家政婦ララと銀河の秘密 ~ダディとララの汚屋敷ピカピカ大作戦~/相内充希
さて、さっそく次の話の紹介に移りたいところだが、まずひとつ。
なんとこの話、クロスオーバーです。もう一度言う、クロスオーバーです。
自主企画「テーマ【掃除・片付け・大掃除】の新作 1万字以内」の主催者さんが、此方の自主企画を見て思いついてくれたという光栄な話だ。興味があってもなくても、自主企画からそっと覗いてみることをお勧めしよう。新たな書き手、新たな話、新たな世界。きっとそこには素敵な出会いがあるはずだ。
私はもちろんいつも通り紹介するだけだ。それでは見ていこう。
《家政婦ララと銀河の秘密 ~ダディとララの汚屋敷ピカピカ大作戦~/相内充希》
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887707135
主人公は、ララという名の家政婦。
今回の依頼は、ラクア城に一人暮らすルーカス・ブラーナの生活環境を整えること。突然の訪問に彼は戸惑うが、「離れて暮らす口うるさい娘が訪ねてきた」という設定にすると受け入れられたようで、ララにも自分をダディと呼ぶように設定する。
十二年前に妻子を亡くした彼の城は荒れ放題だ。その城は彼の心を象徴するようでもある。それを清掃するというのはありがちにも思えるが、ここに意外な秘密が隠されている。
冒頭でララが宇宙船を乗り回している時点でSFということがわかるのだが、幽霊なんかも出てきて、そのあたりが詳しく説明されずとも主人公の行動の中でそれを示すのは好印象だ。他にもストーリーの中に伏線はちりばめられていて、最後にはちょっとした驚きを与えてくれる。
加えて個人的な意見を言うとするなら、ブラーナの目線から見た”盗まれた時"の心境をちょっと見てみたかった気もする。
それにしても、こういった「お題を見たらストーリーが思い浮かんだ」と言われるとこちらとしては一番うれしい。改めて感謝と拍手を。
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