剣聖9

不思議なBGMは次第に大きくなり、

空に舞い上がった光は一人の少女の姿に収束して行く……


白くの中に薄い紅色が混ざる髪を両サイドに束ねた髪、

ちょっと幼さの残る様な顔立ちに巫女の様な服、

そして腰には特大の赤い剣を持っている。


それを見てプレイヤー達は沸き立つ!


「おお!前作の女神降臨」

「感激っす!」

「やっぱ良い!」

「復活祭りだ!」


やがて少女は大地に降り立った。


俺はステータスを確認するが……


~~~~~~~~~~~~

?kぱらj@;「

HP pkgぷわ

MP ぁkぎうわ

スキル かkがうね;え

~~~~~~~~~~~~~


バグっているのか読み取ることが出来ない。

周りの騒ぐ中 少女は喋りだした。


ターニャ

「古き世の主より託された者よ……お主の行動は我が創造主の願いとは掛け離れている」


おっさん声じゃない!


敵もターニャに気づき最初は固まっていたが、ターニャの言葉を聞くと怒ったように攻撃を矢の如く連発してきた。


ターニャ

「仕置きが必要なようだ、あまり時間がないからな……」


そういうとターニャが抜刀すると背後に筆で描いたような円が浮き上がった。


「おい!あれってまさか」

「ああ!ターニャの最強の技か!」


ターニャは目をつむり……


「ターニャ流剣術 終ノ型 滅!」


次の瞬間ターニャが消えたように見えたが気づいた時には敵の後ろに移動していた。


敵にダメージ判定のようなものは見えないが……

敵の周りに先ほどターニャの背後にあった円が大きくなり敵を囲んでいる。


チン


ターニャが納刀すると同時に……


『滅』


滅の文字が円の中に現れ瞬時に敵を包み敵ごと消え去った。


そして辺りは静まり返り…その後……


おおおおおおお!


すごい歓声がフィールドに木霊した。


「すげー!かっけー!」

「ターニャ衰えしらず!」


などお祭り騒ぎ!

ターニャはこちらをちらっと見て光のとなって消えたように見えた……

次の瞬間俺の目の前に……


ズドン!


剣が空から降ってきた!


「あぶな!」

 

するとそこには……


先生

「疲れた~~~~~」

 

光となって消えた先生は剣の姿になり戻ってきた。 


俺は帰ってきた先生に駆け寄り、


「先生って女の人だったんですね、それに強いとは……」


ボカ!バキ!ポカ!


先生

「お前死にたいの?」


「すみません…まあ、でもこれで何が起こっても大丈夫ですね!先生の一撃で!」


先生

「アホか!あの姿には暫くはなれん!いろいろ問題があっての」


「え!そうなんですか?」


先生

「そんな甘ったれたこと言ってる奴は修行じゃ!」


ヨッジー

「なあ、ダインふと思ったんだが……根本的にお前がグランドクエスト中インしなければ良かったんじゃないか?」


「あ!」


しばらくは祭り状態であったが終息し、

グランドクエスト自体も当初の内容通り話は進み終幕となった。

それにしても何で一度だけ仕掛けてきただけで後は何もなかったんだろうか……

 


 

~とあるオフィス~


女上司

「なんであの人のプログラムがっ!」

 

女の怒りの声がオフィスに響いた!


社員

「大変です!クレームのメールと試作のプログラム機動のせいか大量のエラーが」


女上司

「なんですって!それじゃ再度仕掛けることは」


社員

「このグランドクエスト中の復旧は無理かと……」


女上司

「なんとかしなさい!」


社員

「善処はしますが……」


く!このゲームは私のゲームなの……


 

一方そのころ

パフィルが出たと情報のあったキャラバンでは……


最初人は多かったが、アクアたちの情報が流れたことにより人が一気に流れてしまった。

元々パフィルのいるキャラバンの場所には人が殺到すると予測されていた為か出現する敵の量が多く、またポップタイム(敵の出現する時間)も長めに設定されていた為…


馬車はぼろぼろ、パフィルもぼろぼろな状態であった……


パフィル

「なんでですの!話が違います!皆さんが助けてくれるという話であったのでは……」


パフィル

修得スキル 憎悪の心レベル1

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