幕間 ー 朝凪覚醒日記
「おまえの仕事は、荼枳尼様の身の回りをお世話することだ」
これからの仕事は荼枳尼様のおそばに居てできることっす。玖音様が認めてくださったんす。
好きなことが仕事になったんすから、とても嬉しいっすねぇ。
総司さん、葉風さんとご結婚するんすねぇ。
霊格が高い妖狐や仙人は、結婚する人少ないっすからとても珍しいっすし、めでたいことっす。
玖音様や風香さん、風凪さんもとても嬉しそうだったっす。ビルの仲間達も自分のことのように喜んでいたっすねぇ。
この朝凪は荼枳尼様の
荼枳尼様の
それはちょっと寂しい気もするっす。
でも、おっぱいにはダーク
おっぱいは大きさだけで良し悪しを決められないなんて考えたこともなかったんす。
朝凪最大の発見だったんす。
荼枳尼様のおそばに居ると勉強になっるすねぇ。さすがは女神様っす。
同じ女神でも、いじめっ子の泰山娘娘様とは一味もふた味も違うっす。
風香さんとは比べるのも畏れ多いっす。
あ、風香さんにまた読まれると大変っすから、風香さんに関するところは消しておかなきゃっすね。
・・・・・
・・・
・
「朝凪」
「はい、なんすか?」
「何を消した……」
「……」
「正直に言え。そしたら怒らないでいてあげる」
「荼枳尼様を風香様と比べるのは畏れ多い……あ、叩いてくれるんっすね? 風香さんもいいところあるんすねぇ。……ああ、気持ちいい……もっと、もっとっすぅう」
「げっ、あ、あんた、叩かれてるのにその怪しい目は何なのよ!」
「気持ちいいっすぅう~」
「……この真性マゾ、ち、近寄るな! ついに、本物に覚醒したのね」
「もうマゾでも何でもいいんす。荼枳尼様のおかげっすかね?」
「総司にもきっと治せない領域に……」
「え? それって総司さんを越えたってことっすか?」
「……それでいいならいいよ。あんたを止められる者は、このビルには誰も居ない……」
ー 第一部 了 ー
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