」とか出てくる。
正直に書く。
以下は、そのタグをつけている人には申し訳ないが、結構えぐることを書く。
仮に「傷ついた」と言われても当方は一切関知しない。
一応、警告しましたからね。
私の本音としては、人の感情にまで『タグ』をつけてほしくない。
感動するのも、生きる意味を見つけるのも個々であり、文学は材料になりえても(とくに本職でない場合)料理にはならない。
もちろん、私も文学を志すものとして願望はある。
でも、他人の感情まで『タグ』を押し付けようなんて考えたくもない。
「読んでもらいたい」
「絶対分かってもらえる」
こういう思いはわからないわけではない。
私だって1000PVになるような作品が書けたら、どんなにいいか想像しただけでワクワクする。
しかし、それは独りよがりの甘えである。
作家が読者に甘えていけない。
逆は大いに歓迎すべきかもしれないが(加減はありますよ)・・・・・・
それよりなにより、自分でハードルを上げてどうするのか? と。
個々の読者は千差万別である。
中には百戦錬磨の強者もいるだろう。
彼らに対して安直な「お涙頂戴」は効かない。
言葉のセンスから、もしかしたら、その人となりまで見透かされているのかもしれない。
安易なハードル上げは自滅だ。
最終的には自分を追い詰める結果になる。
力まず、自然体で出来ることだけを精いっぱいやる。
過度な思い込みや独りよがりを捨てる。
自信と独りよがりは全然違う。
これを自分の自戒にもしよう。
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