論より証拠とは言っても...
「しゃーねえな・・・論より証拠だ、ちょうど腹も減ったしな。」
そう言うとデュランダルは僕を床に押さえつけて・・・。
「血・・・吸わせてもらうぞ。」
と言って僕の首に噛みついた。
「ぎゃあっ!!」
ぷつりと首に牙が刺さる、じゅるじゅると刺した首の傷からあふれ出す鮮血を啜っているのも耳元で聞こえる。
「んっ・・・。」
「あ・・・あの・・・っ!?」
「あ~・・・幸せだな。あんたの血がこんなにおいしいなんてな・・・。」
口元に血をつけてデュランダルが笑った、いや・・・怖い!怖いって!!
「なあ、名前は?」
「アリシアルです、アリシアル=ヘミングウェイ・・・アリーって呼ばれてる。」
「そーいや・・・あんた・・・。」
不意にデュランダルが僕をしげしげと眺め始めて・・・。
「男か?」
とぶしつけに聞いた。
「はぁ?今まで僕のこと女だと思ってたの!?」
いや・・・確かに僕は女か男かわからないような顔立ちだし今までは母親と姉に女の格好をさせられてたから仕方ないとは言えそこまでとは・・・。
「いや~悪い悪い、お詫びにと言っちゃあなんだがあんた何がしたい?」
「・・・リネージュフィールドに行きたい・・・って言うか住みたい。」
その一言にデュランダルさんは固まった。
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