Bonus trackⅠ【設定資料 ※ネタバレ注意】

「BLACK ―Did true love die?(真実の愛は死んだのか)―」(背景・設定)




この話は「Animal heat of heart!!」から13年後の話。


(「蒼白の月夜Side-A-」にて、黒石 彰が苑田家に住宅ローン詐欺を仕掛ける様子が明らかになる。)




今回の舞台:鏑木市(かぶらぎし)。都心に近い近未来都市。犬司たちが住む「霧前市」や「森城町」と比べ、技術が発達しており、貿易港も備えている。学園都市であり、霧前市から高速で二時間走ったところにある。




□人物紹介


●馬場 竜之介(ばば りゅうのすけ・20歳):主人公


経済学部に通う大学生。思慮深く頭が相当切れる。株に長け、貯金額も相当のものを持っていたようだ。物語の佳境で、黒石 彰(くろいし あきら)から「二十億円の金」を詐欺によって毟り取るダークヒーロー。結局、多くのお金を手に入れたが、罪悪感に悩んで終わる。


小学生の時(株)クロイシ・ペットビジネスのプレハブ小屋で飼育されていた、子犬のゴールデンレトリバー(リク)を鷹山 犬司(たかやま けんじ)から引き取る。


慎ましく幸せな生活を送っていたが、父親(明正・あきまさ)が密輸現場を見たことにより、黒石 彰(くろいし あきら)によって消されてしまう。明正は小鳥遊 美咲(たかなし みさき)の父、切嗣(きりつぐ)の後輩に当たる。


死の真相を切嗣から聞き、当時15歳の思春期の彼にとって受け入れがたい事実だったが、何とか生きる希望を持っている。現在大学生で上京して一人暮らしをしている。




・愛称:「のそちゃん(慎重派で時間がかかるから)」「リュウ」(母から)


・髪色・容姿:オリーブグリーン(深緑)のツーブロックパーマ。銀縁の眼鏡をしている。絵の具模様の奇抜な服、ダメージジーンズを好んで着ている。インテリ系。


・性格:優柔不断(慎重派で思慮深く、物事の受け入れに時間がかかる。しかし、判断力は鋭い。)


・体格:中肉中背。


・好きなもの:妹、犬、数学、カレーライス、コロッケ等。


・嫌いなもの:黒石 彰(くろいし あきら)、詐欺師


・趣味:将棋などの頭を使うゲーム。FXや株の売買をこっそりとやっている。


・特技:インターネットが出来る。パソコンは二台持ち。




●ゴールデンレトリバー「リク」


人間でいうと六十四歳の老犬。鷹山 犬司(たかやま けんじ・当時17歳)が子犬だった状態の物を火災現場から抱きかかえて連れ出す。馬場家で飼われ、幸せに暮らしている。当時の竜之介は小学二年生(7歳)くらい。父が連れてきた犬。




●北島 亜里沙(きたじま ありさ・21歳):ヒロイン


偽名:朱本 蛍(あけもと ほたる ・初期設定:アカツキ ホタル)


竜之介の大学の先輩にあたり、竜之介の友人、健が主宰した合コンで知り合った。目がうつろで覇気が無い。

※実は(株)クロイシペットビジネスの諜報部。竜之介の動向を大学に籍を置いて見ている。


・性格:クール系。しかし自虐的で愛に飢えている。(自分を卑下して落ち着く傾向にある)


・体格:高身長でスタイルが良い。雰囲気が大人びている。


・髪型・容姿:コーヒーブラウン(茶)のセミロング。ウェーブパーマをかけている。雪の結晶のピアスをしている。(株)クロイシからの出資で、ブランド物で身を固めている。服装はベージュを基調としたスタイル。


 ※アクセサリーモチーフ:雪の結晶のピアス(ガードの硬さ、冷たさ。)


※オシャレに関しては入念に気を使っている。


・愛称:「あけちゃん」(友人から)


・好きなもの:モンブランケーキ、ジェノベーゼソースのパスタ(バジルが多く入ったもの)、ハーブティー、「ゴッホの絵画」など。


・嫌いなもの:虫(ゴキブリは特に)。





↓ウェーブパーマの参考画像。(ネットから拝借。)


http://www.beautystyln.jp/illust/digest/pn_4/cg_1/lm_30/kw_%E5%A5%B3%E6%80%A7/




●馬場 明正(ばば あきまさ・享年42歳→生きていたら 47歳):主人公の父


美咲の父、切嗣の後輩。鏑木町の港で密輸をしている黒石 彰を写真を撮っていたようだ。しかし、麻薬の売人の赤木と共犯者を逮捕して、黒石は取り逃がしてしまう。その後、殺し屋から睡眠薬を飲まされて海に沈められてしまったようだ。


竜之介が15歳、由佳が12歳の時の事件だった。


※実は、犬司と美咲が馬場家に訪れた時から、秘密裏に調査をしていた様子が分かる。前作:「Animal heat of heart!!」(第五部・第二章より)。




●馬場 紗代(ばば さよ・42歳)


主人を亡くし、未亡人となってしまった母。主人と同じ年齢に生きていることを悼んでいるようだ。


心配性で、竜之介によく電話をする。




●馬場 波留(ばば はる・17歳 :旧設定は由佳):主人公の妹


実家で暮らしている竜之介の妹。母と二人で暮らしており、慎ましい生活を送っている。たまに来る兄からの電話が楽しみ。父の死の真相を知らされていない様子。


・性格:甘えん坊


・体格:低身長。


・髪型・容姿:ディープバイオレッド(濃い紫)のショートボブ。童顔。服装は森ガール系


・好きなもの:兄。オムライス、プリン、イチゴタルトなど。


・嫌いなもの:


※「ショコラトル戦記-Black&Bitter-」の主人公、梶原 愛(かじわら めぐみ)の親友として出てきます。





↓ショートボブの参考画像。


(これもネットからの拝借。)


http://egokororoman.com/kaminonuri/





●斎藤 健(さいとう けん・20歳):主人公の友人


真雪と竜之介の幼馴染であり、ともに上京した仲間である。彼女がいて、交際を竜之介に自慢しているようだ。趣味はアウトドア派であり、サーフボードやスノーボード、BBQ等、幅広く活動している。


・性格:明るく裏表がない。自慢癖がある。


・髪型・容姿:黒でベリーショートのツーブロック。肌が日焼けしており、やや筋肉質(痩せマッチョ)。


・好きなもの:焼肉、友人、彼女


・嫌いなもの:




●篠塚 真雪(しのづか まゆき・20歳):主人公の友人


 竜之介の幼馴染。高校時代からの竜之介の姿を知っている数少ない人物。共通の友人「斎藤 健」とともに上京し、同じ大学に通っている。映画が好きで、「ワイルド・ウルフ」などの獣臭いホラー映画が好き。


・性格:明るく涙もろい。純粋な性格。


・髪型・容姿:キャロットオレンジ(橙)のセミロング。左サイドに流した髪型(サイドダウンスタイル)。


服装はパーカーにジーンズを合わせたラフな格好を好んでいる。




※「ワイルド・ウルフ・シーズンワン」:「Animal heat of heart!!」(第五部)より


1891年イギリス。ロンドンである舞台俳優が名声を得ていた。弟の知らせで、友人が行方不明であることを知る。久しぶりに故郷に帰ると、道中列車の中で謎の老人か狼の頭の銀細工の指輪を渡される。故郷に帰ると、父に冷遇に遭い、その後弟が殺されて肉屋に安置されていた。殺害した犯人が狼男であると知るが――。




◎第一部「のそとリク」


舞台は鏑木経済大学を中心に流れていく。平和な毎日を送る竜之介の前にある女性が現れた――。




「キャンパス・ライフ」


鏑木経済大学、大学前駅。主人公の竜之介は、思慮深く、スローペース。眠気たっぷりな大学生。スクールライフを送る中で、友人の健から合コンのお誘いが来る。




「合コン」


・龍水門駅に集まり、オシャレな居酒屋に呼び寄せられた男女合わせて八人のメンバー。お酒を飲んで楽しむのだが、静かな席に異様な空気を放つ女性が一人。




〈合コン主要メンバー〉


●多田 祐輔(ただ ゆうすけ 20歳):健のスポーツサークルの友人であり、教育学部に通う友人。


温和な性格で、将来は小学校教員になりたいそうだ。




●宮本 明憲(みやもと あきのり 20歳):健の友人。実は小学校のころからの友人で、同郷であっ


たが、鏑木市でばったり再会した。理学療法士の勉強を

しており、介護やリハビリをしたいそうだ。




●高田 美紅(たかだ みく 21歳):健の彼女で、交際期間は三年らしい。馴れ初めは、アウトドアで


知り合い、山登りを中心に交流を進めて、交際に至った、いわゆる山ガール。




●日立 なつみ(ひたち なつみ):真雪の友人。同じゼミ生であり、勉強を共にする中の良い友人。




●朱本 蛍(あけもと ほたる):美紅の友人なのだが、ミステリアスな雰囲気を放つ女性。ひとりで


いることが多い。謎の多い女性。




メンバー・男性陣:竜之介・健・祐輔・明憲(あきのり)


メンバー・女性陣:真雪・美紅(健の彼女)・なつみ・蛍




◆「二番目、当てゲーム」


①それぞれに紙とペンを配る。


②指定されたお題に対して二番目だと思う人物を紙に書く。


③MCが回収する。


④お題に一番合っていた人物が罰ゲームを受ける。


⑤罰ゲームトランプで罰ゲームを受ける。




「食事・そしてデート」


異様な空気を放つ「あけちゃん」に戸惑いつつ、竜之介は彼女に心惹かれていった。




・洋食チェーン店での食事。そして、絵画展に行く二人。


「鏑木芸術大学」で「ゴッホの絵画展」を見に行きたいと言う「あけちゃん」。そこまで絵画が好きではなかった竜之介だったが、彼女の熱意に負け、同行することになった。




※参考サイト:「一時間でゴッホがわかる!ゴッホの考察サイト」


http://xn--uck4a7d.jp/research/r14.php




しかし、彼女は竜之介に近づこうとしていた理由は別にあったのだった。それは、黒石が「馬場 明正の家族」を調査することだった。彼女は、竜之介に対して「黒石の命令である、竜之介の抹消」を決行できずに、失意のまま逃亡してしまう。


「竜之介の愛」が彼女の心を変えたのだろうか――。

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