ステータス

ステータスはこんな感じだった。




名前/フェンディ=ネス


種族/人間


年齢/3歳


レベル/1


HP/362


ATK/13


MP/13865


属性/火、水、土、風、雷、光、闇、無


スキル/詠唱破棄


神からの贈り物/瞬間移動、全魔法適正、アタックキャンセル、????、????


創造神からの贈り物/????






「おおー!チートはある程度予想できていたけどまさか詠唱破棄がもともと持っていたなんてね。あれって誰でも使えるわけじゃあないんだ。あとアタックキャンセルってなんだ?」






「確かこのパネルに触ると詳細がでるはず」






アタックキャンセル・・・自分に向けられた攻撃を無効化することが出来る。ただし自分が認識しなければならない。




「なるほど。無敵な反面不意打ちには弱いということか。あと無属性魔法ってのはなんだ?まあそこら辺は父さんや母さんに聞いたらいいか」




俺はベッドから降りた。


いつもより30分くらい遅れている。着替えて早く行かないと皆を怒らせてしまう。




「ネス様。そこに着替えは置いてあります。」




ドアの方を見るとミアが立って机の方に指を指していた。指の指す方を見ると机の上に着替えが置いてあった。




「ミア。いつ入ったの?」




「昨日、ネス様が寝た後に用意しました」




「なるほどね。ありがとう。」




そう言うと俺は着替えて速攻で皆のいる食堂に走って向かった。




食堂に入ると皆もう座っていた。




「遅いわよ、ネス」




「ごめなさい。母さん」




「今日はネスのステータスがお披露目されるから私楽しみなんだよねー」




キー姉さんあんまり期待しないでください、睨まないでください。怖いですよ。




「それより、皆、ネスのステータスを見るのははステイシア神に祈りを捧げてから」




父さんがこちらに言ってきた、いつもの事だ。




この国はステイシア神というこの国の初代女王に祈りを捧げてから朝食を食べるらしい。




俺はよく分からないし、いつも適当に流してる。




「 「 「 「はーい」 」 」 」




そう言うと皆が祈りを始めた。俺もそれに習って祈る真似をする。




「はい。皆、終わって」




いつもだいたい1分くらい経つと父さんのこの一言で終わる。




「よし、ネス。ステータスをお披露目しようか。」




「はい!ステータス!」




みんな俺の方に覗きに来た。




「ネス、見えないよ?」




「シュウ兄?何言ってるの?ここにあるでしょ?」




「僕には見えないんだよ。姉さんや母さん、父さんは?」




「ネス。お前、可視化にしてないだろ。」




父さんが言ってきた。あーなんか下ら辺に可視化Offって書いてあるな。これを押せばいいのか。




「お!出てきた。どれどれー?」




父さんが俺のステータスを見ると




「レベル1でMP1万越え!?詠唱破棄!?しかも神からの贈り物って何だ!?」




父さん耳元でうるさいです。とりあえず誤魔化しておくか




「知らないよ。それよりMP1万越えって高いの?」




いつもの父さんの口調に戻った




「そりゃあ高いさ。ちなみに父さんと母さんは元冒険者だが1万越えは母さんくらいしか見たことない」




なんか向こうで母さんがブツブツ言いながら虚ろな目で俺のステータスを見ているのが気になる。




「まぁ全魔法適正なんてすごいな。普通なら1人あたり2つ3つくらいしか属性は使えないのに。」




そういえば無属性魔法について聞くのを忘れていた




「父さん。それより無属性魔法って何?」




「それは・・・あそこでうずくまっている母さんに聞いてくれないかい?」




座って床をぐりぐりしている母さんを指指して言ってきた。ちょっと怖い。聞こうか聞かないか迷っていると




「無属性魔法っていうのは治癒魔法や超能力、つまり物を動かす魔法のことよ。相当珍しいわね」




いつのまにか復活した母さんが言ってきた。




「まぁ皆、ネスに思うところがあると思うが一旦置いといてご飯を食べようか。全員席に座って。」




手をパンパンと叩いて皆を席に戻るよう促した




「それにしてもネスはすごいなぁ」




シュウ兄は確か適正魔法属性が火と雷と光だったような気がする。




「いやいや、僕は何もしてないよ」




そういえばキー姉はやけに大人しいな。普段ならうるさいはずなのに。




そう思い、姉さんの方を見ると


すごい勢いで、ご飯を食ってた。なんか見ていて女の子として可哀想だ。




そのマナーの欠片も無いキー姉が急に食事を止めた




「ねーネス、シュウ、今日暇?」




「うん。特に用事は無いけど」




「僕は本が読みたいから今日は無理」




「あら、そう。じゃあネスは後で来てね」




また姉さんは少し残念そうな顔をするとまた勢いよくご飯を食べ始めた。




「キョウ、シュウ、ネス、予定を決めたところ悪いけど今日は皆で森で狩りをしに出掛けるよ。」




「父さんなんで?」




シュウ兄が不機嫌な顔になった。相当嫌なのだろう。




「ちょっとお前たち3人に攻撃するための魔法を見せたいし、僕とマグナがいれば問題が起こることは無いだろうからね」




「でも最近ここら辺で魔物が活発化してきてるんじゃなかったっけ父さん」




「言ったろ。問題ないと。」




笑顔だけどめちゃめちゃ怖いよ父さん。




「よし。皆食べたことだし行く用意しようか。」




「そうわね。アリア、ライラここの片付けお願いしますね。」




「 「はい、かしこまりました」 」




メイドをミア以外に見るのは初めてだ。まだいるのかな?




それより狩りだ。元冒険者の父さんと母さんの魔法だからなー。本格的な魔法が見れるから楽しみだなー!




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る