放蕩時代

134:彼が後輩ちゃんと別れました。

 さて、話の時間軸を戻しまして。

 私が大学一年生、彼が高校三年生の秋から冬。



 じっさいに会う回数こそ少なかったけれど、ツイッターが相互フォローなおかげで、いろいろと近況をうかがい知ることができました。

 当時(2010年とか2011年とか)はいまよりもツイッターというのはずっと「リアル」寄りで、個人的で、私も後輩くんも好き勝手に近況などなどをつぶやいてました。

 いまでこそツイッターではまったくリプライし合わないのですが、当時はお互いにメールするよりもずっとたくさん、リプライを送り合って会話をしていました。

 話題を提供するのではなく、あくまでも相手の流している話題にのっかる、という気安さが、もしかしたら相性がよかったのかもしれません。彼もまめに返信を返してくれました。

「先輩」って呼ばれたり、「先輩が」「先輩は」って主語にされるたび嬉しかったり。会話がそこで成り立つだけで、ずいぶんといつも心が華やいだのを、よく覚えてます。



 遠くにいるのに、なんとなく近くにいる気もしてました。

 いえ、でも、じっさいは遠いんです。そのことを感じることも、よくありました。

 たとえば彼がなにげない雰囲気でつぶやく「散歩」とかは、デートなんだなって私にはわかりましたし――。




 そして、そんなこんなで2011年の12月。

 衝撃的なことが、起こりました。





 彼が後輩ちゃんと別れました。

 私は、まずまっさきに、そのことをツイッターで知りました。

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