剣聖8

ナイトアサシンがこちらに数を増やしながらやってくる、

更にパフィルの情報により様子を見ていた大部分のプレイヤーが移動しただろう…

やばいぞ~これは!このまま行ったら死亡確定!


「やばいぞ!どうする!」

 

俺が混乱していると、


先生

「落ち着かんか!バカもんが」


先生が俺の頭を叩く


「痛い…」

 

先生の一撃が後頭部直撃!


先生

「冷静になって周りを見てみい!」


俺が周りを見るとパフィルの情報で周りのプレイヤーは減っているはずのプレイヤーがどんどんこちらのキャラバンへ向かってくる、それどころかこちらに向かってくるプレイヤー集団が!


「なんで?」


俺が疑問に思っているとアクアさんの周りにプレイヤーが集まりだす!


プレイヤー達

「姫俺達が守ってやるぜ」

「運営の思い通りなんて面白くないからね」

「我ら姫親衛隊を結成しました!姫の為に存在してます!今仲間もこちらに向かっています!」

「運営VSプレイヤー新しい…」

「おい、見ろよ!あの敵 考えられない位つよいぜ…燃えるな」


 などみんなどうやら一緒に戦ってくれるようだ、


アクア

「え?どうして…フグ」

 

そう言いかけたとこで俺はアクアさんの口を塞ぎ、


「おい みんな!アクア姫はみんなに大変感謝してるそうだ!あんな運営の差し金やっつけようぜ!」


おおおおーーー!


強引にその場を盛り上げた、そしてプレイヤー達はドンドン増えて行った。


「遅れました!掲示板見てすっとんできました」

「ふふふ!あんなクエストの景品すぐにゴミ…ならば祭りに参加したほうが面白い」


などと言いながら宛らお祭り騒ぎ、約50人のプレイヤーが集まった


ヨッジー!ナイス


アクアさん

「いや ですから…フグ!」

 

また口を塞ぐ俺、


「姫は嬉しさのあまり咽び泣いている!俺たちは勝つぞ!」


おおおお!


更に士気上昇! 


プレイヤー総数50人VS ナイトアサシン5体


プレイヤーは廃人から素人まで様々、

その中の廃人プレイヤーと思われるゴツイ感じの装備に身を固めたプレイヤー達が、


廃プレイヤー

「おいおい、運営さんこいつはちょっと酷すぎないですか」

 

相手のステータスを見て唸る、


別の廃プレイヤー

「ムリゲー上等!ゲーマーの血が騒ぐ」


廃プレイヤー達がすぐさま戦闘態勢へと移行する、


廃プレイヤーのリーダーらしき人物が

「戦士、タンク職前へ!魔法職と間接攻撃のモノはその後ろ、最後方に回復、サポ職」

 

指示が飛ぶ、


ヨッジー

「お~あの人有名なプレイヤーだ」


「よし、アクアさん俺は後ろへ」

 

俺がそういうが…


「いえ!皆さんが戦っているのです私も!」

 

そう言って最前列に向かおうとするのを止めたが、現在の位置は最前列のやや後ろ位置になってしまい戦闘が始まってしまった。

戦況はやはり芳しくない、戦士、タンクなどが防御系のスキルを発動し攻撃に備えるが…


うぉぉぉぉ!


ナイトアサシンの咆哮と共に繰り出される一撃は廃人プレイヤーのHPの1/3くらいを奪っていく、


「くっそ!」

「回復急げ!魔法職、間接、前衛の攻撃特化は迎撃を!」

 

廃プレイヤー達の指示のもとアタッカーが反撃をするが、


 ミス!

 ミス!

 ミス!


ほとんどが効いていない…


アクア

「これなら!シャイン!」

 

アクアさんが命中率ダウンの魔法だが効果が無い、

その他の人たちもステータスダウンの魔法を使うが効いてない。


ヨッジー

「レベルの差というか…ここまで効果がないとな…」


熟練プレイヤー

「固すぎてダメージがあたらん」


なんとか耐えていた前衛も瀕死状態や吹き飛ばされ一部が崩れ始めてきた

士気も下がり始めている。


「くっそ、なにか手はないのか」


俺も前衛に加わり先生に伝授されたスキルを使い武器で攻撃を受け止めてダメージを蓄積しているがダメージを一発受けただけで瀕死だ……一体どうすれば、


すると前のプレイヤーから叫び声が!


プレイヤー

「ダメだ!姫騎士が前に出るぞ止めろ!」

「死んじまったら元も子もない!」


アクア

「シュピーゲル私に力を」

 

アクアさんの体が光だした、そして光に包まれながら優雅に舞いだすと辺りに光がばら撒かれた。

ナイトアサシン達もその光に警戒しているようだ。


アクア

「我が紡ぐは未来への歩み! ティンクルステップ!」

 

その光は俺達を包み出した、

暖かい光

体癒されるような日向のような不思議と力が沸くような光だった


おおおー!

湧き上がるプレイヤー


「姫の奇跡だ!」

「癒される~」

「おい、HPが継続回復しているぞ」

「それにLUKが異常にあがって付与効果にクリティカルUPって出てるな」


 突如起こった幻想的な光景に士気が再び上がり始める!


熟練プレイヤー

「みんな!あきらめるな!いけー!」


変化は突然現れた、敵のダメージ判定がミスしか出ていなかったものが……


クリティカルダメージ28

クリティカルダメージ28

クリティカルダメージ28


前衛の人が殴っただけの攻撃にダメージ判定


前衛プレイヤー

「ん?なんだ今の?ダメージが…」


みんなが驚きのあまり時間が止まっている、

そんなとき指揮していたプレイヤーが叫ぶ!


熟練プレイヤー

「そうか!運の数値が異常に上がっているんだ!クリティカルは防御をある程度貫通するから……これだけ連続して出れば!」


その言葉に


「そうか!いけるいけるぞ!」

「姫のクリティカルUPの魔法が俺たちのクリティカルを大幅に上げてるぞ」

「いけーーー!」

「塵も積もれば撃破じゃ!」


今までの恨みと言わんばかりにみんな攻撃を始める


「みんな一体一体いくぞ!Aからだ」


その声にみんなが攻撃を集中する!


 ズバババババ


 赤いクリティカル判定のラッシュ!

 そしてついに1体が倒れる!


「やったぞーーー!」

 

沸き立つ群衆、士気MAX

そしてさらに…その中の一人が声を上げたことで更なる祭りへと……


プレイヤー

「おい!これ見てみろよ」

 

そのプレイヤーが手にしていたのは敵の持っている血みどろの剣!


今までみたことない特殊グラ!


「おおおお!特殊グラだ、しかも攻撃力すげー!」


これにより情報はココに居ないプレイヤーにまで拡散してプレイヤーが集まる、集まる 攻撃力が高い上に見た目が特殊というのは非常に魅力的だ!

ナイトアサシンの方がかわいそうなくらいの囲まれあっという間に片付いた!


やったぞーーー!


歓喜に沸く群衆


「これだからムリゲーはやめられない!」

「姫は生きているぞ!」

「私ドロップ無いんですけど!おかわりだせ!」


その頃 運営は…

 

~とあるオフィス~


女上司

「なんなのよ アレ!しかもドロップがあんな良いモノだって聞いてないけど」

 

社員っぽい男

「痛!叩かないで下さいよ、元々そういう設定だったんです……さっき言おうとしたら止められたじゃないですか、それにクリティカルは初期設定なんでどうしようもないですよ」


女上司

「うんうぬ~~~次の次で予定したボスプログラム出来ているわよね!」


社員っぽい男

「え?!あんなの今出したらゲームバランスが、しかもまだ動きのプログラミングができてない試作ですよ」


女上司

「私が動かすわ」


社員っぽい男

「え?」


女上司

「良いから早くやりなさい!」


私が蹴りをつける…


~ゲーム内~

 

歓喜に沸く群衆の中にそれは突然現れた……


ガッシャン!


「おい!なんだあれ!」


俺達の目に前に突如山のようにでかい敵が現れた


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ゴーストフォロオーアサシン

レベル80

HP????

MP????

詳細不明

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ヨッジー

「レベル80?!運営アホじゃね~か」


体制を整えようと後退しようとするが恐ろしい速さで俺達の背後に周り込まれる


廃プレイヤー

「遠距離攻撃で牽制しろ!その後さっきと同じクリティカル攻撃で」


しかし、魔法や弓などは反射の障壁が展開された上に接近しようとするとプレイヤーに対して範囲攻撃で近づけないように一掃する。

その攻撃の仕方は恐ろしく的確で臨機応変に対応して来る。


プレイヤー

「おい、あれってもしかして」

「対応がプログラムっぽくないぞ」

「ああ 肉入りじゃねえか?」


*肉入り=プレイヤー動かしているキャラのこと


「どこまで必死なんだよ!」

「おい!苦情だ!苦情こんなゲームバランス無視した行為」


これを皮切りにプレイヤー達から運営のへのクレームが殺到!



~とあるオフィス~


社員

「大変です!大量のクレームが!」

 

女上司

「うるさいわね~~~!ほっときなさい、目にモノ見せてあげるわ!」


社内に女の罵声が響く



~ゲーム内~

 

やがて敵の目が光り出すとプレイヤー達の周辺に攻撃判定の魔法陣が浮かび、

そこから魔法が発動して辺りは火の海と化した!


プレイヤー

「広域瀕死呪文かよ」

「なんだこれ!ダメージとかじゃなくていきなり瀕死かよ!」


その場に居たほとんどが瀕死状態だ、慌ててプレイヤーたちが回復呪文を唱えるなどしているが回復が追い付かない。


「くっそ!ここまできて」


何もできない俺は腹立たしくてしょうがなかった


アクア

「主…」


アクアさんの顔に悲壮感が漂う


すると……


先生

「しょうがないね~!出張らんといかんか」


そういうと先生はピカッと光り上空へ飛んだ、

突如 空が赤い光に包まれ 不思議な音楽が流れ出した。

今までの戦闘シーンと違うBGMが流れ出す

するとプレイヤー達が……


「おい、これって前作のターニャのテーマソングだよな」

「ああ、人気ナンバー1キャラ破壊の小娘ターニャ」


そして次の瞬間、

空は割れて彼女が現れた…

その名は剣聖ターニャ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る