神域にいるもの
「起きて、ねぇおにぃ起きて! 起きないとあ~んな事やこ~んな事しちゃうよ?」
「うぐ……重いんだよ! どこ触ってんだ!」
身体を弄られる不快感に目を覚ましてのし掛かる和巴を押し退けた。百年経っても全く変わってないこの変態どうしてくれよう…………。
「せっかく消えた記憶の夢を見てたのにどうしてくれるんだ!」
「……
「なんで――」
「もう居ないんだよ? 思い出してもおにぃが辛いだけだよ。手が届かないものに恋い焦がれる苦しみはよく知ってるから……おにぃにはそんな思いして欲しくない」
憂いに満ちた和巴の表情を見て閉口する。こいつは変わってない、ならその気持ちも百年間そのまま……それはどんなものだろうか? 俺には想像もつかない。
もし失った記憶を取り戻したら俺は神崎への想いで苦しむ事になるんだろうか? 実感がないがおそらく和巴が危惧している通りになるんだろう。人を避けていた俺が好きになったのならそれはよほど強い想いだったはずだから。
でも、だとしても……いや、だからこそ、大切だった者の事を分からないなんて悲しすぎないか? たとえ苦しむとしても大切な人のことはちゃんと知っていたい、そう思う。
「というわけでもう一度寝る」
「どういうわけ!? もういいーじゃん、女はいくらでも居るでしょー。記憶にもない女の事なんて放っておいて私を見てよ」
「その言葉バットで打ち返すわ。男なんていくらでも居るだろ」
「? 何言ってるの、私にとって男はおにぃだけだけど?」
ブレない……これで変態じゃなけりゃ……いや、ないな。容姿が悪いわけじゃないが、幼い頃から知っていて俺の後ろをちょろちょろしてた妹みたいなものだ。身近過ぎてそういう意識にならない。
「とにかく寝るから、まだ眠いし」
「もうお昼だよ!? 起きなよ~、伯母ちゃんが起こしてこいって言ったんだよ~。またぶっ飛ばされるよ?」
「うぐ……それは、とてもとても嫌だな」
この鬼人の身体であっても母さんの攻撃は相当効いた。思い出すと憂鬱になるので昨日の記憶は早々に放り投げて起き上がることにした。
「それで、あんた神代での事は何もかも覚えてないの?」
「さっき少し思い出したよ。腕折った辺りを」
「そうそう、そうらしいわね。航が封印された後に理央ちゃんが話してくれたわ。でもそれ出会って間もない頃でしょう? まったく――踏み込みが甘い! そんな事でこんな時代に娘二人も守っていけると思ってるの?」
ちゃんと起きたのに俺は鬼婆に殴られ空を舞う。道中の戦闘について話すとどの程度戦えるのか見ておきたいと言われてこの始末だ。
俺の母さんこんなに武闘派じゃなかったよ! 俺特殊な鬼人のはずなのにあっさりぶっ飛ばしやがる――。
「鬼灯流――絶波殴連・顎門」
舞い上がった俺に上下から叩き込まれる衝撃波、下からの追撃で更に上昇したところで叩き落とされ地を這う。
「あんた弱いわねぇ」
「おにぃ頑張って~」
「いや鬼か! 百年ぶりに会った息子にする仕打ちか!?」
「何言ってるの、鬼に決まってるでしょう。記憶を取り戻した時あんたにとって娘たちはかけがえのないものになるんだから守れるだけの力がないと困るでしょうが。はい、もう一回、一撃入れるまでご飯抜きよ」
風を起こし目視出来るほどの妖力を纏う母さんは威圧の塊である。おそらくだけど身体能力だけなら詩音を軽く超えていると思う。こんな身体になってりゃ病気も吹っ飛ぶか。
抗がん剤治療で髪が抜け弱っていく姿が俺の中では強いが……本当によかった。
「俺もう一度寝たいんだけど……本気でやっていいのか?」
「そういう暢気な事を言ってるから娘たちが苦しんだんじゃないの?」
「あーはいはい、俺が悪いですよ。ったく、こっちは心配してんのに」
変化して母さんや和巴に近い姿を現して構える。二人には爪や装甲が無い分俺の方がいくらか凶悪だがやはり俺も先祖の鬼神に影響を受けているんだと腑に落ちる。
「それが変化? 随分とこっちに近くなったわね……よかったわねぇまともな姿で」
泣くとこそこですか!? 化け物じゃなくてよかったとは俺も思うけども。
溢れ出る妖力を感じ取れないはずはないのに母さんは余裕綽々な態度を崩さない。
「それじゃあそれが見かけ倒しじゃないことを証明してみなさい――鬼灯流、流転葬送っ!」
視界から消えた母さんの拳が見えた時には既に数発打ち込まれ、回し蹴りが顔の真横に迫っていた。装甲で受けたものの土煙を上げて数メートル吹き飛んだ。
鬼婆め……なんて速さと腕力だ。速さは咲夜が上かも知れないが腕力は圧倒的にこの鬼婆が上だ。
「それが本気? この程度だと母さん安心出来ないでしょうが! 男見せなさい!」
「まだ変化しただけだろうが」
身体の感覚に身を任せる。自然と流れるように母さんを追撃を受け流していく、やっぱり自分で意識して動くよりもこの朧気な感覚に任せる方が無駄がない。消えた過去に武術でもやってたんだろうか?
「へぇ、いいじゃない。でも避けてばかりだと守れないわよ」
今は鬼婆だとしても病床の母さんの記憶のせいで攻撃を躊躇っているとそれを見透かして発破をかけられる。
「本当に大丈夫なんだろうな?」
「平気よ、鬼の身体の強さは分かるでしょう? その何倍も強いわよ」
「悪くなかったけどねぇ、こんなんじゃ甘い!」
妙に嬉しそうな母さんに踵を落とされて俺は気を失った。
「違う、それはこっちの応用です。焦らなくていいからゆっくりよく問題を見てください、出来ることでミスするのはもったいないでしょう?」
「う、うん」
ゴールデンウィーク初日の早朝、鬼灯神社にて俺の為にわざわざ奏のグループが集まり俺の勉強を見てくれている。
奏たちは成績優秀者だがそれぞれ得意なものがあるので教科の担当を分担して教えるという事にしたそうで今は神崎が数学を見てくれている。
「あの理央が甲斐甲斐しく男子の面倒を見てる」
神崎が俺に教えている間奏たちは場所を借りる代わりとして神社の手伝いや朝食を作っているんだが……合間に見に来た奏が芝居がかった風に口元を押さえて涙を浮かべている。
「あの理央がねぇ……良い刺激になるとは思ってたけど、こうまで変わっちゃうなんてね」
「人聞きの悪い言い方しないでください、こんなの責任を取るついでです。男が嫌いなのは変わってません」
嫌いと言いながら随分と大胆なことしてるんだよなぁ……神社に泊まる間どうする気なんだろう? 奏たちが居るし流石にやらないよな。
「の割りには近くない? 慣れたんじゃないの?」
「そりゃあこの人には少し慣れましたけど――」
「何をサボっているのかしら?」
奏の背後からにゅっと顔を出した神楽が奏の頬を引き伸ばす。
「あらしの担当の場所の掃除は終わってりゅってば。しょっちこしょご飯出来たにょ?」
「当然よ、注文通り頭にいい食材を使っておいたわ」
朝食も準備するからそのまま来いってのはこういう事だったのか。知り合って間もない俺にそこまでしてくれるのか……それだけ奏たち全員の絆が強く神崎が大切に思われてるってことだよな。そういう関係があるってのは凄く羨ましいものだな。
神楽の案内で朝食の並べられた部屋へと移動して朝食をいただく事になった。
並べられた料理は神楽と神奈が作ったそうだが、普段の弁当の豪華さを考えると料理上手も納得がいくがこれは……朝から相当手が込んでる。学生で普段からこの料理って凄いな、連休中ずっとこんな感じなのか……至れり尽くせりで申し訳なくなってきた。
「それで、調子はどうなの?」
「大分遅れてます。でもその割りには飲み込みは早いですから噛み砕いて教えれば進みは早いと思います」
「私が聞いたのは男子と二人で大丈夫だったのかという事だったのだけれどね。その感じなら平気なのでしょうね、理央にも春が来るのかしら」
神楽の質問の意図を読み間違えたことで神崎は顔を赤くして黙々と料理を片付け始めた。
「ちょっと理央、これ航くんの為に作ったんだよ」
神崎に取られる前にと響が慌ててまだ食べてない料理を取り分けてくれる。
「美味しいから仕方ないですねぇ。はい妃奈ちゃんあ~ん」
彗は妃奈に餌付けして至福の時を満喫している。妃奈の食い付きがいいので俺もやってみたい衝動に駆られるが奏の警告を思い出してフォークに刺さった料理を引っ込めた。
午後になり三浦も加わり勉強会は続く、しかしまぁ――。
「何故これが分からないのかしら、よく受験に通ったものね」
「神楽ちゃん厳しい……」
元々遅れている事を自己申告している俺と違い三浦に対しては皆厳しく対応していて針の筵に見える。それでも教える事はきっちりしているようで三浦は『そうか』『なるほど』とよく漏らしている。
小休止を挟みながら勉強会は進み日は暮れてしまった。途中離席していた神楽たちに呼ばれ夕食の並ぶ部屋へと移動する。
これがまた豪勢なのだ。昼も凄かったが夕飯はより一層手が込んでいる。利き手が使えない事を考慮してか手巻き寿司があったり気遣いを強く感じる。
「うわぁ~、これ凄いな。神楽ちゃんたちと結婚する相手は幸せだろうなぁ」
三浦の何気ない褒め言葉に神楽たちは頬を染めるでもなく喜ぶでもなくその顔に一瞬暗い影がさしたのが気になった。
不快な内容だっただろうか? 妙に気になって何か言おうと思ったが何も知らない俺には何も言うことが出来なかった。
「航大変だなぁ、普段どうしてるんだ?」
「航って……」
「友達なんだし名前でいいだろ? 俺も謙志でいいからさ。これ片手だと面倒だろうなぁ」
「まぁ、ぼちぼち」
俺の背中を流してくれている謙志は普段の苦労を思ってかため息を漏らした。まさか一緒に入って背中を流してもらう事になろうとは……みんなにとって俺は完全に要介護者になっているようだ。
「にしても凄いよな。入学初日なんてかなり険悪だったのにいつの間にか勉強教えてもらうほど仲良くなってるんだもんな。奏ちゃんとかさ、人当たりはいいけど幼馴染グループ以外にはどこか壁があるって聞いてたし神楽ちゃんや神奈ちゃんなんて大抵の人間は無視するって聞いてたから驚いたよ」
「そんな感じは少しもなかったけど」
「そこは理央ちゃんを助けたから認められてるって事だろ。勉強中を思い出してみろよ、俺なんて……俺なんてボロクソに言われてスパルタだったんだぞ」
泣くなよ……隣で扱き下ろされてたもんなぁ。自分の事じゃないのに聞いてるだけで耳が痛くて落ち込みそうだった。
「でも教え方は丁寧なんだろ?」
「そこは……そうだな。学校や塾の先生より分かりやすかった気がする。でも精神を抉られるんだよなぁ……まぁ成績上がれば小遣いも増えるからありがたいけど」
避けていたはずのクラスメイトといつの間にか一緒に風呂に入り雑談している。人嫌いは変えなくていいと思っていたのに気付かないうちに変化していく。この変化を納得出来ない自分が居る一方でこの状況を楽しみ始めている自分に戸惑う。
「謙志は……なんで来たんだ?」
「なんだよそれ、ハーレム満喫したかったから来んなって事か?」
「ち、違っ――」
「冗談だって、まぁちょっとした仲間意識かな。男子で神代の外から来てるのって俺と航だけなんだよ」
「そうなのか?」
「そうそう、それで地元民は妙に壁がある。俺はもう打ち解けたけど、でもお前地元民よりも壁あったし……避けられるって結構辛い事だからさ、そうならないといいなって様子見さ」
心配されてたのか……よく知りもしない俺の為に……こいつなら、また友達を作ってもいいかもしれないと思ってしまう。
風呂上がりに今日の復習を軽くして早めの就寝となった。普段遅くまで起きている身としてはなかなか寝付けない、同じ部屋に他人が居るというのも落ち着かない理由の一つだ。
ごろごろと寝返りを打っては謙志のいびきに悩まされる。寝付けないままに時間が過ぎて零時前、少し敷地内を散歩しようと外に出た。
暖かくなってきたとはいえ夜の風は半袖でいるにはまだ肌寒い。そして夜の神社というのは中々雰囲気が……ふらふらと敷地の奥に進むうちに空気が変わるのを感じた。
進むほどにどんどん澄んでいく、あたたかいものに包まれている感覚。初めての感覚に好奇心を突かれて辿り着いた先には注連縄の巻かれた大きな樹があった。
大樹の周囲は特に空気が澄んでいる。御神木ってやつだろうか? あたたかいし心が安らいでとても安心する。
樹に触れて太い根に腰を下ろすと途端に眠気がやって来た。早起きのツケがようやく来たってところだろうか、戻ろうと思うのだがどうにも離れ難くそのまま幹に背中を預けてしまう。微睡みの中に沈んでいく中綺麗な声が聞こえた。
「あらあら、こんな所で寝てしまって……少し気を許しすぎてしまいましたね。航、戻って休んだ方がいいですよ」
重い瞼は完全には開かずぼやけた視界に巫女のお姉さんが居る……コスプレ? 狐耳と尻尾が付いてる。神楽たちの面差しがある気がするけど、姉が居たのかな。
「ここでいいです」
「困りましたね……根が枕では硬いでしょう? どうぞこちらに」
根に座り込んだお姉さんに導かれてその膝を借りる。普段なら絶対しない、だが今はあまりに眠くて睡眠が最優先だった。
「寒くはないですか? これでどうでしょう?」
「ふわふわ……」
「それは良かったです」
ふさふさの物体がいくつも俺の身体に重なりとてもあたたかい。ここの空気に加わりお姉さんの纏う雰囲気のせいで永遠に眠ってしまえそうというか……本当に蕩けそうな眠りに落ちた。
早朝、朝日の眩しさよりも喧しい奏の声で目が覚めた。悪戯込みで起こしに行って俺が居ないものだから全員で探していたのだとか。
「あんたねぇ、普通他所の家に泊まって神域で寝る?」
「寝苦しかったのと謙志のいびきが煩くて……」
「え、ごめん」
「だからって普通外であんなに気持ち良さそうに寝ないでしょ」
「いや……なんか神楽たちのお姉さん? に膝枕されて――」
俺の言葉を聞いた神楽は額に手を当てて不機嫌なオーラを発しながら出ていってしまった。
「あんた何言ってるの? 神楽たちにお姉さんなんて居ないわよ」
「え……でも俺の名前知ってたし結構二人に似てたし、なら神崎の家みたいにめちゃくちゃ若いお母さん?」
「それも無いわね。二人のお母さんは亡くなってるから……どんな人だったの?」
「二人に似てて巫女服で狐耳と尻尾のコスプレしてて――」
言った途端に全員の目が冷たくなる。ドン引きされてるじゃねぇか。神崎なんて完全に蔑んでいる。
「狐巫女かぁ、良い趣味だな。まぁ妖怪の話のある神代だから狐に化かされたのかもな」
完全に夢だと思っている謙志にバシバシ背中を叩かれるがふと奏が表情を変えて考え込み始めた。
「奏ちゃんどうしたんですか?」
「ん~、昔彗のおばあちゃんに鬼灯神社の神様の話聞いたなぁと思って」
「……でもあれお祭りとかに出てくるって話ですよ? 航君に膝枕しにくるって変じゃないですか?」
「……神様は悪戯好きって神楽言ってた」
「そういえばそんな事昔言ってましたね」
妃奈の言葉で彗は納得したようだが……どうやらこの神社の神様は銀色の狐でたまに人の姿で人前に姿を見せるという噂があるとかないとか……奏は膝枕の相手が神様じゃないかと思っているようだ。
「でもそうですね、御神木に近付けたってことは神様に気に入られたってことかも」
「っ! そ、そうよ! そういえばあんた気持ち良さそうに寝てたけど御神木に近付いて気持ち悪くなかったの?」
妹の言い分にはっとした奏が慌てて俺の肩を揺さぶった。
「気持ち悪いってなんだよ、あんなに空気が澄んでてあたたかい場所なのに気持ち悪いわけないだろ――」
「ははっ、やっぱあんたを引き入れて良かった。あたしの目に狂いはないってことね!」
どゆこと……? にへらと蕩けた満面の笑顔で朝食の準備に戻った奏を見つめていると神崎が理由を説明してくれた。
大抵の人は御神木に近付くと何故か気分が悪くなるということ、気分の悪くなる人の多くはある事を理由に鬼灯姉妹に悪意を持っている事が多いこと、そして奏の幼馴染グループは俺と同じようにあの場所が心地よく感じるということ、それらの理由で御神木に近付けるかどうかは奏たちが付き合う人間の境界線らしい。
奏は自分が引き入れた人間がお墨付きを貰ったというのが相当嬉しいみたいだと響は笑っていた。ちなみにお墨付きを貰った友人は幼馴染グループのメンバー以来初めてのことだという。
「私たちみんな奏以外は人付き合いが苦手な部類ですから……だから奏はいつも率先して友達を増やそうと頑張ってくれるんですけど、仲良くなって最初は愛想が良くても裏では酷いことをしてたり言ってたり、裏切られる事が多かったんです。自分一人なら奏はどこでだって上手くやれるけどあの娘にとってそれじゃ駄目だから、だから航くんを神様が認めてくれたのが相当嬉しいんですよ。も、もちろん私も」
「……神様ってのは確定なの?」
「神様かどうかは分かりませんけど御神木の周りに何らかの力が働いているのは確かだと思いますよ。酷い人だと倒れたりもしますから」
罰当たり者が入り込んで悪さをしようとした時に倒れて病院に運ばれたこともあると彗に脅かされてしまった。あそこで寝た俺は罰当たり者に該当するだろうか? というかあれが神様なら膝枕させた俺は相当の罰当たりでは!?
そんな心配のせいでこの日はせっかく時間を割いてもらっているのに勉強があまりに頭に入らなかった。
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