Consecutive 6 異変

 彼はいつも周囲に刺々しかった。小さな頃から喧嘩っ早く、腹が立つやつがいれば年齢差も関係無くすぐに喧嘩を吹っ掛けた。当然年上に喧嘩を売れば返り討ちに遭う事も多かったが、負けず嫌いの性根から自主的にトレーニングを初めて、復讐を果たす事もあった。

 それを繰り返していくうちに、彼に進んで関わろうとする人間は老若男女問わずいなくなった。両親でさえも扱いに困って、関わる事を避けてさえいた。

 元はと言えば、彼は両親に虐待染みた扱いを受けていた。物心がついた時には何かと怒鳴りつけられていたり、時には手を上げられる事すらあった。小学校に上がる頃にはまともに食事を作ってもらえていなかったので、自分でインスタント食品を使ったりしてどうにかするしかなかった。

 当然そんな環境に居心地の良さを感じるわけはない。ただ、子供心に両親に捨てられたら行くところが無い、捨てられたら死んでしまう……そう思っていたのでひたすら耐えていた。理不尽な目に遭い続けても、彼に選択肢は無かったのだ。

 我慢するだけの日常だった彼に転機が訪れたのは、小学校からの帰り道。たまたま同じタイミングでクラスメートと帰路を辿る時、自分を馬鹿にしたような言葉の数々に我慢が出来なくて、そいつを殴りつけたのだ。

 自分は何も悪くないのに。自分は何もしてないのに。どうしてそんな事を言われなければならなかったのか。日頃の両親の仕打ちもあって、彼の我慢の限界を超えてしまったのだ。

 だから彼は今まで溜まりに溜まったものを発散するかのように、自分を馬鹿にしたやつを殴り続けた。気が済むまで蹴り続けた。許しを乞われても構わず、彼は暴力を振るい続けた。

 その後がどうなったのかは言うまでもなく大騒ぎになった。そして今度は彼が両親に暴力を振るわれた。しかし、何かが“切れ”てしまった彼は、自分を省みる事は無かった。

 今に見てろ、と。自分はお前たちのストレスを発散する道具じゃないと、ただ耐え忍ぶだけの彼が変わっていった。

 この日を境に、彼は自分を馬鹿にするヤツには上級生だろうが大人だろうが喧嘩を売るようになった。年齢を重ねて大きくなっていくにつれて、負け続けていた年上相手にも勝てるようになってきた。少なくとも一対一タイマンなら勝てるほどに、驚くほどの速度で力を付けていった。

 中学校に進学する頃には、身体は既に周囲よりも一回り大きく成長していて、180センチは超えていた。気が付けば、両親も自分を腫れ物を扱うような態度になっていた。その対応を見て、彼は怒りを通り越して、呆れ果ててしまった。

 結局こいつらは弱いものをいたぶりたかっただけなのか。本当に手近な道具だったのかと、そう思うと憎しみすら湧かなかった。自分の親ながら情けないし、悲しかった。

 意外だったのは、両親は自分にとってまだ親と呼べる存在だった事だ。幼い頃にやってきた仕打ちを忘れたわけではないものの、それでも自分の食い扶持を稼いでいた人間なのだから。未だ自分一人で生きていけない事を、彼はよく理解していた。

 いつか両親に復讐してやろうと思っていた彼は、最早どうでもよくなってそれを止めた。相変わらず売られた喧嘩は買い続けてはいたが、そうでもなければやや人当たりが悪い程度で収まるほどには丸くなった。暴力に訴える事も激減した。

 今まで大してやる気が無かった勉強もやり始めた。遅れを取り戻すのに必死だったが、元々頭の回転は悪くなかったので並程度には近付きつつある。

 彼が勉強をしていて思うのは自分が何も知らなかった事。だからいつか旅に出ようと考えながら、とりあえずあまり過ごしてこなかった普通の生活というものの中にいる。

 それでも頭に来る事はある。気晴らしにゲームセンターで遊んでいたところを、かつて自分に喧嘩を売ってきたヤツが数人がかりで袋にしようと取り囲んできたので返り討ちにした。無傷というわけにはいかなかったが、とりあえずしばらくはまともに立てなくなるくらいには痛めつけたので、今日は大丈夫だろう。

「ああクソ、うざってえ」

 少し痛む右腕を庇いながら帰路を辿る。彼は別に喧嘩が好きで殴り合いをやるワケではなく、あくまで自分を馬鹿にするようなヤツの考えを変えてやりたいだけだった。しかし今まで何も考えずに行動していたツケが現れているのは、彼にも分かってはいた。しばらくはこうして自分のケツを拭う日々になるだろう。

 完全に日の落ちた住宅街の道路を、街灯が頼りなく照らしている。遠くから犬の鳴き声なども聞こえるし、バカみたいに大音量で音楽かテレビを鑑賞しているのもいるようだ。夜独特の喧騒も、自分をボコろうとしたのよりは幾分マシか。

 家に帰ったらまずは風呂に入ってさっぱりしたい……そう考えていると、人影が目の前に立っているのに気付く。その誰かはポケットに手を突っ込んで、彼を観察するように視線を上下に動かしている。

「ああ? なんだてめえ」

 好んで喧嘩をしたいワケではないが、流石に不躾な行動には眉を寄せてガンを飛ばす。体格もあってかなりの威圧感があるはずだが、人影は気にしていない。

「チッ」

 自分を見下しているんだろうか。失礼な行動もあって流石に腹が立ってきた彼は、一発ぶん殴ろうと一歩足を踏み出した。いや、踏み出そうとしたが、身体が動かなかった。

「………!?」

 声も出そうとしたが、声も出ない。呼吸は出来るが、まるで何かに張り付けられたかのように身動きが取れなかった。

 直感的に、目の前の誰かがそれをやったのだと感じた。だが何の為に? 自分に何をしようとしているのか? 分からないが、ろくでもない事になる嫌な予感だけはした。

 抵抗をしようと腕や足に力を入れるが、動かない。正確に言うならば、“動く為に力を入れられない”のだ。自分の意思が届かないかのように、身体が動く事を拒否しているかのように、指一本動かす事が出来ない。

 人影は彼が動かないのを確認するように頷いてから、一歩ずつ近寄ってくる。

(な……んで、動かねえんだ、よ……!?)

 一歩進めば殴れる場所にいるのに、彼の身体は全く動かない。後ろに下がって逃げる事すら出来ない。頭の中で先程から危険な何かを感じ取っているのは分かるが、どうにもできない。『手遅れだ』という諦めが脳裏に過るが、それでも身体を動かそうと力を入れようとするが、腑抜けたように力が入らない。

 人影は彼の目の前に立つと、頭上に右手を上げて手首だけを回す。何をしようとしたのか考える前に、背筋に怖気が走った。

 人影の背後から、黒い霧のようなものが現れる。かと思うと、霧がさらに集まって……巨大な口のようなものに変化した。

(化物……!?)

 彼が考えるまに、口は彼の腕に噛り付く。一瞬痛みが走るかと思ったが、何ともない。かと思えば、口の化物が腕の中に潜り込んでいく。

 途端、急に頭の中に黒い感情のようなものが生まれてくる。怒りのような悲しみのような、とにかく悪い感情のような何かが自分の思考を追いやって、包み込もうとしてきた。

 明らかにさっきの化物のせいだ。そう思っても、彼には何もできない。このよく分からない感情を、気合いとしか言いようがない何かで押し返すのが精一杯だった。

 また、人影が右手を何度か回す。すると先程の化物が、何匹も姿を現す。そのいずれもが、彼の手や足、腹、頭にかみついては身体の中に“侵食”してくる。

(なん……だ、これ……!?)

 自分の中の黒い何かが膨れ上がっていく。それは最早憎悪や憤怒のようで殺意のようでもあり、しかし身に覚えのない感情。違う、自分はこんなものに身を任せたいワケじゃないと必死に否定するが、黒いものは身体の先から芯までを覆うように増大していく。

「まずは一つ」

 人影がぼそりと呟いて、踵を返す。

 彼は人影が去っていくのを見ていたが、既に意識は黒い何かに向いていて、それどころではなかった。化物ももう現れていなかったが、既に自分の中で取り返しのつかない変化が起きている。

 叫びたかった。生まれて初めて、誰かに助けを求めたかった。だが、そんな心も、やがて黒いものに染まって、跡形も無くなっていく。自分の中の何かが、根こそぎ奪われていく。

 膝をついて、倒れそうになる身体を両手で支える。既に身体は自由になっていたが、自分を束縛していただろう人影の事は既にどうでもよくなっていた。

 身体の節々に力がみなぎる。頭の中も何故か綺麗に洗ったかのようにすっきりしていた。まるで生まれ変わったかのような気分だった。どうしてこんな気分になれるものを拒んでいたのか、今では理解できなかった。むしろ自分がバカだったとさえ思える。

「なるほど……つまり、そういう事か」

 立ち上がりながら、彼は右腕の機能を確かめるように振り回す。全く問題無いどころか、力が有り余って仕方がない。喧嘩で痛めたのが嘘のように好調だ。

 骨の芯から髪の毛の先まで、力が漲っている気もする。それが本当かどうかは分からないが、最早どうでもいい。今はただ、新しく『目覚め』た自分が楽しくて楽しくて、やりたい事が多すぎて困っていた。

 何から手を付けてやろうか。まず何を試してやろうか。力に対する欲求が際限なく高まっていく。今なら何でもできるという確信さえある。ならば、何も考える事は無い。

「これからは、思うように生きていいって事だな……!」

 頭の中からか、心臓の奥からか、力が溢れ出て……燃え滾るような欲望が、文字通り彼の背後に黒い影を伴って現れていた。




 力に目覚めて、丁度一週間が経って五月一日。元々父親と暮らしていた時も一人で生活していたようなものなので大して変化はしてないけど、数日前に一つだけ付け足した習慣がある。

 起きた状態のままのわざと汚くしてある布団から一歩引いた場所で立ち膝を付いて、パジャマ姿のまま力の流れるイメージを起こす。すると程なく両腕が光り、僕の中の力が輝く霧のようなものとして表に現れる。そして力の流れを布団に向けて、まずは乱雑に折れ曲がった掛け布団を綺麗に伸ばす。それが終われば三つ折りにして宙に浮かべ、枕も浮かべたら敷布団も三つ折りにする。

 こうして畳んだ状態の布団を部屋の隅に移動して、敷布団、掛け布団、そして枕の順番で乗せる。短い作業だけど、まだ力を使う事に慣れていない僕にとっては十分な訓練になると思ってやり始めた事だ。まだ眠りから覚め切ってない頭もこれで覚醒に近付くのはいいんだけど、朝っぱらから疲れてしまうのが難点か。朝食を摂れば回復する程度なので深刻にはならないけど、慣れれば準備運動未満になってくるかもしれない。出来れば、その程度には慣れておきたいところだ。

「ふう」

 若干の疲労に溜息を吐いて、集中を解けば光は窓から差し込む朝日に溶けるように消える。

 携帯を手に取って時刻を確認してみれば、時刻は6時を過ぎたところ。食事を作って食べるとしても十分に余裕はある。冷蔵庫の中を確認してから残っているものを適当に調理しようと、まずは寝間着から着替えるところから始める。


 学校でやる事も特に変化はない。いつも通り授業を受けて、昼休みには里條さんとお喋りをしに音楽室へ訪れて、雑談をしたりピアノの練習をしたりするだけ。ただ、僕はまともな友人付き合いというのを経験した事が無いし、無論ピアノだって今まで触った事も無かったものだ。進学前に比べて、何もかも新鮮で楽しくはある。

「私が思っていたより、楽しんでるようで何よりね」

 まだぎこちなく鍵盤を叩く僕に向かって、すぐ隣で彼女も楽しそうに笑う。最初の頃はかなり落ち着かなかったし今でもドキドキはしているんだけど、それよりも未知の領域を知っていくのが心躍る。

「元々好奇心が強かったみたいで、知らない事を知っていくのが好きみたい。勉強にあまり抵抗が無いのもそういう事なのかな」

 自然に浮かんだ笑みにくすぐったいものを感じながら、両手の指を使って短い旋律を奏でてみる。目で音階の位置を確かめながらなのでリズミカルでもないし、時たま右や左にズレたりするので、まだまだ練習量が足りない。人に聴かせられるレベルになるのはもっと練習を積まないと無理だろう。僕が口の端を上げながら悪戦苦闘する姿を見て、里條さんも満更ではない様子に見える。

「やる気がある生徒だと、私も教え甲斐があるわ。まずは来週を目途に、簡単な曲の一つは弾けるようになってほしいわね」

「……急にハードルを上げてきたね。頑張らないってワケじゃないけど、出来るかな」

 流石に僕が初心者である事を考えて課題曲を提示してくるとは思うけど、楽譜も覚えられるかもまだ不安がある。ただ技量に関係無い部分は僕自身が努力すればいいし、もしダメだったとしてもペナルティを課される事も無いだろうし。

「そうね。もし目標のクオリティに届かなかったら、罰として私の言う事を聞いてもらおうかしら」

「ええ!?」

 来ないだろうと思った矢先に彼女が口にして、反射的に驚きが口をついた。多少意地の悪い人という印象はあったけど、まさか……と考えていると、彼女が口を押さえて堪え切れないといった風に笑い出した。

「ふふふ、流石に今のは冗談です。元々私の為に暇を割いてもらってるんですもの、わがままを言い過ぎても嫌われるでしょう?」

「いやまあ、嫌だったらここに来ないし。そこは気にしなくてもいいよ」

 彼女の冗談という言葉に内心胸を撫で下ろしつつも、わがままという言葉に少しフォローを入れる。先程も彼女に言ったけど、こうしてピアノに触るのは案外楽しいし、彼女と会話をするのも退屈しない。新鮮な事だらけで、むしろ感謝したいくらいだ……面向かって言うのは流石に照れ臭いので、口にはしないけど。

「紳士なのね。そう言ってもらえると、こちらとしても気が楽になります」

「事実だし、深刻に考えなくてもいいって。これでも楽しんでるんだから」

「ええ。ありがとうございます、弥六路さん」

「お礼を言わなくてもいいってば」

 里條さんの素直な感謝の言葉に顔が熱っぽくなるのを感じながら、気恥ずかしさを隠すように視線を鍵盤に戻して指を落とす。

「一週間か。ちょっと目指してみようかな……僕が目標とする分にはいいでしょ?」

「あら。なら、私もちょっと厳しくしましょうか」

「がんばり、ます」

 一時間足らずの昼休みという、僕の日常を彩るには勿体無いくらいの美人と一緒に過ごすのは楽しくて。今でも少し気後れする部分はあるけど、ピアノという未知の領域に触れるのも良い刺激になっている。

 友達と共に過ごす日常を持っている人は、他にもたくさんいる。人々を守る、なんて大それた事を言うつもりはないけど、せめて自分のこうした時間を今後も過ごせるようにと戦うのなら、大きすぎる理由でもないと思う。


 五日間も着ていれば多少の奇異の眼差しを向けられる事にも慣れてくる、なんてことはなくやっぱり衆目の前でコスプレ染みた格好をするのは今でも恥ずかしい。赤いバンダナと赤いマントとついでに伊達眼鏡はやっぱり雑踏の中でも浮いて見えるものだろう。色合いとしては僕より地味ではあるけど、似たような格好をしてる幸司はよく平気だなと感心する。

 黒い帽子に黒いマント。制服の時から流用しているのはYシャツくらいで、後はそこに薄手のベストを着込んでいる。一見して自分だと分からないようにと幸司の工夫なんだろうけど、僕が着ている方の赤い衣装はやっぱり目立ちすぎではなかろうか……自分で用意できないんだから、あまり文句を考えすぎるのも良くないな。

 今日は住宅街を練り歩いているけど、特に変わった様子は見られない。夕方らしく食事の準備をしているところが多く、時折漂ってくる匂いは空腹を刺激してくる。

「腹が減ってくるな」

 同じ感想を浮かべた幸司が、苦笑交じりに呟く。時間帯としては仕方ない事だけど、匂いを嗅ぎ続けるだけで腹が鳴ってしまいそうだ。早めに切り上げたいところだけど、ちゃんと周囲の安全を確認はしないといけない。

 僕が幸司と一緒に化物を退治してからも、奴らは散発的に現れては撃退しての繰り返しをしている。やっぱり幸司が言っていたように、一定以上の人口密度を条件として化物が発生しているという説はかなり濃厚ではある。

 また、もう一つの説として何か事件が起きた後に化物が発生し易いんじゃないか、というのもある。それも激しく心を揺さぶるようなものが、引き金になっている可能性はある。

陽炎ミラージュってどうやって生まれてくるのかな。分かれば苦労はしないんだけど」

 ふと浮かんだ疑問を、隣を歩く幸司に投げかけてみる。彼が言うには以前から化物を相手にしていたらしいので、考察も僕よりは進んでいるだろう。

「そうだな。前に言ったように、人が多いところで出てくる傾向はある。ただ……あまり間を経たずに現れるのは、ちょっと異常かもしれない」

「最近は特に頻繁に出没しているって事?」

「ああ。前は数週間置きに見た程度だったしな」

 何年も相手にしてきた幸司が異常とまで言うなら、今はこの街に何かしらの変化が起きている……という事だろうか?

 一見して何事も起きてないように見えるけど、水面下では異変が起きているのかもしれない。あまり考えたくないけど、そう考えてもおかしくない状況になっていると思うと、油断は今後もできそうにはない。

「今までは偶然みたいに現れたのを相手してたからな。少なくとも、街全体で何かが変わりつつあるのかもしれない。ただ根拠は無いし、想像でしかないんだけどさ」

「少なくとも、僕たちがこうしてパトロールする意味はあるかもしれないって事だね」

「勘違いだったらいいんだけどな。それを確かめる為にも、ちと気合いを入れるか」

 考えるよりも行動だ、と幸司は帽子を被り直しながら語る。

 今はまだ不透明な事ばかりで、はっきりしているのは化物を野放しにしていればいつか被害が出るかもしれない、という事くらいか。僕が襲われた時のように、『目覚め』かけた人が襲われたりするかもしれない。未然に防げるならそれに越した事は無い。

 何となく浮かんだ不安をかき消すように首を振って、僕は幸司と一緒に街の中を歩き続ける。願わくば、良からぬ事が起きていませんように……そう思わずにはいられなかった。

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