第12話:少年暗殺者、冒険者区長と会う

〜作者の部屋〜

作者「インフルエンザだよっ☆」

トール「はぁ!?」

作者「年末年始にインフルエンザ!!!」

トール「おま…」

作者「インフルエンザも殺してくれない?」

トール「あぁ、お前の体ごと燃やすとするよ」

作者「ええええええええええええ」


===


さて、今回受けた護衛の依頼だが、まさかの王都までの護衛だわ、おまけに依頼者が割と王家に顔の利く貴族だという。

冒険者区の区長だとか。

前にこの国は領土がないといったが、さすがに王や区長だけで管理できるわけがないのでエリア管理人のような存在はいるらしい。ただ領民の管理権限は規模次第で区長や王の許可がない限り無いのだとか。

日本の版籍奉還の状態と似ているな。

で、区長はどちらにせよ4人しかいないわけだ。

そのうえ実際管理するものは違うが王都は王が区長のようなものだし区長の会議にも管理担当とともに王自らも参加するらしい。

だからこそ区長の権力はかなりでかい。

で、なぜ新参者の俺たちがそんな権力者を護衛って?

実はギルドマスター達の策略が発生すると同時に区長側からも以来が来たそうだ。たかがスライム1匹でこんなに話が膨れ上がるとは…。

オマケに実際区長狙いの犯罪者は必ず現れる始末だと…え、防犯システムどこいった???

「カードを捨てれば場所はバレない。簡単な話よ」

「冗談だろ?」

「事実だもの」

防犯システムってなんだっけ?

そしてそれこそ初心者に頼む案件じゃないと言えば「その力量で初心者を名乗るな」という爆弾発言がギルドからも周りの冒険者からも言われる始末。

そんなわけで依頼をしぶしぶ受け取った。実際依頼受けないと面倒だろうけどさぁ…?

で、まず王都へ入ることになるので顔合わせ…さて、そんな頻繁命を狙われるという区長が住んでいますのは小さな平屋でありました…は?

ドアの前に突っ立ってますが、護衛らしき人もおりませんと…あ、妻はいるそうな…違う、そうじゃない。

これは是非とも話を聞きましょう。

あ、名前?

ダン=ザルバ

だとさ。ザルバ…。

「ん、我々が見える?君たちは何者だ?」

え、目線向けたらいきなり殺気入りの目線向けられたんですが?見えちゃダメなの???

「いやいや、あなたがご指名の護衛ですよ?」

「え…嘘だよね…?」

え、何この狼狽えぶり…。

「いやはや、恐ろしく強いとは聞いていたがこの隠蔽術すら見破れるとは…久々に護衛の方が強い構図かもしれんな」

「やりましたねっ!!!」

なんか夫婦でキャッキャしはじめてるんですか話進めて???

「さて、色々言いたいことがあるのは分かるぞ?だがまず前提として考えてみろ?ここは仮にも冒険者区だ。区長もそれなりの力を持たねばならんだろう?」

そういう系だったんだ…ここ…。

「次に、護衛は妻だけだ。よって広い屋敷も要らず。別に屋敷で威厳示す必要性もなし。チンケな護衛じゃ、もしわしが本気を出した時の無駄死にが増える。範囲攻撃ばかり特化してるのも考えものだ」

つまり妻も無駄に強いと…。

「そしてこの状況で護衛を呼ぶ理由は妻はわしが王都にいる間の臨時区長になる故、王都に行けないからだ。さすがに1人で行くと道中面倒だからな…」

「はぁ…」

いや、1人でいいでしょ恐ろしや…。

「ええと、ではとりあえず大まかな取り決めを…」

「おう、今から王都へ向かい、明日には到着だ!!!」

「は?」

いやいや、冒険者区割と広いよ?そして王都へ行く際は唯一自分の区以外にもうひとつの区を経由する区だよ?それを今から?1日で???

「すまんさすがに短すぎたわ」

ですよねー…ほっとしたわ…。

「今から出発して1泊2日だ!!!」

「変わらねーーー!!!」

冒険者区の区長はとにかく無茶苦茶であった。


===


後書き:はい、これで今年最後です。切り悪いので元日になった途端投稿するかもしれませんがインフルで小説はともかく冬休み課題の予定も狂ったのでどうなるか分かったもんじゃないですはい。

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