第十話 前哨戦

 雪化粧というには厚化粧すぎる真っ白な広場を見回して、ゴーレムな車椅子を進める。

 本当の出発日は昨日だったけれど、あまりに吹雪いたので出発が一日ずれこんでしまった。

 一日待った甲斐があるかと言われると全くないですね。今朝も絶賛吹雪中。

 テイラン君を伴ってやってきたサムハさんは空を見上げて顔をしかめた。


「酷い天気だね。でも、さすがに今日中に出ないと……食糧支援の話もあるし」


 危険なフライトになるとしても、トーラスクリフ全体の危機もあるから離陸しないわけにはいかない。

 地面に対して水平に張った障壁魔法の上に移動してからゴーレム車椅子をたたみ、ゼロに格納する。

 ゼロの上によじ登り、騎乗する。最近、腕の筋肉がついてきた気がする。

 私、自分より重いもの持ち上げたことないんです!


 吹雪の切れ間を見計らってゼロに浮遊魔法を発動させ、浮いた直後に風魔法を発動して飛行に移る。

 先に空へ上がっていたテイラン君とサムハさんが離陸したゼロを見てエノス港に顔を向けた。

 大陸とトーラスクリフを結ぶ航路にあるエノス港は原作ゲームで影の薄い小さな港町だ。

 曲技飛行を披露することで衣装アイテムを景品としてもらえるミニゲームがあるだけで、ストーリーの進行には関与しない町でもある。

 二次小説『ドラゴンズソウル』ではどうだったのか知らないけど。


 白くて荒い雪の粒子が舞う空をゼロで駆ける。

 テイラン君から念話が飛んできたのは、そろそろトーラスクリフの異常気象空域を抜けるころだった。


「サムハの言葉を復唱する」


 サムハさんから?

 いつの間に距離を取ったのか、サムハさんもテイラン君も吹雪の向こうに隠れて見えなくなっていた。


「あたしたちは何者なんだろうな。顔も知らない誰かに定められた運命を知っていて、それをなぞるしかない人生。あたしたちが何者でも、結局のところ意味なんてないんだ。誰であっても同じ人生を歩まされるんだから、意思なんて必要ないくらい」


 ストーリーに収束するのなら、確かにどんな意思を持っていても無駄かもしれない。

 でも死亡イベントを知っていて傍観なんかしない。

 私は死にたくないので!


「不幸が見えていても抗う権利すらないんだ。収束の存在を知った時には絶望したよ。だから、目の前に選択肢が現れた時、あたしは心底嬉しかったんだ。少なくとも、この瞬間だけはあたしの意思が介在する余地がある。だから、アウルさん、礼を言いたい。ありがとう」


 ……ん?

 何の話をしてらっしゃいますかねー?

 なんか、一方的に話せる空の上だからこそ切り出した話っぽい空気感があるんですけれども。

 テイラン君の念話を介したサムハさんの話は続く。


「同時に謝罪する。あたしは望んでこの状況を作った。これが唯一、幸せになる方法だった。すべてはあたしの家の寝室に残したノートを読んでほしい。生きていれば、の話だけど――って、おい、サムハ、なんだよ、これ!?」


 テイラン君が何かに慌ててサムハさんに問いただす声を聞いたのと、異常気象空域を抜けたのは同時だった。

 壁でもあったかのように唐突に吹雪が止み、穏やかな海風と青い空と――十騎に及ぶ竜騎兵が見えた。

 完全武装の竜騎兵たちは私とゼロを視認するや即座に戦闘態勢に移り、二騎一組で接近してくる。

 明らかに、出待ちしてましたね?

 直前の謝罪と言い、これを仕組んだのはサムハさんで間違いない。

 なぜ、こんなことをしたのか。それを考えるより先に私はロア・アウルを構えた。

 竜騎兵たちから念話が飛んでくる。


「我らはドラク家竜騎士隊。アウル・ドラク、貴様の境遇には同情するが、タムイズ・ドラク様を殺害した以上、我らは誇り高き騎士として主家の敵を討たねばならぬ。覚悟せよ」


 同情?

 誇り高き騎士?

 えぇっと、誇り高き騎士様っていうのは迫害されている女の子を見て見ぬ振りするのが同情の仕方だと思ってらっしゃいます?

 人間として大事なものを失って初めて誇り高き竜騎士様になれるんですねぇ。


「この尊き空を自由に飛ぶは我らドラゴンの特権。未熟者といえど竜騎兵を落としたのが玩具に乗った娘であったなど、認めるわけにはいかぬ。そうそうに落ちるがよい」


 今度はドラゴンからのありがたい念話が届いた。

 というかそっちが本音でしょう?

 しかし、よりにもよってドラク家の竜騎士隊か。あんなのでも竜騎士の名家に連なる一族だけあって、家臣の竜騎士は訓練が行き届いている。

 十対一か。厳しいどころの話じゃないですね。


 ゼロを左に旋回させつつ、サムハさんとテイラン君の姿を探す。

 戦闘空域の端のほうにいた。かなり高度を取っているけれど、何かもめているようだ。

 この事態はサムハさんが作り出したものだとしても、テイラン君との意思統一はされていないらしい。

 けれど、揉めているということは、サムハさんには私を攻撃する意思があるとみなしたほうがいい。


 事情は分からないけれど、おそらくは『ドラゴンズソウル』のストーリーがらみだ。

 となると、私はここで死ぬ可能性もある。

 原作ストーリーに収束している限りは死亡イベントまで何をしても死なないはずの私だけど、二次小説ストーリーに収束している場合、死亡する描写がなされていたらここで死ぬ可能性が高い。

 本気で抗う必要がある。


 十騎のドラク家竜騎士隊を見る。

 標的である私の間合いに合わせたのか、弾丸狙撃銃を携行している。いくらロア・アウルの射程が弾丸狙撃銃の中で最大でも、アウトレンジから一方的に打ち落とすのは難しそうだ。

 本来、十対一の時点でまともにドッグファイトが成立するはずもない。

 けれど、私の背後には吹雪が続く異常気象空域が控えている。あの中に飛び込めば、互いに狙いを絞れない。

 当然、敵も私を吹雪の中へ逃げ込ませまいと一斉射撃をしてくる。

 緩やかに旋回していたゼロが吹雪に機首を向ける直前に、私はロア・アウルの銃口を空へと向けた。


「……我は、白雲の穢れを、堕とす。汝は、不倶戴天の、敵なり」


 魔力を込めて、敵騎へと銃口を向ける。私以外には不可視の魔法陣が十騎中六騎を包む。


「グラビティ・ドロー」


 アウル固有必殺技の発動を確認し、私はゼロの機種を吹雪へ向けた。

 直後、ゼロの進路を予測した敵騎が一斉に偏差射撃を放ってくる。空に木霊する発砲音は重層的で、放たれた複数の銃弾は私の障壁魔法をたやすく粉砕できるほどの精度と弾幕だった。

 けれど、銃弾は私へ届かない。

 悲鳴が上がる。

 構わずに吹雪へ突入したゼロの上で、私はロア・アウルに魔力を込める。必殺技を発動したばかりだから魔力は心もとないけど、イオちゃんにもらったセイクリッドチェーンのおかげで回復も早い。


「――何が起きたのだ!?」

「何らかの魔法で銃弾の軌道が変わって同士討ちさせられた!」

「無事なものは返事をしろ」


 動揺もあらわに念話で互いの無事を確認する竜たちの声が聞こえる。

 グラビティ・ドローにより空中で不自然に弧を描いた銃弾が敵騎へと吸い込まれ、何騎かが墜落したらしい。


 グラビティ・ドローは空戦域で行使された攻撃がすべて対象へのホーミングに切り替わる必殺技だ。私はこの必殺技があるからこそ、対集団戦に無類の強さを発揮する。

 原作ゲームにおいても、主人公補正が乗っている高ステータスのナッグ・シャントたち三騎に張り合える戦闘力が発揮できるのは、この必殺技で同士討ちを狙えるからだ。

 もっとも、持続時間はそこまで長くはないし、魔力消費が激しくて連続発動も難しい。


 吹雪の中でゼロの姿勢を整えて高度を上げる。

 敵の動揺はすぐに鎮静化する。けれど、僚騎を失えば連携が取りにくくなる。二騎一組の再編が終わる前に仕掛けたい。

 可変翼を調整して高速戦闘に備え、機首を吹雪の外へ向ける。

 こんな何もわからない状況で無意味に死んでたまるか。私は老衰で死にたいんですよ!


 吹雪の中から飛び出すと同時に銃弾が飛んでくる。私が高度を取って出てくるのは想定内だったらしい。向こうも混乱を立て直して高度を上げていたけれど、速度はかなり落ちている。

 障壁魔法が銃弾を弾く。さすがは現役の竜騎兵だけあって狙いが正確だ。

 私の後方に付こうとしている竜騎兵に銃口を向ける。即座に相竜が左右に蛇行して私に狙いをつけさせない。


 残っているのは四騎かな。赤、青、白、黒、ドラゴンの体色もさまざま。

 全く想定していなかった同士討ちで半数以下に減ったらしい。まぁ、狙撃銃を至近距離でぶっ放されたようなものだから、ドラゴンですら下手をすれば即死だろう。


 出会った時以上に怖い顔をしているのは同士討ちさせられたことに対する怒りからか。

 私を見つけると同時に追随しようとしたらしく、他の竜騎士との連携が取れていない。頭に血が上っている証拠。

 速度差がありすぎて距離がグングン離れていく。私の後方を飛んでいる赤い竜騎士はそれでも諦めきれないらしくしつこく発砲してくる。


 私はゼロを操作して機首を上に向けた。

 ゼロが上昇姿勢に入ったのを見て、赤い竜騎士が追いかけようとした瞬間、別の竜騎士からの念話が空に響いた。


「――釣られるな! 失速したところを狙われるぞ!」


 はっとした様子で竜騎士が狙撃銃を下して相竜にしがみつく。

 上昇姿勢に入った時点で、気づいても遅いですよ?

 ゼロの上にあおむけに寝転がり、後方の赤い竜騎士に狙いを定める。ぎょっとした顔をしている乗り手は無視して、竜の視線と首の角度、翼の動きを見定める。

 あの竜が左右どちらかに逃げて後方に反転離脱するなら、私の前で一度腹部を晒すことになる。完全な、空飛ぶ的に成り下がる。


 竜も私の考えには気付いているけれど、この形に入ったら他の竜騎士からの援護がなくては逃げられない。しかし、援護するべき僚騎はおらず、この瞬間は完全に私と赤い竜騎士のタイマン勝負だ。

 したがって、後方へは逃げられない。私に付き合って上昇しながら失速までの延命を図るほかない。

 もとより無理な上昇をした直後で完全にゼロとの速度差があった。失速までの猶予は短く、その瞬間はすぐに訪れた。


 赤い竜騎士が失速すると同時に竜が体を捻って翼をたたみ、表面積を可能な限り小さくして私の銃口から逃れようとする。

 無駄ですよ。

 ロア・アウルが火を噴き、竜騎士ごと赤い竜を撃ち抜いた。

 まずは一騎。

 上昇させていたゼロの機首をさらに上げる。真下の海面と垂直に起立したゼロの機首をさらに引き、海面に機首を向ける。

 急降下の姿勢に入りつつ、残りの敵騎の位置を確認。


「――なんて動きをしやがる!?」


 驚愕しながらも銃口を向けてくる青い竜騎士を上空から襲撃する。急降下する私と違い、背中をさらしている青い竜騎士はいい的だ。

 ロア・アウルの銃撃一発で青い竜騎士の障壁魔法が弾き飛ぶ。

 次で終わ――っ!?

 横から衝突上等で飛び込んでくる黒い竜騎士を視認し、すぐさまゼロの軌道を変更する。

 青い竜騎士が必死に障壁魔法を張りなおしているのを横目に急降下から水平飛行に立て直す。

 あの黒いやつ、確実に当てに来てた。互いに時速数百キロで飛んでいるのに、掠っただけでドラゴンでも無事では済まないのに、共倒れを狙ってきてた。

 どんな神経してんですか!?


「チキンレースは苦手か、深窓のご令嬢だもんなぁ!?」


 あの黒い竜、性格悪い!

 でも、青い竜騎士を助け出すにはあれしかなかったのも事実。本当にいい性格してる。

 なんて恨み言を言ってる場合じゃない。このままだと頭上を抑えられる。

 現役竜騎士だけあって向こうも慣れたもの。敵三騎が三角形を描くような布陣で私の頭上を抑えに来ている。

 けど、慣れているのは竜騎士相手でしょう?


 ゼロにバレルロールを命じつつ、浮遊魔法を断続的に発動させ、徐々に高度を上げる。

 ほぼ水平に螺旋を描くバレルロールの半径を徐々に小さくして高度上昇をごまかす。飛行中に浮遊魔法を併用できないドラゴンにはできない錯覚を利用した上昇。


 見破られる前にゼロの機首をトーラスクリフの異常気象空域へ向ける。

 青い竜騎士が、私が吹雪の中に逃げ込むのを防ごうと高度を落としつつ狙撃してくる。

 邪魔してくるのは想定していたし、私も本気で吹雪に飛び込む気はない。敵に態勢を立て直されている以上、吹雪が出る瞬間を出待ちされると勝ち目がない。


 いっそ空域から逃げてしまうのも手ではあるんですけど……。

 私はちらりとサムハさんたちを見る。

 私とドラク家竜騎士隊の戦闘を傍観しているけれど、私が逃げようとしたら追いかけてくる可能性が高い。この状況を作ったのはサムハさんで、その狙いが読めない以上は落としどころがわからない。

 全く面倒な状況ですよ。


 カンッと障壁魔法に銃弾が当たる音がした。

 ゼロの高速飛行に向こうが慣れ始めている。偏差射撃が当たるようになった今、頭上を抑え込まれているのは分が悪い。

 頭上から一方的に撃ち下される銃弾をゼロに蛇行を命じて避けつつ、浮遊魔法の併用で高度を上げては降下を繰り返して速度を上げていく。

 ゼロの速度が増していることに気付いたのか、三騎が作る三角形はだんだんと一辺の長さが開き始めていた。

 ここまで開けば仕掛けてもいいかな。


 ゼロを急旋回させ、青い竜騎士の真下へと一気に距離を詰める。青い竜騎士はすぐに反応して私に向けて狙撃銃を構える。

 うん、覚悟を決めたところ悪いんですけど、あなたは後回しです。

 ゼロを斜め上に上昇させ、そのまま後方へと機首を向ける。空中戦闘機動の一つシャンデルだ。青い竜騎士にゼロがお腹を晒したところを狙い撃たれたけれど、ドラゴンと違って穴が一つや二つ開いた程度で墜落しない。


 背面飛行状態から姿勢を正す。前方に私を追いかけていていた白と黒、二騎の姿が見える。

 二騎が狙撃銃を構える。狙撃銃で連続二発となると私の障壁魔法でも防げない。

 ロア・アウルに魔力を込めて魔法陣を展開させ、進行方向に引き金を引く。竜騎士に充てるつもりなどない。

 放たれた銃弾が魔法陣を貫いて空を切り、上空で小規模な爆発を起こした。白と黒の竜騎士は小爆発で視線を塞がれて狙いをつけられない。

 彼らの視界をふさいだ瞬間に再びシャンデルで高度を稼ぐ。

 もう私の頭上の抑えが利かない高度だ。


 青い竜騎士が高度を上げた私に対して冷静に銃口を向けている。

 ゼロに数発撃ち込んでも私を止められないと気付き、直接操縦手である私を狙うことにしたらしい。

 けれど、ロア・アウルでもなければ単騎で私の障壁魔法を抜くのは難しい。青い竜騎士の狙いは私を引き付けつつ、私の後方から迫る白と黒の竜騎士による狙撃での撃墜だろう。


 私はロア・アウルを構えつつ、ゼロを操作して後部ハッチに仕込んである発煙筒を作動させる。

 途端にゼロの後方に煙が広がり、白と黒の竜騎士の視界を塞いだ。

 この仕込みは予想外だったのか、青い竜騎士が目を見開いたのが見えた。


 ロア・アウルの引き金を引く。青い竜騎士の障壁魔法を粉砕し、青い竜騎士の一射目は私の障壁にヒビを入れる。

 続けざまに二射目を撃ち込む。

 二射目が青い竜の角に命中して砕いた。同じタイミングで向こうも二射目を放ったらしく、私の障壁魔法が砕け散る。

 正面から向かい合いながら互いに速度を緩めない。猶予時間からしてとれるアクションは一つ。三射目もしくは障壁魔法の張り直し。

 高度はゼロのほうがやや下。

 彼我の位置を理解してすぐに、私はゼロにうつぶせになりつつ障壁魔法を再度張った。青い竜騎士が放った三射目が間髪を入れずに張りなおしたばかりの障壁魔法にヒビを入れる。


「やはり度胸が足ら――ぐぅっ!?」


 上下ですれ違った瞬間に青いドラゴンが私を煽る念話をぶつけてきた。

 しかし、直後に青いドラゴンは一気に失速、はるか下の海面へと竜騎士ともども落下していく。

 ゼロのすぐそばをすれ違うなんて竜種にとっては自殺行為なんですよ?

 私はゼロに併用させていた浮遊魔法を切り、後方からやってくるだろう白と黒の竜騎士を迎え撃つべく、急旋回に入った。


 けれど、予想に反して白と黒の竜騎士は私を追いかけてきていなかった。

 彼らも旋回し、大陸内陸方面へと離脱を図っている。

 ……まさか逃げるとは。いや、確かに彼らにとっては十騎中八騎が撃墜されていて、取れる戦術も限られる。

 こうなったらゼロの性能情報を持ち帰るほうが優先順位が高くなって引き際と考えるのもわかるんだけど。

 でもさ、あれだけ煽っておいてさ。形勢不利になったから逃げるってそれは――


「チキン、め」


 まぁ、飛んでいる鶏はどうでもいい。

 問題は、あっちですね。

 私はゼロを高速で飛ばしながら、サムハさんを見る。

 サムハさんはその意思を示すように、私へ銃口を向けた。



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