第2話
WWEのプロレスというと、みなさんはどんなイメージをお持ちだろうか。
全くプロレスには関心がなく、WWEなんて聞いたことがない、という人もいるかも知れないし、逆に私よりも詳しい人もいるかも知れない。
一昔前のプロレスだったら、ストロングスタイルなのかショースタイルなのかが重要だった。すなわち”ガチ”(本気で戦っている)か”ヤオ”(勝敗が決まっている芝居)かが大問題だった。もし”ガチ”だったらプロレスは観る価値があるが、”ヤオ”だったら観る価値がないと考える観客が大半だっただろう。
ところがWWEは最初から”ヤオ”であることを公言し、積極的にギミックを使う。
私は最初、ケーブルテレビで無料で観られる試合だけを観ていて、WWEは実にくだらないと思っていたが、ペイペーヴューで有料の試合を観るようになってから、考えが大きく変わった。
無料試合で見られるギミックや、明らかに作られた因縁の対決のストーリーは、有料試合のための宣伝に過ぎない。本当に面白い試合は金を払わない観客には見せないのがWWEの経営方針なのだろう。
私は有料ペイパーヴューの試合を観て、マクマホンは本物のプロレスを理解している男だと確信した。
本物のプロレスとは何か。それは”ガチ”の試合ではない。
鍛えられたプロ同士のぶつかり合いでなければ観ることのできない、技や肉体美のパフォーマンス。これこそが本物のプロレスであり、真のプロレスの醍醐味なのである。
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