第7話 疑問
次の月曜日は晴天だった。
雲ひとつない空は美しく、能登は左右に蛇行しながら、ゆっくりと自転車を漕ぐ。ちらりと腕時計を見るが、このままでは余裕を持って満谷駅に着いてしまうだろう。
少し考えて、短縮にならない近道をしようと思い付く。
どうせなら、黒猫がいるかどうかも確認しよう。
そこで、頭に疑問が浮かんだ。
あの黒猫は、晴れの日にはどうしているのだろう。
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