異世界でチートで無双してチヤホヤされるだけでなく、その状態で現代に戻って無双してチヤホヤという作品が増えてきましたが、本作は「異世界」を「江戸」に置き換えた作品に近いです。
ただ、江戸時代の現地の人にもしっかり活躍のシーンが与えられているので、そこまで痛さを感じることはありませんでした。
現代と江戸を行き来できるので、必要なことは調べ放題だったり、現物も持ち込めるという主人公が輝くために最高に都合の良い設定がありますので、ご都合主義が嫌いな人は厳しいでしょう。
非常の状態の良い大量の裸の小判を問題なく換金されるシーンもあります。普通なら怪しまれて通報されるでしょうなんてツッコミが入れたくなる人も無理でしょう。
序盤で、本作品に合う合わないがはっきりするので、その点も読者に優しいと思います。
蛇足ですが、池波正太郎の剣客商売の某登場人物をモチーフにした(というかほとんどそのまんまかも)キャラが出てくるので、あ…となるかもしれません。