第13話:少年暗殺者の護衛任務-その1

〜作者の部屋〜

トール「だからよ…」

作者「はい…」

トール「何をどうしたら元日に更新するかもと言ってこんな日にやっと新年初更新した?」

作者「年末年始インフルで倒れたし課題ギリになったしやってられずにイカやってたら全てが終わった」

トール「絶対1番の元凶イカだよな」

作者「なお一昨日(1/9)の睡眠時間は42分です」

トール「怠惰のツケが酷い」


※小説内時間で1日分書く予定でしたが書き始めて半月(書き始めの日は上記コーナーを見ればお察しです)経ちそうなので複数話に分けます。だいたい説明系の会話が多すぎるのが悪い…資料とかにまとめてるはずがまだ足りない…。


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さて、俺は依頼を受けて冒険者区長の護衛をすることになった。

だがその冒険者区長、単体でも強いらしい。

俺達要ります?

「普段は名目上妻が護衛ということになってるが、妻は私が出張してる間の区長代理も兼ねている。つまりこのような出張時は護衛がいない事になってしまうんだよ。流石に区長たるもの護衛の一人や二人は区長の威厳に関わるから付けてくれと王がな…要らないってのに…」

王まで困らせるって…というか、

「一応俺達護衛の経験を積むためにこの依頼受けたんだが…このままだと俺達要らない子じゃ?これで経験積んだことになるものなのか?」

「その点は問題ない。言ったろ?私狙いの輩はドバドバ居る。そいつらから私を守ればいい。いや、

さっき私1人で事足りるとは言ったが、正直最近は数が増えすぎて流石に疲れてきた。そうでなければわざわざ将来が楽しみな君たちをこんな無駄な依頼に付き合わせたりせんわ。そこいらの護衛っぼい冒険者雇って私が全部潰す」

「いや、どうしたらそんなに増えるんだよ…」

「狙ってくるのが盗賊だけじゃないからな」

「は?」

「腕試ししたい冒険者も寄って集ってこちらを狙ってくる」

「え、なんで?」

ここまで来ると例の防犯システムもう息してなくね?

「腕に自信がある者も、逆に自分の腕に自信が無い者も、私を使って練習しろという知らせを数年前から出していてな。無論罪に問われないように防犯魔法は弄った。私自身のトレーニングにもなるし、同時にしっかりと改善点も教えてやってるから襲った側の腕もメキメキ上がるだろう。というか実際上がってるし」

「うっそだろ」

無茶苦茶過ぎないか?

「おっと、ところで君は目が笑ってるかの判断は得意だったりするか?」

「あ、ああ。可能だが」

「よし。とりあえず私の目が笑ってる間は襲撃されてもできるだけ傷付けず降伏させるだの、もしくは気絶させる程度に抑えて撃破して欲しい。ぶっちゃけ殺すなってことだ。だが、万一私の目から笑いが消える事態になったら…配慮は要らん、全力で動け」

「分かった」

なんだかなぁ…

「では王都へ、とりあえず今日は商業区へ!」

こうして平屋から…平屋の庭から出ようとした途端に早速殺気ってなんなの。

「おっ?早速か?…って、あれ?」

いや、こちらもあれ?である。

隠しきれぬ殺気を出していた集団は一瞬で気絶行きだったそうな。

女神様の矢によって。

「仕事が早すぎるぞ?」

「上手く気絶に持ち込めるか心配だったけどどうにかなったわ」

「ぶっつけ本番!?」

さっき言ったよな?殺すのはやめろと

「外傷は負わせないレベルの打撃魔法の矢だし、失敗したらどこかが痛むだけよ。便利でしょ?」

「え?打撃魔法?聞いたことないわそんなもん…」

区長絶句である。

そしてこうなると俺達の動く必要…まぁ、あまり動かないで物事を解決したい性分ではあるが…

「おーい、あんたの察知能力大丈夫?」

え?

慌てて察知能力に、集中…

「すまん、大丈夫じゃないみたいだ。区内の至る所に殺気が発生しているんだが?」

「大正解よ?と、いうわけでこれだけの対応は私だけじゃ無理なのであなた達の出番はありまぁす!」

「うっそだろぉぉぉぉ!?」

さすがに多すぎやしないか?というか今までこれほどの数をほぼ単独で潰してきた区長って…

「おっと、もっと肝心なことを言い忘れていた。一応指導目当ての者が多いから倒したらなんか隙とか弱点とかを指導してやってくれ。気絶したならメモかなんか置いとけばいい」

「何をどうアドバイスすればいいんだよ。とりあえず今倒した冒険者達は一括で殺気の隠蔽が足りないという単純明快なものになるぞ。気絶したら動きも何も見れんからな」

「あ〜、まぁそれでいいだろう。最悪後日依頼の形でそのアドバイス受けた者達限定で特別指導とかなんかやればいいさ」

どんだけ指導好きなんだこの人は…

「冒険者のエキスパートが増えると言うならなんでもやるさ。各分野のエキスパート育成の為にこの国は各分野毎に区に分けられているんだからな」

相変わらず不思議な国だ…あれ?

「まてよ、この国が区ごとにエキスパート育成してるなら、民間区や王都は何に特化しているんだ?」

「あ〜、王都はもちろん貴族の育成とかだな。きちんとした貴族にするためだけにこの国の育成施設に送り込む他国の貴族が大量だ。民間区は、というかまず商業区なんだが、商業区は経済を大きく動かす人間向けなんだ。それこそ大商人などのような、な?で、民間区は普通の小規模、中規模商人や、工業や農業系のような販売と言うより生産に特化した職業の者全てがまとまっているんだ。実質農工区だな。そもそも全ての店などが商業区に集中したら不便極まりない」

「そうなのか…」

「ところで、さっきから何も襲ってこないが」

「すごいよね〜、この量はカバーしきれないとか言いながら結局殺気から一定範囲の敵倒してるよあはは」

本当にあははしか言えないわ。

「広範囲に矢飛ばせないかな〜って思ったら飛んだ。びっくりだね☆」

ハイスペック女神にも程がないか?

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