第5話:少年暗殺者、野営する
さて、さっそく創造魔法の物理の方だ。
今回はテント。これぐらいならMPも足りるだろ。
とか考えつつ脳内でイメージを固める…創造なだけあってイメージが大事みたいだからな…まぁテントはかなり触れてきた人間だからすぐ想像固まった。はい生成始まった…完成。
やっぱり3分クッ〇ングだな。
「はいテントの完成」
「そういうことね。相変わらず頭回るわ仕事早いわ…」
「え、テント?どこから???ま、まさかアイテムボックスじゃ!?」
「あー、ちょっと違うけどまぁそういうことにしとこう」
「は?ちょっとどころじゃないレベルで違うと思うんだけど?」
「言うな。察しろ。」
(アイテムボックスで仰天されるタイプの世界だろ。ここでわざわざ訂正して創造魔法だなんて馬鹿正直に答えたらどうなることか…)
(あー、そうだったわ…。)
抜けてる女神さんである。
「え、えと…テントは1つですか?さすがにこれだと狭いような…」
いや、確かに狭いが、狭いだけの問題じゃない気がする…そうか、君はまだ純粋な、清楚な少女だったか…守らなきゃ。
(なんかロリコンのオーラを感じた)
(なんでそうなるんだよ…てかこの子ロリってほどの年齢でもなくね?)
皆さん、中学生ぐらいの子はロリに入りますか?
いや俺もわかりません。ど真ん中すぎる。
「もちろんテントは一人一つはあるぞ」
そう言ってポンポンとテントを出す。
うんうん。MP消費軽い。というか最大値がアレ。
「す、すごい…」
「あとは道具だな…」
とりあえず薪を出して…肉はさすがに作れないよな?え?作れる?でもこのラインナップ…日本の牛や豚や鶏の肉…いやいや、作れるよとか出てるけどこれ出したら世界崩壊レベルだと思います自重して却下。
「すまん、あいにく食料を用意してないんだ。この森でなんか狩れないか?」
「グリーンウルフならいくらでも…美味しいとは聞きませんが」
「いやいや、ウルフ系は全然食べれるから。さぁどんどん狩るぞ!」
こういうところで前世の知識使うんだよ。
ここのウルフが本当にウルフならだけどな。
(あなた、よくわかんないとこで楽観的よね)
(うっせ)
そうして俺達は道をそれて森に入り…また盗賊に囲まれ3秒で壊滅してウルフ探しに行く…あの盗賊、さっきの奴らの仲間だよな?なんであれで盗賊出来たんだろうか…。
(グリーンウルフばかりということは…初心者向けの森なのでは?一応国も近いですし。)
(あーそういう…初心者狩る利点あるの?)
(無いですね。根本的な所がアホです。)
やっぱあいつらアホの塊だったらしい。
てかウルフ系は初心者向けなのか…?
ま、まぁいい、さてと、邪魔も居なくなったし…
『探知』
ん?瞬間状況把握スキルだよ。名前長いしダサいし略してこうなった。機能は似たようなもんだし。そもそも念じるだけで無詠唱だし。
うん。魔力が一面に広がる感じってこれだよな。
さて、その結果…遠くからジリジリとウルフにめっちゃ囲まれ近づかれてることが判明致しまして…やっぱり初心者が狩れるとは思えない知能持ってる気がするが、気の所為だと思っておこう。
さて、この状況で罠戦とか出来るわけないので相変わらずの直接戦闘だ。
どうせならカッコつけながら決めてしまおう。
ナイフを持って華麗に一回転してその衝撃波で…その衝撃波で女神も少女も切りかけましたよあー危ない。
気を取り直して前方のみにシュッと…これは森林伐採ですね。
前方の木が全部切り飛ばされた。
肝心のウルフに至っては料理できないほど木っ端微塵のグチャグチャでした。南無。
さぁ、気を取り直して…
(見てらんないからいい加減私が動くわよ。食材全滅とか冗談じゃないから。)
そう言ってレイは動き出す…そういやこの人のステータスは何に向いた形なんだ?
(アーチャーと回復支援できるわよ。転生担当とは言えども仮にも神だし、回復系は朝飯前よ?で、それだけじゃ面白みに欠けるしアーチャーとしても動けるように…ね?)
そう言いつつ弓を構え、矢も持たずに弓を引く…矢がない時点でオチが読めた。
だよね。転生小説に沼ってると自負してるこの女神の事だからやると思ったよ。
魔法で矢を生成したよ…しかも何十本も…いや、あれ放てるの?
まぁ、放ったよ。そしてまぁ見事なる追尾機能付きで、近づいてきていた全てのウルフの目玉から…おそらく脳までストンと貫通。
前に射出したのに360度に広がるってどゆこと…。
追尾ついてるとはいえすごいもんはすごいよ。
「ドヤァ」
「言葉でドヤるって…」
「結果は出したんだからいいでしょう!結果主義君!!」
「結果主義君て…ま、まぁ、助かったのは事実だ。ありがとう」
「私だってあなたの足でまといになるために来たんじゃ無いのよ?少しは頼って欲しいな♡」
「その♡は怖いけどまぁ、確かに遠距離攻撃者が居るのは近距離専門にとってありがたいからな。戦闘では頼りにしてるぞ」
「戦闘ではは余計よ…おまけにあなた投げナイフで遠距離も出来るじゃないの」
「あれ割と奥の手の部類だから多用は出来ないんだが?」
だから暗殺者は基本罠か毒でそっと潰すのが標準だと…
「あの、とにかく回収しませんか?」
「おっ、そうだった」
てなわけで先に解体しちゃおう。
さっさと毛皮を剥ぎまして、
必要な肉取って…
「なぁ、後でギルドに持ってくといいパーツとかあるか?」
「基本魔物系で持ってくパーツは耳か牙…ですかね。ウルフは耳のはずです。牙と毛皮は素材ですね。アイテムボックスの空きがあるなら手っ取り早く両方持った方が早いです」
「んじゃ肉と毛皮と耳と牙ね。入れておこう」
…って、結局本物のアイテムボックススキルまだ作ってないじゃん。急いで創造して…出来た
よし、入れた
「さぁ戻ろうか」
ん?必要ない肉?土に埋めてこっそり時間操作してさっさと土にしておいたよ。
自然分解なんて待ってたら周りが臭くなるっての。
さて、テントに戻り焚火で狼の肉を焼く…いい匂いじゃないか。
さて、こんがり焼けてきたところだしさっそくかぶりつく。いただきます文化は無いらしいのでとりあえず心で神にに祈りつつ。
「うん!美味い!」
地球で狼食ってみれば良かったよ…日本の狼は絶滅危惧種でしたねはい…。
「ゲテモノ料理も案外いいわね〜」
狼ってゲテモノなの???
「おかしいですね…こんなに美味しいならみんな食べると思うんですけど…何か調理スキルで補正しました?」
「いや?調理スキルなんて持ってないぞ?」
「もしかして…毒?」
「毒があるなら俺の感知魔法が反応するはずだ。あの魔法対生物出なくても食べ物の毒とかそういうのにも反応するはずだし…」
「ソルト神が狼好きとは聞いてないし宗教関係も違うわね」
「う〜ん…まぁ、美味しければよしっ!」
そう言って皆かぶりつくのであった。
そして夜。
「トール〜ランタン〜」
「俺は便利じゃないんだが」
「スキル的に便利屋以外の何物でもないわよ?」
「あのさぁ…」
やってらんない寝よう。
そう言ってテントに入り寝ようとすると…
「ぎゃ〜!!!ランタンがテントにぃぃぃぃ!!!」
テントが火だるまになりそうなんですが。
女神のテントの周りに火を反射する結界貼っておくか。
そうしないと木々が燃える。
あと遮音結界。
さぁ静かになった。おやすみ!
こうして、異世界生活1日目は終わった。
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作者の一言:SEGA様よりイドラ(ファンタシースターサーガ)が遂に出ましたね。早速始めましたよ。まぁ、いい感じです…期限間近なレポートが無ければ((
next:12/5/17:00
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