其之二 同志たち
「――――
その肉瓢箪の一行はすでに北へと発ったらしい。昨日のことだ。
陳逸は
吉利は考えを巡らせながら、一行を追っていた。
報告された護衛の数を考えたなら、一人では手を出せそうにない。商結老人は同行を願い出たが、吉利はそれを認めず、もう一度
吉利は許劭の言動に何か余裕があるように感じた。濁流派が清流派人士の暗殺に
『
予州一帯に埋伏する清流人たちは互いに横の繋がりを持っていて、
国都・洛陽は濁流に
だからこそ、外に対しては十分警戒しつつも詳細な情報を提供する。同胞と一族を守るために。
『清流の情報網を利用する……』
鋭く回転する吉利の頭の中では、少しずつ策が練られつつあり、
『立ちはだかる壁を突き崩してこそ道は開ける。オレは……オレは許子将の想像を超えてみせるぞ』
吉利は
「おおい、吉利ー!」
そして、汝陽県に入ってから間もなく、吉利の強い意志に引き寄せられるかのように二人の奔走の友が追いついてきた。
「久しいな、吉利。許子将殿から君のことを聞いてな……」
年長の友人である男が馬から飛び降りて、笑顔で吉利の肩を叩いた。
「おお、
吉利も久しぶりに見る友の顔に頬が緩んだ。〝厳恪〟と呼ばれた男は吉利と数年来の付き合いがある。穏やかな性格で、吉利よりも一回り年長だったが、年の差を超えた親交があった。
彼は予州の北、兗州の
彼らのような名のある清流人は当然、濁流派に命を狙われる危険性があるので、身を
「吉利、こちらの御仁は
厳恪は喜びも程々に、連れの清流人を紹介した。
周済も厳恪も党人として追われる身でありながらも、危機に
「君のことは厳恪からいろいろ
周済は自分よりもずっと年下の吉利に丁寧に応じた。その周済の態度に吉利は厳恪と同じようなものを感じていた。
『やっていることも同じだな。許子将の言う気骨ある人物が現れたというわけか』
吉利の方は少々きつい冗談で友人との再会を喜んだ。
「ところで、厳恪。まだ生きていたのか。音沙汰がないんで、死んだものと思っていた」
「私はここで周済殿のお手伝いをしていたのだ。音沙汰がないと言うが、知らせようにも吉利の居場所は常に分からないではないか。度を越した
「ハハハ、それもそうだ」
吉利は厳恪が
「厳恪から聞いていたが、今ここで君に出会えたのは、まさに天祐というものだ」
そう言って、周済もまた笑い、
「まさしく」
「この一大事にどこにいるのか分からない吉利が偶然この地に現れて協力してくれようとは、本当に運が良かった」
「オレはこの一大事に厳恪と会えるのは分かっていたぞ」
「……?」
厳恪はその言葉の意味を深く考えている余裕などなく、話を本題へ戻した。
「それより、吉利。君がこの仕事を引き受けたということは、何か
「あると言えばある。ないと言えばない」
吉利は
「吉利、冗談を言っている時ではない。早く君の考えを聞かせてくれ」
「まぁ、そう焦るな。陳君はしばらく殺されはせん」
「どうして、そう言える? 殺されてしまってからでは遅いのだぞ」
「殺すつもりなら、もうとっくに殺しているさ。わざわざ護送などするものか。それに護衛が何十人も付いているぞ。追いついたところで、ただ飛び出して行っても、逆に捕まるか殺されるか、どっちかだ」
「しかし……」
吉利はまだ何か言いたげな厳恪を手で制して、
「奴ら、どこへ向かう気かな?」
見えない肉瓢箪らの行き先を問うた。その問いに周済が答える。
「常識で考えるなら、洛陽であろう」
「洛陽で何を?」
「
周済は目を閉じ、沈痛な面持ちで訴えた。
「では、何を聞き出そうというのだ?」
「それは分からぬ。……分からぬが、陳
「恐らくそうだろう。陳君が生かされているのは何か重大な秘密を握っているからだ。恐らく党錮に関わる何かだろう。奴らはそれを知りたい。清流派に漏らさずに……」
自分自身に言い聞かすように呟く吉利の眼が、いつの間にか鋭くなっていることに厳恪は気が付いた。それはまるで
久しぶりに見た吉利の鋭さに、厳恪はやっと
「ところで、清流人の暗殺の話をよく聞くが、裏で糸を引いているのは誰かな?」
吉利は話題を変えながらも
「もちろん、
それは濁流派の両頭として君臨する宦官だ。党錮事件の首謀者であり、清流派の
「そうじゃない、厳恪」
吉利は首を振った。そんな分かり切った答えは求めていない。
「
「直接指示を出しているのは
周済の口から出た名前――――張譲とは、近年頭角を現してきた有力宦官である。
第一次党錮事件が起こる直前、
李膺は
各地の太守や異民族討伐に功績を挙げ、司隷校尉に栄転した李膺は管轄内の
張朔は濁流派の権力を笠に着て誰も手出しできないことをいいことに、非道な行いで人々を苦しめていたが、正義感が人一倍強く、職務に実直な李膺はこれをあっさり捕えて殺したのである。人々は彼の正しく勇気ある行為に
彼のような人間を志す若者が集まった洛陽の
濁々とした者たちがのさばる政界で、粛然と風紀を守り、
名実兼ね
このように、張朔排除の一件以来、李膺の名声は一世を
そして、第二次党錮で李膺を殺すチャンスが巡ってきた際、張譲は真っ先に李膺を殺して恨みを晴らしている。
「五年前の事件を主導した
吉利は父から事件の
朱㝢、
朱㝢は二人の計画が成った
その知り得た情報に自分の推測を重ねていく。
「陳君はその事件に隠された真相を知る可能性のある唯一の生き残りだ。それを聞き出す前に死んでもらわれては奴らも困る。殺したくても殺せないというわけだ。……まだ分からないことは多いが、奴らが何かを企んでいるのは間違いない。確かに洛陽は奴らの住処だが、極秘に事を進めるには不都合なはずだ。おとなしくしているとはいえ、都に全く正義の士がいないわけではないからな……」
これは単に吉利の推測の域でしかなかったのだが、周済も厳恪もなぜか吉利の弁舌に引き込まれるように聞き入るのだ。
「奴らは
吉利は自らの考えを自信に満ちた表情で
「陳君は陳太傅の子息。つまり、大物の清流人だ。その陳君から何らかの話を聞き出そうとするならば、小物ではなく、奴らの中でもそれなりの人物が動くはず……」
周済はハッとした。
「張譲自ら動くというのか」
清流派の排除に急進的な人物として警戒されていた宦官・張譲の生まれは潁川郡許県。そして、この道はその許県へと続く――――。
肉瓢箪を追う吉利たちは汝陽県に入っていた。すれ違う通行人からの情報によると、肉瓢箪の一行とは数刻の距離まで迫っているようだった。
そこで、吉利が寄り道をしようと言い出した。
「……そうだな。私も久しぶりに同胞に会うとしよう」
「周済殿も袁家に友人がおられるのか?」
「うむ。
「聞いたことがある。袁姓を捨て、モグラのような生活をしているとか……」
「ふ、モグラか……しかし、今の世の中、ああもなりたくなる……」
汝南汝陽の袁氏といえば、全土に名を知られる名門中の名門である。
四代目にあたる袁隗、
「――――かつて御先祖の袁安様は徳行で我が一族に名誉と幸福をもたらしたのに、情けないことに
袁閎の言う
袁閎の弟である
袁安以来、袁氏は濁流勢力に対抗する清流派大家として人々の信望も厚かったのだが、今の袁家は没落を恐れるがあまり、袁赦頼みで、一族の繁栄のみを算段していると捉えられていた。そのため、威勢こそあるものの、清流にも濁流にも
濁流の追及をかわすために、表向きではあるが、清流を貫いた袁忠を破門に処したことも、袁家人気が陰る要因の一つとなっていた。袁忠は仕方なく南方の地へ去ったと言われる。袁閎はそんな一族を恥じて、人気のない山奥に土室を作り、その中に
『
支丹とは袁家の
「泰平の世になれば、彼も出てこよう」
周済は汝陽に立ち寄った時には必ず袁閎の土室を訪れた。特に何かを語らうわけでもなく、ただ近況を記した手紙を差し入れと一緒に置いて帰るのだった。
「共に闘って欲しい人物ですが、惜しい。袁家の名声は大きな武器になるのですが……」
「名声というものは強みにもなれば弱みにもなる。狙われやすいからな。だから、今の袁家はおとなしい」
吉利は厳恪に言って聞かせた。吉利は今の袁家は苦労しているとは思ったが、やはり、好感は持てなかった。
しかし、そんな袁家にも意気盛んな若い世代が台頭しようとしていた。その内の筆頭である支丹と吉利は少年時代からの付き合いで、互いに気が合った。支丹は現在、
少し前、吉利は支丹から一時帰郷の報告を受け取っていて、それなら、
「……そうだな。名が重ければ動きにくい。夏甫には袁氏の名は苦痛でしかないのだ」
周済は吉利の言葉に同感だったが、党錮以来、積極的に濁流と闘おうとする者が少なくなっている現状が厳恪を寂しくさせた。
「夏甫は静かに生きるべき人間だよ。人にはいろいろある。時流に
「周済殿は許子将殿と同じだな。よく人の心が分かっておられる」
「私はお主の方こそ人の心を読むのが
周済はちらりと吉利を見やった。
許劭から自分なりにこの青年を
『――――子将が迷うのは珍しい』
そう思うのと同時に、周済の中にこの青年に対する興味が湧いた。
「私は周済殿を尊敬していますよ。危険を
厳恪は率直に周済を褒め称えた。
「ははは、単に身が軽いだけだ。軽い分、体がよく動く。私は陳太傅たち三君をはじめ、李元礼殿たち八俊、濁流と闘った清流派諸君を心から尊敬している。君も尊敬しているし、悪政に耐え生きている民も尊敬している。もちろん、陳君もだ。私は誰かに褒められるほど濁流と闘ったわけではない。せめて尊敬している人たちの手助けをしたいと思うだけだよ。世話焼きな性格なのだな」
「それは謙遜し過ぎでしょう」
二人の会話を聞きながら、吉利は許劭が周済の性格を熟知した上で行動パターンを予測したのだと知った。
『初めから分かっていたのだ。周済の性格が陳逸を前にして黙って見過ごせるものではなく、危険を
吉利も的確に許劭の思考を読み取っていた。
さすがに袁家ほどの名門ともなると、郷里の所有地だけで一県の規模に匹敵するのではないかと思えるほど広大だ。道の両脇に並ぶ田畑は一面緑色の稲穂で覆い尽くされている。全て大豪族・袁氏が経営している
この一帯が〝
袁家の
これが袁氏のみならず、豪族たちの豊かな財政力を支える一端である。
周済はさっそく袁盛郷の山林奥深くにある袁閎の土室に向かった。吉利と厳恪はその足で袁家の屋敷群の中で一際大きく立派な屋敷を
しばらくして姿を現したのは、
「おお、二人とも。御苦労だな、わざわざ」
「やあ、今度、
厳恪が簡単な挨拶の後、さっそく彼の昇進を称えた。
濮陽とは
このことは吉利に
今、彼は暇をもらって帰郷してきたところだ。郷里の者に昇進を報告し、祝うためだ。
「ははは、ただの一地方官だ。なのに、俺が知らないうちに一族の者たちが大勢の
さりげない自慢がいやらしい。厳恪は世辞ではなく言う。
「謙遜するなよ。皆が栄誉と幸福に
「そうか。そう言われると、悪くないな」
「いやいや、立派なことだ。さすがは袁家の御曹司、支丹様だ」
厳恪の賛辞には喜色満面の笑みで応えた支丹だったが、吉利のその賛辞は支丹の顔から途端に笑みを消してしまい、逆に端正な顔を引き
「その名で呼ぶとは……お前、俺の出世をぶち壊しに来たのか?」
「何を言う。友の出世を駄目にしたがる奴がどこにいる? わざわざ君を祝いに来たというのに、それはないぞ」
そう聞くと、益々
「……それで用件は何だ? ……最初に断っておくが、無茶な真似はできないからな。昔とは違うんだ」
「まぁ、そう怒るな。君の出世を祝う気持ちに嘘偽りはない。……なかったんだが、ここに来る途中で面白い事件に遭遇してな……」
支丹は鋭い視線を送って吉利の口を封じようとした。面倒なことは言ってくれるな、という威圧だ。
「それは私が話そう」
それに気付いたのか気付いていないのか、厳恪が事の子細を話し始めた。
黙って成り行きを聞いていた支丹は話の途中で首を振り、最後まで聞き終える前に、
「……話は分かった。だが、駄目だ。力にはなれん」
祝杯の
「おいおい、どうした? 出世祝いを兼ねて一暴れしようではないか」
「どこが出世祝いだ? ……いいか、俺はもう官吏なんだぞ。昔と同じようにできる訳がないだろう。〝支丹〟はもう卒業したんだ」
少年時代、吉利はこの若き御曹司を〝支丹〟と呼び、よくつるんでトラブルを起こしたものだった。支丹とは袁家の一族であることを隠すための偽名であり、水面下で党人の救済活動に従事するための変名である。
つい二年ほど前まで、支丹は周済や厳恪と協力して、窮地の党人たちを逃亡させることに力を注ぎ、そのために袁家の財力を出し惜しみしなかった。
吉利がこの袁家の御曹司に〝支丹〟という名を付けたのはいくつか理由があったが、一つには誠意を持って支援に従事するという意味がある。
〝丹〟の字には赤という意味があり、丹心は赤心、つまり、
そういう解釈からすれば、悪くない名のように思えるが、支丹本人はこの名を嫌がった。ところが、吉利や厳恪がこぞってそう呼ぶので、いつの間にかそれが定着してしまったのだ。支丹は偽名を使いながらも家柄を気にすることなく友人と付き合ったので、人望があった。吉利は名門に連なりながらも型破りで正義感の強い支丹に好感を抱き、互いに結託して、濁流派の郎党と
それでも、少年同士のそんな遊侠事は中央政界から見れば取るに足らないものだったから、何か問題を起こしても袁家の権威と財力でどうとでもできたのであるが、現在の支丹はすでに政界へと足を踏み入れており、彼の一挙一動が袁家の将来に関わってくる、責任の重い立場にあるのだ。
加えて、陳蕃の子息を助けるということは確実に中央政界にはびこる濁流派の面々に
「お前もそろそろ家のことを考えて行動したらどうなんだ? お互いもう大人だ。お前ももう〝吉利〟を卒業……」
言い終わる前に吉利は支丹の忠告を手で制した。そして、さも無念そうに首を振る。
「何ということだ。よもや支丹の口からそんな言葉が出てくるとは思ってもみなかった。家のことを考えろとはよく言ったものだ。大丈夫たるもの、家よりもまず国家のことを考えるべきではないのか? 国なくして家はない!」
支丹は吉利の
「……君を尊敬できる人物だと思って今まで付き合ってきたのに、どうやら袁家の御曹司は都で上の御機嫌を伺うだけの
吉利は
「お前に言われたくないわ! 未だ
「何と情けない! 世間が袁家のことを何と言っているか知っているのか?」
「ぐっ……!」
何とか抵抗しようとした支丹だったが、その吉利の
世間の風評ではよく政界のことが語られる。当然、名門の袁氏のことも話題に挙がる。国家のために破滅を恐れず、正義を貫き通した党人たちを人々は尊敬してやまなかった。
例えば、こんな話がある。四年前、第二次党錮事件が起きた際、宮中や首都圏の不法を摘発する
党人の思想を受け継ぐからという理由で、第二次党錮以来、その
また、時の
彼らの行為は党錮を断行した政策を非難するものであり、義を重んじるものであった。人々は彼らの
一方、袁家で党人となったのは袁忠くらいなもので、代々の清流派名家という大看板のわりに被害はほとんど出なかった。それが意味するものは……。
「――――袁家は宦官に取り言って難を逃れたらしいな」
「――――何とだらしない。名声はあっても、心意気はなかったのだな」
「――――国家の再建よりも一族の栄華か」
「――――
「――――全くだ。これでは名門の名折れだよ。御先祖様もうかばれまい」
だからこそ、その反動が吉利らとつるんで羽目を外す要因にもなっていたのだ。
「そんなことなら、鳴かない
吉利は
「ぐっ……!」
そんな態度よりも、吉利の発した言葉がまた支丹の心を強烈に刺激した。
〝鳴かない蝉〟とは、かつて「八俊」の杜密が同郷の
杜密、
官僚の最高職である三公の下には九つの重要職があり、それを〝
太僕は車馬に関する全てを扱う九卿職の一つで、このような中央の要職に杜密が就くことは、まさに適材適所と言えた。杜密は節義を重んじ、国政を正しく
一方、劉勝は
何が良くて何が悪いか知っているくせに、国のために働こうとせず、自分の保身にのみ気を配っているのは罪人に等しい――――と、多少過激に非難したのである。そして、国家のために口を開こうとしないから、彼を〝鳴かない蝉〟と皮肉ったのだ。つまり、価値がない存在という意味である。恐らく共に闘ってくれないもどかしさがあったのだろう。
この予州だけでも、人格と才能を兼ね備えながら、一切政務に関わろうとしなかった逸民的人士として、汝南郡の袁閎・
この内、袁閎・袁弘、黄憲、李曇、姜弘、徐穉は陳蕃の推挙や
袁弘は袁閎の弟で、
「正義を忘れてしまった男に用はない」
「……見損なったぞ、支丹。家門に
吉利は最後にそう吐き捨て、壁の袁安に一礼して祝宴を中座しようとした。が、その一言はとどめとなって、痛烈に支丹の心を揺さぶった。
「……待て、吉利」
苦虫を噛み潰したかのような表情で、支丹は言葉を絞り出した。もともと支丹にも正義の心はあるのだ。吉利よりも強く、大きく。
「そこまで言われては黙ってはおれん!」
支丹が吉利を睨んで言った。支丹がこの名を嫌う理由は〝支〟が支流を連想させるからだ。俺は本流だというプライドが強くある。
「……力を貸してやる。だが、これが〝支丹〟としての最後だぞ。いいな!」
立ち上がって宣言した。だが、そんな
「……ほらみろ、厳恪。オレの言った通りだろう。支丹は実にいい奴だ」
けろりと態度を変えて、一変、顔をにやけさせて言うのだった。
「そのようだな」
笑う厳恪。支丹は
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