くじけそうになったら

 だからお前、次のエッセイは12月に公開してからじゃなかったんかい~、という方には誠に誠に申し訳ありません。


 先輩方にコメントでかなり応援をいただいて持ち直してはおりますが、あまりに自虐にマイナス思考になっている自分を、自分でも励ましたく。


 くじけそうな時、こういうときは『名言』に頼るのが一番!

 誰にも迷惑かけないですしね。

 もう、ここまで来ると完全にチラシの裏ですが、エッセイを読んでくださる皆様の何かの足しになればいいかなと常々思ってたりはするんですよ~。


 ということで、この後何度もくじけそうになったときにこのページを見て、頑張ろう! 頑張れるかな? な企画ページです。



※引用元を辿れるレベルで明記しているので、それで怒られることは無いとは思っています。(書籍はページもいるのかな……運営様に怒られたらつけます)



 では、いきますね!




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名言No1 漫画『蒼天航路』22巻 孫権

「わしが はたしてその天命を担うにふさわしい者であるか?

 わし自身の天命とは? 国とは? 天下とは? 歴史とは?

 わしはそれらを知りたいがため わしは 孟徳と戦うことにする」

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 三国志、赤壁の戦いの前のワンシーン。

 攻め寄せる魏の曹操の軍勢、兵力差は10倍以上、さてどうする? と呉の国のトップ層に、ゲストの諸葛亮を加え、相談した後の決意の一言。


 この時の孫権がメチャメチャ格好いいのです! 周瑜と諸葛亮が完全にワキ役です。


 私はこのページを見ると、なぜか毎回涙が出てきます。

 何に共感しているのか未だにわかりません。でも涙がオートで発動します。


 正直、多勢に無勢な時は、サファヴィー朝のタフマースブ1世のように上手く負けるのが現実的だと考える派なので、少数側であるところで何か思うことはありません。

 この場合は、特に、水軍に地の利という、呉の国側の圧倒的有利があるので、そこも踏まえると総合的に決して無謀では無いのだろうという推測はありますし、劣勢の美は全然感じないのです。


 こめられた決断、決意の美しさなのですかね。


 「8人の俺」で作者の自分の分身である「俺」がそうであるように、自分はこれが苦手です。だからウジウジします。

 自分に無いものに人は魅力を感じるもの。

 時に羨望になってしまったりはするので油断大敵ですが。


 ともあれ、かくありたいと、カクヨムコンという大敵を前に自分を重ね合わせて、このセリフで踏みとどまれたら、そして戦いを始められたら、とそう思うのです。


 セリフの内容もそれっぽいし、いい感じ~。

 決断の理由が「自己の探求」であり、重ね合わせやすいのも最高です。

 こういうのが名言利用のポイントだったりします!


 これは、マンガの創作部分ではありますが、古典・歴史系の名言はいいですよねー。




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名言No2 漫画『ジョジョの奇妙な冒険』56巻 ブチャラティ

「オレがかってにやった事だからな……

 だからオレに義理なんぞを感じる必要も無い

 だが ひとつだけ偉そうな事を言わせてもらう

 オレは「正しい」と思ったからやったんだ

 後悔はない……こんな世界とはいえ

 オレは自分の『信じられる道』を歩いていたい!」

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 現在進行形でアニメがやってるので、詳細は書きません。

 でも雰囲気は伝わると思います。とにかく彼は格好いい!


 自分に重ね合わせると、カクヨムコンに参加することは自分で勝手にやったこと、でも自分でそれが正しい(自分にとっていい)と思ったからやったはず。


 なら後悔なんてないはず。


 うん、がんばれそう!


 「あなた……『覚悟して来てる人』……ですよね」ってジョルノ君に言われたいし、覚悟覚悟。


 ジョジョは他にも名言の宝庫です。

 きっと、自分に合う言葉が見つかります。




――――――――――――

名言No3

 Project Gutenberg’s King Lear, by William Shakespeare

 ACT IV Scene I. The heath.  EDGAR


  To be worst,

 The lowest and most dejected thing of fortune,

 Stands still in esperance, lives not in fear:

 The lamentable change is from the best;

 The worst returns to laughter. Welcome then


 (私訳 ※かなり意訳・脚色ありです。エドガーさん♂だし……。

  最悪の状態な時、

  ほら、幸運に見放されて、自分が最下層民に思える、そんな時、

  あるのは希望だけだよ、恐れなんてない

  これ以上に悪くなることないんだから

  ビバ、最悪!でいこう)

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 これは、今少し派手に変更された英語のコピペ、その英語すらない日本語のみコピペが多くWebに出回っているシェイクスピア名言のおそらく原文です。


 うーん、こう書くと私がなんだか偉そうで自分で嫌ですね……なんというか、原文は英雄王の宝具みたいなものだと思っていただければ幸いです。

 ギルガメシュ最高! Fateファンならこれで納得ですよね!

 Fateご存じでない方には、本当にごめんなさい……。


 シェイクスピアは、Fateじゃない方も、名言ばかり、日本語で良いので、読むと、きっと、好きな言葉が出てくると思いますよ~おすすめです。


 内容に説明はいらないですよね。私訳のとおりです。

 末期症状に効くはず。そこからでも頑張れ私!


 リア王じゃん、四大悲劇じゃん、確かこの台詞の時って……とか余計なことを考えてはだめですよー! 

 あと、実はリア様はブリテン王ですが、エクスカリバーは出てきませんからね!


 モデルとなった史実では、リア王復帰で、コーデリア姫がそれを継いで女王様になるハッピーエンドからの、ゴリネル姉さんとリーガン姉さんの息子達(つまり彼女にしてみれば甥達)の逆襲に敗れて彼女は自殺、甥達も仲間割れして、片方(リーガン息子)が最後王になるという、バッドエンドらしいです。

 エンディングをどこで置くかで変わるストーリー。書き手としては考えさせられてしまいますね。いや、悲劇なんですけれど。



 いけない何かが迸りました。お話もどしもどし。


 この言葉はとても好きなので、自分のキャラクターにもいつかこんな感じのセリフを言わせようと私は、企んでいます。

 私のキャラクターに言わせたいセリフ集、かなり充実してるんですよ~ふっふっふ。




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名言No4 漫画『ちはやふる』 1巻 

「正々堂々とやって負けてかっこ悪いことあるかーー!!」

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 最後、もう完全にアレな状況のときはこれしかない!


 百人一首な競技かるたの漫画で有名ですね。映画は広瀬すずさんでしたし。

 競技なので勝ち負けはあります。負けたらやっぱりハートブレイク。

 小学生時代だったらなおさら。

 そんな状況の同級生の男の子、太一君に向けての、主人公千早の一言がこれ。

 そりゃ太一君、千早に惚れてしまうわけですよ。

 自分に勝った相手からの言葉だとしても、だからこそかもしれませんが。


 太一君は、努力のイケメンですから、他の能力チートな超人競技者達(に私には思える)と比べると、読者が自分を重ねやすくていいですね。

 私もこういうキャラが書きたい! です。


 彼の『泣くな おれはまだ 泣いていいほど懸けてない 悔しいだけでいい』(5巻)というセリフも準備OKですよ!

 これはとある試合で負けた時に、彼が自分に向けて言うセリフです。

 本当にイケメンだなー、まったく。

 君がそう言うんだったら、私はどれだけ涙我慢して悔しがればいいのか……。


 他には、自分に言い聞かせる用として

 『あの日悔しくて良かったって いつか笑って言いたい』(8巻、千早)

 とか、

 ちょっと状況は異なりますが、自分に言ってもらう系第二弾として

 『恥ずかしい と泣ける心は美しいと思います』(9巻、かなちゃん)

 とかもいい感じです。奏ちゃん一番好きなキャラなんですよね。


 競技はメンタル保つのがとても大事。

 そのためか、『ちはやふる』には実はあらゆる状況に対応できる名言が多くあります。

 他にも男女関係なくスポーツモノ漫画にはたくさんありそうな予感ですね。

 あ、今回は、あきらめたら試合終了なアレは有名すぎるのであえて外してます!

 



 どうでしたかね? きっとティストが合う方、合わない方いると思うので、私のように必要とされる方は、ご自身で、好きな作家やキャラクターの発言を集めて、自分向けの名言集を作ってみてはどうでしょう~?



 ちなみに、私が今回の作品で主人公たちが住む地域のモデルとしている地方、その地方出身の偉人で佐藤一斎という方がいます。


 幕末の頃の、昌平坂学問所の総長、今で言うと東大総長をやっていらした方です。

 彼は『言志四録』という語録を残しています。


 「少くして学べば、則ち壮にして為すことあり

  壮にして学べば、則ち老いて衰えず

  老いて学べば、則ち死して朽ちず」


 こんな感じで、人の生き方について、いろいろ書かれています。

 指導者のためのバイブルとして今でも有名なのかな?

 

 この語録、幕末当時の大ベストセラーでみんな読んでいたみたいです。


 幕府関係者は、とりあえず読むでしょう。読まないはずがない。


 彼のお弟子さんに渡辺崋山、佐久間象山、横井小楠……とそうそうたるメンバーがいますから、佐久間象山ひとりで考えても、勝海舟、吉田松陰、坂本龍馬には教えるでしょう。尊敬する先生の書いた生き方本ですから。


 吉田松陰からは、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山県有朋あたりには布教されそうではあります。


 佐幕派・尊王攘夷派関係無く、国を思い戦った人々がきっと心の支えにしていた本。


 ロマンですよね!


 中でも一番、『言志四録』ラブだったのは、西郷隆盛。

 彼は『言志四録』の抜粋、今でいうまとめサイト的なものを自分で作って、常に持ち歩いていて、それが彼の死後に『西郷南洲手抄言志録』として世に出ていたりします。

 私、『西郷南洲手抄言志録』は未見ですが、このエピソードだけで、西郷さんの『言志四録』への愛、そしてそれが彼の心の支えであったことは感じます。


 時代は変わっても、人が好きなものに対してやることは変わらないんですね。



 というわけで、心を支える何かがあるのは大事かなーという自分向け特集でした。マイ名言集! ……意外に汎用性ありそうですね。実生活でも使ってみよっと。



 よし、今度こそ、12月になってから各話公開しながら、日々のPVと思いを書きなぐるんだ、私!(マジでお願い私……

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