第8話 CRAZYBOY(クレイジー ボーイ)

 今年最後の音楽コラムの締めくくりは、この人。CRAZYBOY!メキシコの覆面レスラーもいるので、気をつけて。こちらは、ラッパー、振付師、俳優のCRAZYBOY!!


 ご存知の方が多いと思いますが、三代目J Soul BrothersのELLYです。この方、三代目以外にもソロで活動したり、CRAZYBOY名義でLDH(EXILEのHIROさんの会社)の他グループの楽曲に参加してるんですね。(LDHの人たちは、みんな楽曲って言うんです)

 お父さんが元プロボクサーで、ボクサーの山中慎介さんと親交があり、これもLDH所属アーティスト『DOBERMAN INFINITY』と応援歌『Heartbeat』を製作、俳優としても活躍、カップ麺のCMで見たことあると思います。アメリカと日本のハーフです。


 僕が好きって言うとミーハー感抜群に出てしまいますが、元々僕はEXILEのファンで、タカヒロさんの前のSHUN(清木場俊介)にリスペクト!男臭い「歌一筋」みたいなところがカッコいいんですね。また僕は髪型とか服装をマネする、また形から入る奴です。

 SHUNが抜けてから、ちょっとEXILE熱が一旦冷めるのでしたが、それでも深夜枠で放送していた「EXILE魂」という面白い番組を見ていて、その頃二代目J Soul Brothersのナオキが、体操するみたいなコントをやってて、腹抱えて笑えるんです。それを横目で嫁は「やからですね」と興味なし......だったはずなのですが、数年後、「アンタ、って知ってる?」


 そんなミュージシャンいたかなあ?と思っていると、それはダンスの種類らしく、今じゃ有名な指差してその場で走ってるみたいなダンスで、その曲が「R.Y.U.S.E.I.」て、それがELLYさんこいる三代目J Soul Brothers。

 僕みたいにすぐCD買ってきちゃうような、あまり熱をあげることのない嫁が、その後どんどん三代目に詳しくなっていき、三代目がテレビに出ると「録画しておいて」、次第に家族にも三代目熱が感染していき、最初は嫌がっていた息子もシャワーの時には「C.O.S.M.O.S.」とか「O.R.I.O.N.」とかご機嫌で歌ってるわけです。


 僕はちょっと三代目みたいな綺麗な声の歌があまり得意ではなく、いや聴くとカッコいいんですけど、やっぱりEXILEかな、とまたSHUN脱退後のアルバムを買い集めまして、その他E-girlsやDOBERMAN INFINITY、PKCZ、DJ MAKIDIと、 M-floからクリスタル・ケイまて派生し、もうCD買いに行くのを止められない状態になり、ほぼLDHのCD、DVDが家にあるんじゃないかという状態で、「俺たちどれだけLDHに金使ってんだ?」と息子はドーベルマンのパーカー、父の僕はCRAZYBOYのツアーTシャツを着ているわけで。


 EXILEの曲って元気出るんですよね。なんか、こう熱いというか、希望が持てるというか、凹んでる時に聴くと一瞬で治ります。

 なんかダンサーの人って一般的にチャラいようなイメージですが、この人達のストイックさに、「自分はまだまだだ!」と何を同じ土俵に立って比べてんだ、と言われそうですが、とにかく彼らはアスリートですね。


 でも、そんなLDH所属アーティストの中で異彩を放っているのが、このCRAZYBOYことELLYさん。あとDOBERMAN INFINITYのSWAY。2人ともラッパーで俳優、ファッションが安易にマネできないほどカッコよい。比べられない2人ですが、ソロの方はこのCRAZYBOY、アルバム全部好みなんですね。


 歌詞がほぼほぼ英語で、ちょっと入る日本語まで英語に聴こえちゃう。ソロでグループと並行してやってるミュージシャンは多いですが、「なんでわざわざソロなの?」と思うほどグループとあんまり変わらない曲調だったりしますが、このCRAZYBOYは全然三代目じゃないです。


 昔からグループから飛び出ちゃうソロアーティストっていうのが異様に魅力を感じてしまい、ニューエディションのボビーブラウン、テイクザットのロビーウィリアムス、インシンクのジャスティンデンバーレイク、そして三代目J Soul BrothersのCRAZYBOYことELLY。


 ただ、ELLYさんの良いところは、他のアーティストさんは音楽性の違いだったりでグループ脱退してしまったり、再結成しても次のアルバムには参加してなかったりと。そんな僕も今のお仕事から転職しまして、似たような別のお店に移るのですが(近況ノートでぼやいていましたが、次の転職先見つかりました)、保障であったり、お金の話だったり、体制の話だったり、いろんな事情でうまくいかないこともあるんですよね。


 でーも、このELLYさん。ソロとグループを両立しているというか、グループはグループ、ソロはソロで全く別の活動で、両立と言うよりは、多分ソロで活動するのは必然だったと、聴けば分かります、ライブDVD見れば分かります。ELLYさんはグループを抜けたわけではなく、この三代目の人達は凄い仲良さそうで、テレビのインタビューとか見てるだけでこっちが楽しくなってくるんですねー。


 みんな三代目で誰が好きというと、間違いなく「がんちゃん」「リュージ」「オミ」と返ってきますが、僕は断然ELLY。

 三代目の時のキレッキレのダンスを寡黙に踊るのと、ソロで海外アーティストのように暴れまくるELLYさんは別人で、そこが「ELLY」と「CRAZYBOY」の区別なのかと。



 実はですね、僕の投稿している3作目の小説『ダブルプレイ〜靄に風穴〜』のタイトルはですね、CRAZYBOYの曲『ダブルプレイ』からお借りしまして。内容読んでいただけると分かるのですが、当初のタイトルは『一石二鳥』と仮で決めたのですが、ダサくて。なんかカッコいいカタカナのタイトルはないかという時にCRAZYBOYのベストアルバム「NEOTOKYO FOREVER」を聴いてると、


 ダボプレイ、ダ、ダボプレイ🎶


 お、


 おお、


 これ、いいんじゃね。


 ということで、この曲は野球の歌なんですけど、ダブルプレイと一石二鳥って意味近くないかな、と思いこのタイトルになったわけです。


 この他にも、登場人物たちが海外に逃げる相談をしているシーンで、南国へ逃げようってことになると、「トロピカルパラダイス」というセリフがあるのですが、CRAZYBOYの曲で「Tropical Paradise」というのがあるんですねー。ちょいちょい引き出してます。


 書籍化も程遠い夢で、映像化なんかされちゃわねえかなぁ、と勝手に思い、タイトル曲「ダブルプレイ」にしてくれないかなぁと図々しくも、ラストシーンの兄弟、ELLY、L ikiya兄弟がキャストになんねえかなあー、と遠慮なしに呟き、来年は新作書きますので、来年こそは良い年にしたいなあ、と今年はこのエッセイで締めくくらせていただきます。


 それでは、良いお年を。


 来年もよろしくお願いします。


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