ミドルフェイズ:シーン4「入道雲の空の下」

GM:助かるために、生きてこの町を行かねばなりません。

 あなたは薄れゆく自我をなんとか奮い立たせ、周囲に警戒を張り巡らせました――。ということで、安全なルートを通るために判定をしていくことになります。

 ・バケモノの目をかいくぐるなら《知覚》難易度7

 ・乗り捨てられた車や自転車やバイクで一気に突っ切るなら《運転:任意》難易度7

 ・その他、エフェクトの使用などが可能であります。

朧:《偏差把握》で気配探れます?

GM:わお! いいですね! そしたら判定不要で大丈夫です!

朧:やったぁ!

GM:朧さんは意識を集中させると、周囲をうろつく化物の気配を探ることができましたね。

朧:おぉ~~

雲仙霞:「お兄ちゃん……どう……?」霞さんは周りが見えないから不安そうですが……

朧:「シーッ....こっちだ」人差し指を立てて静かに言いますね

雲仙霞:「う、うん」息を潜めて、そろそろとついて行きます

GM:さて、化物をやり過ごして街を進むあなた方。ですが、それでも奴らはどこからでも沸いてきては――害意にまみれて襲い掛かってきます! もう1度判定のお時間です 《回避》難易度8をば

朧:うおおぉ! (ころころ→7)あああ

GM:いちたりない……

 特に戦闘にはなりませんが、失敗してしまった朧さんは化物の攻撃を避け切れません……! ダメージが入ります

 (ころころ→8)8点のダメージを受けてしまいます うーんそこそこ大きい……( 因みに化物はエキストラなので、演出で薙ぎ払えます

朧:ではレールガンを複数出現させて連続で撃っていきますね。レールガンなので反動が割とあるかも

GM:なるほむ 反動ダメージも込みだったか……(

朧:へへっ

GM:(という解釈をして勝手にしんどくなっていきます へへっ)

朧:へへっ即興で考えました

GM:さっすがー!

朧:えへへ

GM:こほん この切り替えが大変(

 ドクン、ドクン、力を振るう度にあなたの心の中の人間が死んでいきます。あなたの心と体が、化物になっていきます。(侵蝕率も、上がってますしね)

朧:ですね

GM:と、そこで霞さんが、そっとあなたの手を握ります。

 不思議ですね。霞さんが握ってくれていると、「人間」としての心に色が灯って、人間として在れる気がします。

 化物なのに化物を殺し、人間ではないのに人間と寄り添う。朧さん、今のあなたは、化物も人間も二重で裏切る存在です……。

雲仙霞:「お兄ちゃん、どうしたの?」

GM:そう声をかける霞さんの肩越しに、大きな入道雲が見えます。

朧:「ん? どうした?」なるべく心配かけないように穏やかな口調で話しますね

雲仙霞:「……ねぇ。わたしに黙って……いなくならないよね?」

朧:「...........当たり前だろ。」ちょっと間が空いて答えます

雲仙霞:「……そう、だよね。一緒に助かろうって、言ったもんね。でも……もし、もしね、」

GM:ちょっとずつ、呟くように、絞り出すように、霞さんは言います。

雲仙霞:「……わたしが足手まといなら。お兄ちゃんだけでも逃げて。お兄ちゃんだけでも、生きて」

GM:きゅっと、握る手の力が、強くなった気がしました。

朧:「そんなことするわけないだろ。足手まといなんて思ってない、お前を置いて逃げれるわけないだろ」ギュッと握り返します

雲仙霞:「……うん、うん、ありがとう。でもわたし、お兄ちゃんを守るためなら……──のは……怖くないから、ね」

GM:最後のほう、ほんとうに小さく。霞さんは、自分に言い聞かせるように、言うのでした。という感じで〆てよろしいでしょうか?

朧:はい!

GM:あざます!

 あと少し。もう少しで、この街から出ることができます。そうすれば助かります。きっと助かります……。シーンを変えていきますよ

朧:はーい!

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