ミドルフェイズ:シーン3「ガオー」

GM:血濡れた炎天下をどれだけ歩いたことでしょう。まもなくして、病院が見えてきました。とはいえ、総合病院のようなものではなく、小さなものではありますが……。

雲仙霞:「着いた? お兄ちゃん……?」

朧:「あぁ、着いたよ...目は痛むか?」

雲仙霞:「うん……痛いよ……」

GM:顔色も心なしか悪そうです

朧:「何か食べたいものはあるか? 喉乾いたろ、ジュース買ってくる」と席を立とうとします

GM:んー、それにはですね、

雲仙霞:「待って……行かないで。そばにいて……」

GM:と、服かどこかをつかんで不安そうに言いますね

朧:「そう、か...ごめん....」スン....と座りますね

GM:スン…… とりあえず、病院内には誰もいません。

朧:お

GM:ただ、医療器具(消毒液やガーゼや包帯とか)はあるので、治療はできるみたいですね。あ、特に判定とかは要りません!

朧:なるほど あざます! じゃぁ普通に霞ちゃんの手当てします

GM:はーい

 治療をしていて朧さんは気付きました。霞さんの目には、もう、二度と視力が戻ることはないだろうということに。

朧:悲しい...

GM:うん……

雲仙霞:「痛いよ……暗いよ……」

GM:霞さんはぽつり、ぽつりと言います。見えない恐怖と不安、血の匂いとバケモノの息遣いと、そして猛暑の中を歩いてきたことで、心身ともに負荷がかかっているのでしょう。

 ここには化け物は『一先ず』いません。ベッドもあるので、少しだけならここで休憩できそうです。

朧:「ごめんな....ごめんな.....」泣きそうになりながらも抱きしめます

雲仙霞:「謝らないで……お兄ちゃんは、悪くないよ……」

朧:「ごめんな....」

GM:互いに謝りつつも、ひとまずは落ち着けることが出来たようです。

 ここでですね、《調達》or《知覚》難易度6に成功すると、【応急手当キット】が入手できるのですよ 自分の治療はこちらでぜひ(

朧:します! 知覚で!(ころころ→25)まじ?

GM:なんだこの、なんだ とりあえず手に入った!w

朧:やったぁ

GM:今使っときますか?

朧:使います!

GM:どぞー! 治療も済み、朧さん、あなたはふと窓を見ます。そこでは、ヘリの音が聞こえました。

 軍隊のものらしいヘリが飛んでいくのが見えます。自衛隊? 助けに来てくれたのでしょうか?

朧:「おーい!」と手を振って気づいてもらえるか試します

GM:狙った反応を頂けるのさすが

朧:えへへ

GM:ではですが……

 朧さん、あなたは「おーい!」と叫びました。叫んだ、つもりでした

 ですが、その声は人間のソレではなく、おぞましい化け物の咆哮として響き渡ります。助けて――そんな想いを力いっぱい込めるほどに。

 夏の空に、化け物の声が虚しく響きます。そしてヘリは、遠くへと、飛んで行ってしまいました。

雲仙霞:「っ……! なに、今の声……!?」

GM:霞さんは、怯えているようです

朧:「...あ、あれ?」

GM:不思議と、あなたは小さめの声なら人間らしく喋れるみたいですね。

朧:なるほど「大丈夫だ、霞。大丈夫....」霞を安心させるように抱きしめます

雲仙霞:「う、うん……。なにか、いたの……?」

朧:「何もいないよ。疲れてるんじゃないのか? ここは安全だから、ゆっくり休もう」

雲仙霞:「うん、そう、だね……」

GM:ぎゅっと、縋るように、声を絞り出す霞さんなのでした。

 さて、あのヘリですが、あのヘリが自衛隊のものなら、飛んで行った方に向かえば、助けてもらえるかもしれません。自分は化け物として撃ち殺されてしまうかもしれないけれど……まだ人間の霞さんなら。

 ……周囲からまた、化け物共の気配がしてきました。ここに居続けるのも危ないです。

 ヘリが飛んで行ったのは裏山の方向です。ここからは……なかなか遠い。それでも、一縷の希望を信じるしか、できません。

雲仙霞:「誰か……助けてくれる人は、いないのかな……」

朧:「....ここもだめだ。霞、さっきヘリが見えたから救助を頼みに行こう。歩けるか? 歩けないならおぶっていくぞ?」

雲仙霞:「ヘリ……助けが来た……の?」少しだけ、声に元気が出たようで

朧:「あぁ、あのヘリを追いかければ助かるかもしれない」

雲仙霞:「歩ける……と思う。行こう、お兄ちゃん。2人で絶対に……助かろうね」

GM:少しだけですが、ほほ笑んでみせるのでした。

朧:「あぁ....二人で助かろう」

雲仙霞:「うん……!」

GM:という感じでよいでしょうか?

朧:はい!

GM:はい! ありがとうございます、ではシーンエンドでございます

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