鬼護

 紫苑の女の言葉の通りにあいつから離れるべく俺は休むことなく走り続けた。

 変化したまま妖気を限りなく抑えて気配を辿れないようにして、その上で何者も追い縋れないようにただ一心不乱に走った。


 止まったのは日が変わり朝日も昇りきった頃に悠の声に気がついてからだ。

「やっと止まった。パパ走り過ぎだよ~、鬼護町過ぎちゃうところだったよっ」

「え……? あぁ、悪い」

 もう二度とあんな事にならないようにと思っていたら足が止まらなかった。女の能力と瘴気に対しての警戒と恐れはそれほどのものだった。

 無茶苦茶に走っていたつもりだったが鬼護の方角に走っていたのか……確かにこの道は覚えがある。荒れ果ててしまって記憶と噛み合わない所も多いが幼い頃に住んでいた所からばあちゃんの家に行くのに通った道だ。本当に行き過ぎて反対側に来てしまっていたらしい。


「鬼護、というのはこの先に見える町か? そういえば父様たちは何故あんな場所に?」

 鳴海は顔を曇らせているが気持ちを切り替えようと偶然の出会いの理由を聞いてきた。弎堂の事があるからな……事情を詳しく聞くべきだろうか? それとも触れてほしくないだろうか。

 出会ったばかりではこういう時の距離感すら分からない、その上娘だと言うのだから尚更分からない。


「パパがおばあちゃんがどうなったか知りたいって言うからひいおばあちゃんの家があった鬼護に行く途中だったの」

「お婆様はその鬼護? にいらっしゃったのか? ご健在という事はないのだよな?」

「はは……生きてたら恐ろしい婆さんだな。叔父さんに子供が居たからその孫とかでも居れば話を聞けないかなと思ったんだ」

 和巴が結婚出来ていればの話だが……ん~、あいつ俺が居なくなってから変わったんだろうか? ……変わるよな、流石に。


「それにしても、近付いてみると改めて不思議。結界の気配も無いしもう町に入るのに防壁かべすらない。でも町の方から変な気配もしない、寧ろ澄んでるくらい。なるは町に居たんだから鬼護の話とか聞いた事ない?」

 今の時代にある町としてはなこの鬼護に悠は首を傾げる。

 この混沌とした世界を長く生きてきた悠ですら疑問に思うほどにこの町は無防備なようだ。

「なる……? 自分か、まぁ一応姉妹なのだから好きに呼ぶといいが……そうだな、自分は他の町について知る機会は少なかったし鬼護という名前は今初めて聞いた」

「そっか……ん~、変なものは無いと思うけどここはおかしいから警戒はしていてね」

 注意を促しつつも進むごとに俺も悠もそわそわし始める。


「もしかして悠は母さんに会った事があるのか?」

「うん。ママに何度か連れてきてもらったよ」

 神崎は母さんと交流を持ってくれていたのか。病を気遣っての行動だろうか……もう居ないのだと理解していても当時の様子を聞かずにはいられなかった。

「私が会った時はまだ抗がん剤の治療をしてたと思うよ。でも元気だったと思う、いっつも美味しいご飯を作ってくれてね。お弁当もその味を思い出しながら作ったの、パパが似てるって言ってくれて凄く嬉しかったんだ~」

 俺の事がどう伝えられたのかは分からないが病状を悪化させるほどの影響が出ていなかったのは少し救われた思いだ。

 それにしても、俺の為に母さんの料理の味を再現までしてくれたのか……こんなに良い娘を独りぼっちにしていたんだと心苦しくなった。


「どうしたのパパ? やっぱり緊張する?」

「まぁな」

 記憶にある道の通りに進むが景色が大分違う。元々田舎ではあったが記憶よりも田畑が広がっているし住居も幾分増えた、か? 人が集まり住人を養う為に拡張したんだろうか? 人が集まるということは鬼護はやはり安全なのか?


「なぁ悠、あの女が何者か分かるか?」

「んーん、パパとママの知り合いはいつもお話ししに来てくれてたから覚えてるもん。あの鬼姫の人は見たことないよ」

 俺が女を誰なのかも理解していないことに憤っていたし何らかの関わりがあったのは確かだろう、鬼姫になって狂っているからなのか俺への固執もかなりのものだった。どうにかしてやりたいが今はどれだけ考えても

 全ては消えた記憶の中か……気にはなるが今は目の前の問題に集中しよう。


 流石に家がそのままなわけはないとは思っていたが……なんか立派になってる。

 叔父さん兄ちゃん建て替えたのか、とか思ったがよくよく考えれば魂起たまきの人間が住んでるとも限らないのか。

 表札は……魂起だな、ということはあの和巴が結婚出来たって事だよな。なんかほっとした。

「父様?」

「わ、分かってる。よ、よし! すいませーん」

「はーい。ちょっと待ってよー」

 声を掛けると妙に聞き覚えのある声を響かせて引き戸を開けて出てきた人物は俺たちの全く予想していない存在だった。

『お、お、お――』

 予想外の人物が出てきた驚きのあまり悠も俺も声が詰まり言葉が上手く出てこない。それほどの驚きが俺たちを支配している。


「おばあちゃん!?」

「鬼婆だ!?」

「誰が鬼婆かーっ!」

「ぐほっ!?」

 俺の記憶にある母さんによく似ているが白髪二本角の女の鬼に鉄拳をもらい、広い田んぼをバウンドしながらぶっ飛び、突き刺さることでようやく止まった。

 い、意味が分からん! あれって母さんなのか? なんで鬼婆に!?


「航ー! いつまで突き刺さってるのー! ようやく帰って来たならちゃんと顔見せなさい。まったく……こんなに泥々にして、よく分からないじゃない馬鹿たれ」

 いや理不尽な……ぶん殴って田んぼに突き刺したのあんたですよねぇ!?

「……悠ちゃんも本当に久しぶりねぇ、無事で良かった。こんなに大きくなってぇ。ごめんねぇ、おばあちゃん鬼護を離れられなくて、報せを受けた時は直ぐにでも飛んで行きたかったんだけど……病気が悪化しててねぇ。こんなになったらなったで町の護りの為に動けなくなっちゃってねぇ。本当に無事で良かった。航あんたちゃんと悠ちゃんと話したの? あんたが大切な人と作った愛の結晶なんだからこれからはうんと大切にするのよ? ほったらかしにした時間を取り戻す勢いでないと駄目だからね」

 母さんは俺を押し退け安堵しながら悠を抱き締める。悠は困惑気味だがその体温を感じた事で緊張が解けたのか一筋の雫が頬を伝った。

「お、おう。というか母さんで合ってるのか? 何故鬼婆に――」

 この口振りは確かに母さんだが……未だに目の前の現実が信じられなくて聞き直すしかない。だってこれどう見ても鬼堕ちしてるもの、しかも邪気無しの特殊系。

 ここに来る直前に瘴気の塊みたいな鬼姫に会っているだけあって邪気が無いというのが際立って感じる。


「もう一発いる?」

「いやいい、その凶悪な拳を仕舞ってくれ――じゃなくてなんで鬼堕ちに? というか聞きたいことが多すぎる」

「ああ私鬼堕ちじゃないわよ。なんかうちのご先祖に白い鬼神が居たらしいのよ、それの力が目覚めた結果らしいわよ。よく分かんないけどね」

 あっけらかんととんでもないことを言う母さんに開いた口が塞がらない俺たち。

「マジ?」

「マジマジ、あんたが堕ちなかった理由もそれで説明がつくって神奈ちゃんは言ってたよ。元々あった鬼の力が呪いにつつかれて目覚めて抗ったんだろうって」

 てことは俺は元々いくらか鬼だったと? 神代の人たちみたいに先祖に妖が居たとは……びっくりし過ぎてどう反応していいのか分からない。

 そういえば昔ばあちゃんが鬼護は鬼が人を護ってくれていた土地だから鬼護って名前なんだとか言ってた記憶が……単なる昔話かと思ってたら自分に直接関わりがある話かよ。


「伯母ちゃんさっきからうるさいよ! 今自家発電中なの! せっかく完璧に妄想したシチュエーションが消えちゃうじゃん!」

 だぼだぼのTシャツしか着ていないだらしない格好で太ももを光らせながら二本角を生やした白髪の女が苛立たしげに家の中から現れた。

 それを見て俺は顔を引き攣らせる。おい待て、あれってもしかしなくても――。

「和巴もう少し慎みを持ったら?」

 やっぱり和巴かよ。なんでこいつまで鬼姫になってんだ。それに今の発言……こいつまだ俺の事――。

「あたしもう百超えてるんだよ? そんなの今、さ、ら……? おにぃ? おにぃー! おにぃだおにぃだ。夢で毎晩見てる本物のおにぃだぁ。生のおにぃの匂い、おにぃの感触、ちょっと低めの体温……あぁ、本物だ。興奮してきた」

 興奮した和巴に飛び付かれて全身くまなくまさぐられ鳥肌が立つ。

「さっ、わんな! うわっ!? ねちゃねちゃする――マジで離れろド変態! 寄るな! 俺に触るなー!」

 変な汁で指先を光らせる和巴を必死に引き剥がすが見た目通り鬼の腕力になっていて強情に抵抗されて通常状態では歯が立たない。母さんが鬼姫になった事を考えるとまさかとは思ったが……こいつ百年経っても何も変わってねぇ!


「無理。もうスイッチ入ったもん、神崎理央あの女はもう居ないんだから良いでしょ~」

「そういう問題じゃ――やめろ汚い――どこ掴んでんだ!?」

「おにぃを想って溢れた愛のお汁だよぉ。もう我慢出来ないの~」

 腕をつっかえ棒にして顔を寄せる和巴を押し退けるがそれでも尚押し込んでくるこの執念、百年熟成されて更に面倒な事になっているようだ。

「はいはいはいはい、落ち着きなさい変態娘。その女の娘も知らない娘も居るんだから大人しくしてなさい、ドン引きされてるっての」

 母さんが和巴を引き剥がしたが時既に遅し、悠はそれはそれは蔑んだ目で和巴を見ている。鳴海に至ってはあまりの事に心がどこかに行ってしまったようだ。


「和巴ちゃん相変わらず――というか悪化してるよね。最低だよ」

「うっさいちみっ娘。あんたなんかに興味ないの、ああでもおにぃとあたしが結婚したら娘になるのか。邪魔しないでね」

 ウインクする和巴を悠が敵を見る目で見ている。パパっ子の悠としてはそりゃそういう態度になるよな。是非この変態から俺を守っていただきたい!

「と、父様、この方は一体?」

『……父様!?』

 嗚呼、更によく燃える燃料が投下された。


「航、ちょっとこっちに来なさい」

 鬼の形相で有無を言わせない感じに鬼婆が手招きしている。その背後には地獄の門が見える。

「はい……」

「正座」

「はい」

「あの娘はどういう関係? 無駄なく簡潔に答えなさい」

 じろりとこちらの瞳を覗き込む、そこには確かな怒りがありありと浮かんでいて余計な事を言えばさっき以上の一撃が飛んでくるのは明々白々であり言い訳する間も与えられない。

「…………娘、らしいで――すぶほっ!?」

 言い終わる前に俺は激しく回転しながら空を舞った。この鬼の身体でも見切るのが難しいほどの神速だった。

 流石純粋の鬼の能力に目覚めた鬼婆……鬼堕ち分類な俺とは出来が違うのかもしれない。

 上昇の勢いが消えて、落下し激しく叩き付けられるかと思いきや――。

「この馬鹿息子! やっと起きたと思ったら何とんでもない事実持って帰ってんだ! まさかあれだけ大切に想ってくれていた理央ちゃんを裏切ってるとはね。あんた自分が嫌ってた父親そのものじゃないか!」

 地面に激突する寸前に蹴り上げられてきりもみ回転から変わり更に激しい縦回転で打ち上がる。

 人の話も聞かず鬼婆め……病気はどうした? ピンピンしてんじゃねぇか。俺の不安と心配返してくれよ。まさか蹴りで雲の中に突っ込むなんて思いもしなかったよ!


「そうなの、そういう事情ね。鳴海ちゃん辛かったね。ごめんね、この子もおばあちゃんも何にも知らないで」

 何度か打ち上げられた後にようやく冷静になった鬼婆が蹴るのを止めて田んぼに人型を作る事で終わりを迎えた。俺にも謝ってくれないですかねぇ。まさかの再会なのに感動するどころかボロくず状態なんですが。

「そっかー、その手があったかー」

 ー、じゃねぇよ。何に感心してんだ、お前は既にやらかしてるだろうが、進学で俺がこの家を離れる事を躊躇わなかった理由が和巴だ。


 こいつは幼い頃から俺に過剰な執着を見せ、夏休みに遊びに来た時は風呂は覗く、ストーキングなどは常習的、ここに住むようになった時はそれでも満足出来なくなって遂には夜這いまで行った。

 あぁ限界だと思っていた矢先に県外の神代が進学先として浮上して飛び付いた。

 懐かしくも思い出したくない過去だ。こんなのよりすっぽり消えているという部分を思い出したい。


「お婆様、自分を受け入れてくださるのですか? 不義の子である自分を――」

「そんなの関係ないの、おばあちゃんはね、鳴海ちゃんが生まれてくれて元気な姿でこうして会いに来てくれただけで嬉しいんだから。生まれの理由なんて気にしないの、家族なのは変わらないでしょう?」

「お婆様っ……ですが――」

 母さんが鳴海をそっと抱きしめるが彼女の方は最初に凄い剣幕だった悠の事を考えて遠慮がちだ。


「悠ちゃんだって一人で生きてきた家族を見捨てるような子じゃないわ。ねっ?」

「まぁね。理由も分かったし姉妹でいいよ。ただし、私が姉だよ」

「プッ、どう見てもあんたが妹じゃん」

「和巴ちゃんうるさい、誕生日さえ、誕生日さえ先なら――」

 俺が愛した相手との子供だという事で和巴は悠をとことんまでおちょくる。こいつそういえば嫉妬が凄かった気がするけど、百年前の俺どうしてたんだろう?

 かくして二人の誕生日は――。


 悠に姉が出来ました。

「下が出来る事はあっても上は普通無いからレアな経験だな」

「嬉しくないよっ。まったく、誰のせいだと」

「いやそんな事言われてもな」

「パパがもっと早くママといちゃこらしないから私が妹になっちゃったんだよ!?」

 怒ってるのそこなの!? 鳴海の事は受け入れたが俺と神崎が結ばれたのが後だというのが納得いかないようで悠の機嫌はしばらく悪いままだった。


「母さん、俺記憶の一部が消えてるんだ」

 出された久々の飯を食べながら事情を打ち明けるが――。

「あぁ知ってる知ってる。咲ちゃんが消し飛ばしたんだってね、連絡来てるわよ。まぁ一部で起きられたんだからよかったじゃない」

 この鬼婆あっけらかんと……こっちは結構悩んでるってのに。

「っ!? おばあちゃん咲夜と繋がりがあるの?」

 鬼の子として町を追われた悠としては鬼になった母さんが退魔師と連絡を取っているというのは驚愕に値するものだったようだ。

「そりゃあね、息子を預けてるんだから鬼灯家とは連絡があるよ。と言っても神奈ちゃんが亡くなって咲ちゃんが大きくなるまでは連絡なんてなかったけどね。この前久しぶりに伝言の管狐が来てね、悠ちゃんと一緒に逃げたからどこに行ったか掴めないって本当に可哀想な程か細い声で報告されたわ」

 まぁそれでも悠と一緒に居るのならば会えなくてもいいかと納得していたらしい。

 結構心配してたのかと思っていたのに実に軽いものだ。


「そんなわけで聞きたいこととかあるんだけど」

「消えてるのは神代に行ってからの事なんだってね、あんたあんまり連絡寄越さなかったし帰って来たのも彼女が出来たって夏休みに少し戻ったくらいだからねぇ。母さんもあんまり詳しくは話せないよ」

「それでもいいよ。まず今一番気になってるのは紫苑色の髪の女だ。そういう知り合いが居るとか百年前に話してなかった?」

「紫苑色ねぇ……」

 母さんは顎に手を当てて思案顔になり黙り込みじっと俺を見つめる。その瞳にはやや呆れが含まれているようにも思える。


「あんた記憶が無いのよね? 何でその女の事を知ってるの?」

「ここに来る途中に襲われたんだよおばあちゃん、なんか凄いパパに固執してる鬼姫だった。あんな人パパの知り合いじゃないよね?」

 悠の言葉で顔を険しいものに変えて母さんと和巴が顔を合わせる。この感じだと二人はあの女の事を知っているのか。


「おにぃそれってSIONじゃない? おにぃ引きこもってる時によく聞いてたでしょ? 何か知り合いになってて夏休みの帰省に付いてきたよ」

「SIONって歌手の? 何で俺が有名人と知り合いなんだよ」

 SIONは悲しい詩や暗い詩を書いていたが不思議と魅力があってその声も耳に心地よく引きこもってる時はよく聞いていた。そうだ……あの声は確かにSIONだった。

「それはおにぃ話してくれなかったけど……えーっと、あったかなぁ? あ、これこれ。この女でしょ?」

 和巴が広げた古びた雑誌にはあの女より少し若い紫苑色の髪をした美しい少女が写っている。SIONってこんな容姿だったのか……歌声は好きでも本人に興味なんてなかったから容姿なんて知りもしなかった。


「それがなんで俺に固執するんだ?」

「あんた神代に行ってからモテ期だったからねぇ、詩音ちゃんも何かしらの想いがあったのかもね。まさか鬼姫になってるとはね……まぁそれは置いておいて、あんた達いつまで居られるの? こっちはいつまで居てくれても構わないけど、咲ちゃんが見つけられなかったって事は隠れ場所があるんでしょう? そっちを放棄出来るようならこっちに住んでくれていいけど」

「おばあちゃん鬼護に鬼堕ちは居るの?」

「いいえ、白い鬼神の能力なのかおばあちゃんと和巴が鬼護に居る限り穢れた鬼堕ちは寄り付けないのよ」

 なるほど、それで防壁を作る必要も結界を張る必要もないって事なのか。鬼神の権能ってところか……もしかして悠の能力もそういった鬼神の能力が発現したものなのかもしれない。


「ごめんおばあちゃん、会えたのは嬉しいけど私帰らないといけないの。あの村は私が作ったから……私が居ないと駄目なの」

 せっかく肉親に会えた、それなのに一緒に暮らせない。その事実に申し訳なさを感じながらも悠は言い切る。悠の目的は鬼堕ちも人間も普通に暮らす事、その形である村の放棄はありえない。

 母さんはそれに対して一瞬寂しそうにしたが悠に居場所がある事を喜んでいた。

「なら仕方ないね。まぁ航の物も少しはうちにあるから何か思い出すかもしれないし、居られるだけ居なさい。あんたのを早く思い出せるといいわね」

 鬼姫詩音との遭遇の疲労の出た俺たちは早くに眠りに就き、鬼護に短い滞在をする事になるのだった。

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