第9話 激情~仕置き~ Ⅱ

この章で、薬物に関する表現が出てきますが、筆者は決してその行為等を肯定するものではありません。

また、出てくる薬物は筆者の作り上げた架空の物であることをご理解下さい。





「そうだ、おもしれぇこと思いついたぜ!」

と龍三が言った。

「オイ!政と松!こいつらを松の木から離せ。そんでもって、体を互い違いにして向き合わせて縛り上げろ!」

「それから、例のもん持って来いや、政」

二人は英治と大介を龍三から言われたとおりに縛り上げると、政はそのまま家の中に入りしばらくすると注射器を二本持って松の木のそばまでやって来た。

「オラ政!それを二人にうてや」

「へい、わかりやした」

「坊ちゃん、若月の兄貴!これが何かわかりやすかぃ?うつとすっげえ気持ちがよくなる注射ですぜ!」

政は二人の内股にその注射をうった。

「うっ、な、何をうちやがった?政!!」

英治が怒声を上げた。

「英治さんよぅ、そんなカッコでよく怒鳴れるな?え?」

「喜多嶋組の若頭ともあろうもんがよぉ!オヤジさんのせがれとデキあがりやがってよぉ!」

「そうだぜ、若月の兄貴。てめぇがどんな立場なのか、自覚したらどうだ?」

普段は、『兄貴、兄貴!』と言っていた政と松の二人だったが、今はもう完全に英治を見下していた。

「ちくしょう!星矢の野郎!・・・」

「そろそろ、薬が効いてくるころだな。これからがみものだぜ」

龍三が言ったとおり、やがて二人は身もだえ始めた。

「あ、熱い!体の奥が・・・や、焼けるようだ!」

「英治兄貴、お、俺も熱いよ。それに、ケツ穴やチンポがムズムズしてきた」

「オイ!政!! て、てめぇ・・・な、何をうちやがった?」

「やっぱり、すごいすねぇ。香港製の媚薬は」

「び・や・く?」

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