第8話 激情~仕置き~

何食わぬ顔で喜多嶋の家へ帰った英治は、龍三の待つ寝室へ向かった。


「おやっさん、遅くなりやした。バイクの修理に手間取っちまいまして・・・」

「ほぅー、どこの修理屋だ?言ってみろ」

「え? は、はぁ。。。それは・・・」

「馬鹿野郎が!星矢なんてチャラチャラしたカッコのガキに舐められてんじゃねーぞ!」

「はい?せ、星矢がどうかしたんですかぃ?」

「ワシにご丁寧にも教えてくれたんだよ、アイツは。おめぇと息子がデキちまったってな!!」

「ワシを舐めんじゃねーぞ、英治」

「ワシに可愛がられていながら、よりにもよってワシの息子とデキるたぁ、いい根性してやがるぜ」

「そんなふてぇヤツは『お仕置き』をしねぇとな!」

「おい!政と松入ってこい!」

政と松と呼ばれた男達は、喜多嶋総業の舎弟分で龍三のボディーガードをしていた。

「へぃ、お呼びですかぃ?組長」

二人は声を合わせて言った。

「コイツを庭のあの松の木の幹に縛り付けろ!」

「へぃ、わかりやした」

二人は、英治の両腕を持って外の庭へ連れ出していった。

「幹に縛り付ける前に、英治の着てるもんをはぎとれ!素っ裸にしろ!」

龍三の情け容赦のない命令で、の英治は素っ裸にされ、松の木の幹に荒縄で縛り付けられた。。

「これから、おめぇ達には、生き地獄を見せてやるぜ」

「お前たち?・・・お、おやっさん、ま、まさか!」

「あー、そうだよ。大介が、同じ松の木に縛り付けられてるぜ。おめぇの恋しいヤツがよ」

「だ、大介?」

「あ、兄貴~!」


「大介!」

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