第7話 試作メタルアーマー
【ロプノール】周辺は地獄だ
戦場は全て地獄といえるが隕石衝突という自然災害(?)には敵わなかったようで、
敵歩兵の死体は勿論、敵味方問わず
それは数百トンもある【ロプノール】が爆風で後退しているのが凄さを物語っているだろう
現在は生き残り動ける者が味方を引きずりロプノールへ収容している
「……作業してる
龍野少佐が暴走してる
繰り返すが撃つな!!」
「了解」
暴走してる
「ロプノール、入り口を開けろ!!」
「龍野隊長、部下たちが見ています落ち着いてください」
部下の一人が駆けつけてなだめる
「……敵施設入り口を発見した」
「それは本当か?」
オペレーターから確認が入ったと思ったら【ロプノール】が口を開くようにホバーが下がり、入り口が見えてくる
「心配したぜ少佐、話は後だ早く入れ」
入り口には今作戦の司令官が待ち構えるように立っていた
意外な人が待っていたことで少し冷静になった龍野は礼を言って【ロプノール】に入る
◇ ◇ ◇
ロプノール指令室
司令官の龍野大佐が机に座り、
「状況は把握した。 少佐は隕石衝突したあとに所属不明の
向こうが降伏した段階でロプノールの連絡が入り戻るところで敵施設の入り口を発見、
所属不明
「その通りであります!」
「所属不明
「聞いた話では彼女の自己紹介など見せる内容と聞きましたが時間がかかるものなのですか?」
「お前は知らないだろうが袋の中に入ってた記憶媒体は100年以上前の物だ、アレを現役で使ってる所なんて殆どない。
幸いっと言っていいか分からんが、ロプノールが近代化改修した旧式だった御陰で読み込みには成功が、中のファイルも100年以上前の形式で出来てたせいで変換に手間取ってるらしい」
一端話を区切るようにコーヒーを飲む司令
「お前は
「はい、一目惚れであります!!」
その言葉を聞いて司令官の顔から父親の顔に変わる
「その子は綺麗だったのか?」
「とてもかわいかったです!」
「かわいかったと言うことは幼かったのか?」
「はい、年齢は12歳前後と推察しています!」
「うわ、お前ロリコンだったのか?」
「大佐、私はロリコンではありません! 彼女は大きく成れば確実に美人になります。
その前に彼女を独占したかっただけです!」
「……そこまで言うのなら見てみたかったが、今頃はアラウィー戦線(テロ組織)に捕まっているだろう」
「何を言いたいのですか?」
「詰まらんな、今は二人しかいないし
「ご冗談を、この様な緊急事態で
「堅いなー、そんなんじゃ部下は付いてこないぞ?」
「安心してください、父と違い優秀な所を見せれば部下など自然に付いてきます」
「へーへー、俺は情勢を読めずに
失敗だったよ、すまんな!!」
謝ってるが反省してるように見えず逆切れしてるだけだ
「変にキレないでください」
誤魔化すように、またコーヒーを飲む司令
「少しは表情が元に戻ったか」
「いつもと同じですよ」
ニヤニヤと見てくる糞親父、こんな時に息子をからかうな
「いつもと同じか、そいつは結構! そんな元気がある少佐に新しい任務だ。
隕石衝突のドサクサで何人か敵に捕まった、勿論
手を上げて質問する
「それは
「ああ、そうだ。 敵に捕まった捕虜奪還は二の次で捕獲された
「そんな無茶な!
「勿論分かってる。 幸い、敵が持ってる兵器はアイギスを除けば21世紀前半の骨董品ばかりだ、アレを使えば対処可能だろう」
「本気ですか? 確かに
「
ニコッっと笑顔で言われるが、それはつまり自爆装置付きの
「アイギス搭載
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます