初の魔物前編
「楽しそうだねキー姉。」
「滅多に家族全員で森に来ないからね!それにしても父さんは何を考えてるのだろう。私やシュウの時は無かったのに何故なんだろう?」
「それに、僕と姉さんはよくこの森の中に遊びに来るけどいつもと比べて動物がいないね」
屋敷を出て裏にある森に入って1時間が経とうとしてた
「順番に答えようか。」
そう言うと、先頭を歩いてた父さんは急に止まってこちらに向かって来た。
「キョウやシュウの時は無かったけどネスには何故かあるスキルがあるからね。何か分かるかいネス?」
「スキルっていっても詠唱破棄しかないけど」
「それだよ。そのスキルは普通そうとう魔法の修行をしないと発現しないスキルなんだよ。僕はそのスキルを持った人物は母さんくらいしか知らないよ。どういことだいネス?」
まじですか!?1日で出来たんですが。
とりあえずここはめんどくさそうだから誤魔化しておこう
「僕も知らないよ父さん。」
「嘘はよくないわよネス。」
後ろにいたはずの母さんが額をアイアンクローをしてきた。
「母さんいつのまに!?」
「ネスは魔力が1万を超えていたし、魔力を増やすためには魔力を何回も使い切るしかないんです。生まれて半年くらいの時かな?ネスの部屋で毎日魔力を感じたんだけどこれでも嘘と言える?ネス。」
母さん気づいてたのか。顔がめちゃめちゃ怖い。
あと頭がミシミシいってるこれはまずい。
「すいません!すいません!嘘はつかないので離してください!」
「どうやって魔力を増やしたり詠唱破棄なんていう便利なスキルを持ってるわけ?」
「それは・・・」
「お話はここまでみたいだね。今日の目的の魔物が来たよ」
父さんはそういうと僕達に警戒を促した。
母さんがやっと離してくれた。
3歳児の頭にアイアンクローってなにしてくれるんだよ。
「父さん、今日の狩りって魔物だったの!?しかもこの魔物って・・・」
上を見てシュウ兄とキー姉の顔があおざめる。無理もない。うん。こいつはないわ。狩りとかいうかわいいレベルじゃないよ。
父さんはこれまでに見たことない笑顔でワイバーンの方に指さしながら言ってきた。
「そう。ここに来るまでに動物がいなかったのもこいつのせい。今日は僕が治めている村に散々迷惑をかけているこのワイバーンを討伐しにきたんだよ!」
「 「 「はぁ!?」 」 」
俺とシュウ兄とキー姉の声が森全体に響いた
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