Bonus trackⅡ【設定資料 ※ネタバレ注意】
□第二部「私」編
※視点は「私」目線。
□人物紹介
●私:第二部の主人公(13歳〈※導入章〉→17歳→21歳・終盤で判明。本名 秋月 藍:あきつき あい)
第一部の主人公。家に帰ると大好きな父が自殺しているのを見つけ、受け入れらずに逃亡してしまう。帰る気が起きずに、街を歩いていると被害に遭い、「トーさん」と名乗る男性の元で生活することになる。四年間家族と離れて生活を送る。お互いに素性は明かしていない(ようだ)。
※アクセサリーモチーフ:木彫りのリンゴの皮紐首飾り。(姉妹愛、家族愛。)
・髪色・容姿:ダークブラウンのミディアムウェーブ。フェミニン系のファッションを好む。
※「フェミニン系」:女性らしさと言う意味。文字通り柔らかいしっとりとした基調の服装が多い。
・特徴:よく観察し、モノローグが多い。
・性格:根暗で思慮深い。衝動的な性格。
・体格:やや長身
・好きなもの:ベーグルサンド、「トーさん」
・嫌いなもの:?
・趣味:景色を見たり、写真を撮るのが好き。読書も好き。
※将来の夢は看護師。料理はそこそこできる。
↓「私」のイメージ。
https://matome.naver.jp/odai/2142157854783065901/2142193010798989003
「私」はもともと、学園都市の別の高校に居たのだが、事情あって「私立・アカツキ名門女学院」に入学する。
独身だった「トーさん」と一緒に共同生活を送り、料理や家事を請け負う。第二部の終わりでは、「学生として独り暮らしを選択することも出来たのだが、もう少し身を置かせてほしい」とトーさんに願っていた。
Q.「私」はどうして「トーさん」を信用できたの?
A. 自分に近いものを感じたから。疎外感と身を挺して守ってくれたことによる、安心感だろうか。行く場所が無かったのもあるかも知れない。恋に近いような、父親に対する気持ちのような不思議な感情を抱く。
●「トーさん」:(20代後半→30代前半 ※黒石 彰と同じ年齢。・終盤で判明。冬野 蘇芳:ふゆの すおう)
苑田家の父を「住宅ローン詐欺に貶めてしまった共犯者」で、父が自殺したのをきっかけに、贖罪の為に「私」をかくまって養う。「私」に関しては、取引の際の連絡先や写真などから発見したようだ。詐欺で騙し取ったお金を養育費に当てながら、「私」を高校に出す。物語の最後では警察に自首して、釈放されたのち、謝りに行こうと志す。
※共謀犯の黒石→クロイシ・ペットビジネス社長、黒石 彰(くろいし あきら)は、大学時代の友人関係に当たる。約2,000万円の強奪をしてしまったようだ。
・愛称:「トーさん」(私)、「スー」「スーりゃん」「スーさん」(黒石)
・髪色・容姿:ジェットモヒカンの金髪。サングラスとシルバーリングをし、ブラウンジャケット&デニムシャツ&ネイビーチノパンを好んで着ている。
・特徴:清涼感のある香水を愛用している。頭は良いようだ。
・性格:コワモテだが優しく、責任感が強い。
・体格:長身(180センチくらい。)
・好きなもの:オムライス
・嫌いなもの:?
・趣味: ドライブ(「私」をいつも色んな所に連れ出してくれる。)
・口調:達観しており、苦労している為か、説教じみたことも言っている。投げっぱなしにしないが、「私」と一線置いている所がある。
※塾講師のアルバイト経歴があり、その経験が生きて「私」に勉強を教えた。
↓「トーさん」のイメージ
※綺麗過ぎると言う意見もあったので、読者にお任せします。
http://www.orihica.com/orcmag/new/141026
●幼少期の生い立ち
蘇芳(すおう)には年の離れた弟二人が、妹が一人いた。家計が大変苦しく両親が共働きだった為、ひもじい生活をしていたのだ。十二歳になったとき、スーパーマーケットで一番下の妹が空腹に耐えかねて、二度お菓子を万引きしてしまう。手のひらのお菓子を見た蘇芳は、妹を赦すどころか、自分もパンを万引きしてしまう。
そして、母親と父親に叱られたのだった。
ある日、お金持ちのクラスメイトが学校にミニカーを持ってきた。水泳の授業の間に蘇芳はそのミニカーを盗んでしまう。
友人や先生はもう一人の貧しい少女に疑いを掛け、結果、少女はいじめられて転校してしまう。
自分はよい大人になれないと思いながら、良心の呵責にさいなまれていた矢先に、三度目の詐欺の共犯者に巻き込まれて。度重なる犯行歴に押しつぶされそうになった彼は、「自分を救ってほしい」といつもうなされながら過ごすのだった。
Q. トーさんはどうして、「私」を見つけることが出来たの?
A. 詐欺のとき、何度も自慢げに「常盤に見せられていた娘の写真」と、「港で見かけた女の子の姿が一致していたから」である。また詐欺に加担していたときの書類と入学書類を取りまとめる際に、改めて「常盤さんの娘であること」を再確認した。「私」のことを詐欺被害に合わせた家族での一人あり、人違いでなかったことに、ホッとしているシーンがある。
●駅前の大通り
雑踏と人込みで、かなり大変である。ナンパやスカウトも多発しており、密かな犯罪が絶えない。「私」も犯罪被害に巻き込まれそうになり、「トーさん」に救われた。
●オンボロアパート:「幸せの家」
駅から少し歩いたオンボロアパート。トーさんは独身生活をここで過ごす。
トーさんとの生活の拠点になる、2LDKのアパート。築年数は相当経過しているようだ。
部屋からは香水の匂いとカップ麺の空き容器の残骸が混じったような独特の匂いがする。
●大型デパート:「TOYO」(東洋)
霧前市に唯一ある大型デパートである。時計ブランドの出資により、全国規模で展開しているオシャレなデパートである。
●コウサカくん(「旧学校のクラスメート」・17歳)
ミステリアスな雰囲気を持つ少年。話の途中で考える癖がある。家庭環境や境遇が芳しくない。悩んでいるような、見透かしたような性格をしている。自分探しの為に哲学書を読み漁っている。
※「TOYO」で「私」を発見してしまう。
●「私立・アカツキ名門女学院」
名前だけで入学できるのだが、ついて行くのが大変な、難関女学校。お金を出せば入れるが、念のため学力テストをすることになったようだ。場所は、鏑木市の外れにある。白塗りの木造校舎と三角屋根の時計台が特徴。「私」の次の生活拠点となる。
●千鶴(クラスメート・17歳)
お金持ちで「私」のクラスメイトのお嬢様。成績優秀であり、人当たりも良く、物腰の柔らかい性格であるがそれを鼻に掛けることもない。「私」の根暗とは正反対の性格。お互い興味があって付き合っているのだろうか。
●紫音(クラスメイト・17歳)
もう一人のクラスメイト。「あなたって今、幸せなの?」という言葉に戸惑う主人公。
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