~Coffee Break~ After story①

~世界観と国土~




●三十年後のⅫ(ダース)の世界


◆各地の風土と解説。


・Ⅻ:前作の物語の終盤に行きつく場所だった。そして今作では、主人公(エルノ)の出身地として、スタートする。「賢者と幻獣の幻想郷」である。「猫の妖精(ケットシー)の導き」と「海獣リヴァイアサンの謎解き」によって入ることが出来る。物語の真相が、戦乙女カジワラに語られた場所である。




・Ⅶ~Ⅸ:ノームとエルフの生息域。海が近く、海産物が多く採れ、貿易港を利用して様々なものが入ってくる。


エルフは貿易港で海外の知識を仕入れて、様々な研究をしている。そして取引国に薬を輸出している。


また、リヴァ大河を遡って、山の麓(ふもと)の鉱山地帯へ上っていくと、ノームが生息している。


医学と科学に長けている国が連なる。エルフは肌が白く耳が尖っており、ノームは浅黒く羊のような


丸い角を持っている。今は種族が混在して住んでいるようだ。二つの種族を「魔術種族」と表記している。また、人間(トールマン)で言う五十歳は、彼らにとっては二十歳前後である。


種族差はないが、エルフが魔法を使うことを主とし、ノームは錬金術を扱うことが出来る。


 「港町エルダーニュ」はⅦ(セファ)の国にある貿易港で、田舎町である。(※モデル国:オランダ)




・Ⅹ~Ⅺ:リザードマンの生息域。溶岩地帯である。ドラゴンと人間の混血ではないかと噂が上がっている。Ⅻ


(ロファ)の国が近く、竜(ドラゴン)の生息域があるからだ。戦闘種族で、ドワーフから武器を買


ってる。幼少期はこの地域で育つが、傭兵などの出稼ぎのため、各地に散っている。創造主信仰を崇拝する種族でもあり、最も恩恵を受けているかもしれない。


(※モデル国:スペイン)




・Ⅰ~Ⅲ:人間(トールマン)の生息域。牧羊と農耕民族が集い、暖かく温和な気候。土壌もよく肥えている。心理学者「ユーリ = アンゾルゲ」はⅡ(バンジ)の国の出身。(※モデル国:ドイツ)




・Ⅳ~Ⅴ:ドワーフの生息域。シャトリ山脈沿いの高地で、深いうっそうとした森を超えると、高山地域が広が


っている。鉱山地帯で武器や防具、金属加工品など数多くを算出している。浅黒い肌と筋肉質の毛


深い身体をしている。力が強く、生命力と武器加工技術で随一である。また、シャトリ山脈から仕入れた鉱石を加工出来る、唯一の種族である。最近は文明が発達し、合金や機械工学に長けるようになった。


(※モデル国:フランス)




・Ⅵ:Ⅻ(ダース)の世界のセントラル。戦闘好きなリザードマンや、戦士や遊び人が多く訪れる。大きな円形


状の闘技場(コロッセオ)が、Ⅵ(ガウス)の国に存在する。種族が混在して住んでいるようだ。






●戦乙女カジワラによって討たれた、歴史上の四人の悪王。


 カジワラが訪れた世界は、金儲けとメフィストフェレスの悪魔崇拝によって腐り切っていた。彼女は立ち上がり、悪王を殺して世界を聖絶するために、身を粉にして動くのだった。




【First drop】Ⅷ(セイシャ)の国:ノーム&エルフ


 アウフスタ女王が死亡したのち、「都立ケハー・大図書館」の手によって民主制の道に歩む。

 




~故・悪王①~


 女王:アウフスタ=デ=ライケ(Augusta=de=Rycke オランダ語・女性名)


 性格:鉄面皮(てつめんぴ)・ナルシスト


 容姿:目鼻の整った高潔のホワイトノーム。見たものは死ぬと言われている程、美しい女王である。


 特徴:Ⅺ(ロファ)の国に、呪術を持ち込んだ人物である。政治的内部破壊を企んでいたようで、ミケル国王が狂う原因になった。しかしその真相は、謎が多く分からない。自分を一番に愛しており、王位に胡坐(あぐら)を掻いて、民からの重税をむさぼっている。また自分の配下には、女性しか置かないようだ。Ⅲ(ギーシャ)の国のヨハネス国王がカジワラを憎んでおり、彼女と協力して呪い殺そうとするが、呪いが跳ね返ってしまい、結果、自分の首を絞め、モンスターと癒着してしまった。悪魔(メフィストフェレス)に魅入られる前は、美しく無垢な女性だったが、すっかり知性と人格を失ってしまっている。死に際に、「もう一度、カジワラの顔を見たかったと言って息を引き取る」


生い立ちに戦争の悲しい背景があるようだ。


 ※竜の秘薬(ファグマ)の開発を手掛けた人物である。




【Second drop】Ⅺ(ロファ)の国:リザードマン・王都ヴァイセ


 貧困を極めるストリートチルドレンに対する政策を見直し、武力を正しい道に使うことになった。アルバーン=アイマールが国王となり、戦友のジェラルド=バルデムが大臣となった。




~故・悪王②~


 国王:ミケル = ノゲロル(Mikel = Noguerol スペイン語・男性名)


 性格:残忍で強欲。そして手段を問わない性格である。


 容姿:禍々しい黒く光る竜鱗のリザードマン。肥え太り、鋭い蛇のような眼光


 特徴:悪王。魔術兵器を開発して、軍備力を増強していた。しかしその裏には、アウフスタ女王の影があった。裏で虐殺を繰り返している。奴隷や囚人などを利用した実践的な兵器開発をし、軍備増強にも力を入れているようだ。創造主を拝していた王族家系だったが、アンドニ大臣が持ち込んだ、悪魔崇拝を信じ、政治は腐りきってしまう。国自体は聖騎士の国だった。革命軍と聖騎士の手によって王国軍は追い詰められ、リカルドの戦闘の後、カジワラが対決して右手を切り落とし、マルティが顔面を抉り取るという無残な最期を迎えた。


手段を問わない残忍さで、奴隷や囚人を使った兵器開発を行い、アウフスタ女王から劇物を仕入れて、兵


器開発を進めていた。晩年に呪術によって「ドラゴンゾンビ」を生み出してしまう。


※若い頃は、五賢人として行動したことがあったようで、ヤンネケ婆(エルフ)、セレスタン爺(ドワーフ)、マルセル爺(ノーム)、などが、彼の若い頃を知っていたようだ。ストリートチルドレンに痛みを感じ、孤児院を建設したようだ。




●主要人物


◆アルバーン = アイマール(60歳くらい・男性)


 (※Albane = Aimar スペイン語・男性名)


 リザードマンの生息域、そしてドワーフの生息域を統べ治める熱血漢の国王。昔の無茶が祟ったのか、体力に衰えを感じ始めている模様。息子(リカルドとマルティ)に世襲させようと思っているが、リザードマンの生息域をリカルドに統べてもらおうと思っているようだ。


 ・性格:信心深い。老いを感じている様子。


 ・身長・容姿: かつての美しく艶のある竜鱗は風化したように皺が寄ってひび割れている。二メートルはあろう長身も背筋が丸くなっている。表情は柔和である。


 ・特徴:幻獣の言葉が分かる。


 ・家族:妻、子ども二人。※Ⅹ(ムーズ)の国で、牧羊を営んでいる。


 ・使用武器:ハルベルト、十字槍、火など ※武器全般は使える。


 ・好きな食べ物:お酒、チーズなど。


 ・種族:リザードマン


 ・出身国:Ⅺ(ロファ)の国




◆アメリア=ハウジンハ


 (※Amelia=Huizinga オランダ語・女性名)


 ※愛称:アメリア司書官、アメリア女史


 ハビエルを愛弟子に持つ、魔術種族の国の指揮官。ベレンセの妹である。若い者に負けたくないと、必死に前線で働いているが、歳を重ねるごとの物覚えの悪さに、嫌気が差し始めている。センスを経験量でカバーしたような所があり、「メタヘル駆逐」に心から尽力してくれる。


 ・種族:エルフ


 ・性格:クール系。やや硬い口調で話す。堅物。


 ・容姿:銀髪に尖った耳。後ろ髪は、真紅のリボンで縛っている。「都立ケハー・大図書館」で最高権威の金バッジ「ペルソナの仮面と氷の結晶(故・アウフスタ女王由来)」の持ち主。


 ・口調「つまらないな」「ふっ、愚問だな」


 ・特徴:氷の魔法を出すことが出来る。

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