ヰタセクスアリスン

 オレはブレインズレイディオクラブの幹部一人と会った一日後、夢を見てから起床した。その夢とは、ある意味”将来の夢”でもあるのかもしれない。オレはその夢の中でアリスンという名前の知らない女と出会って、何か不思議と好意を持った。なぜある意味”将来の夢”なのか?、それは、ああいう夢のような雰囲気に憧れているからだよ、手にしたいんだ、ああいう生活を。でもオレは、もし、生まれるか生まれないかを選べたら、生まれないほうを選ぶかもしれないってよく思うんだ、どんなに幸せでも、オレにとっては生きることは苦痛なんだよ、でもオレは、修行僧になる気ないし、自己犠牲者的なスタンスをする気にもなれない。でもその選択ができる時点で一応”生きいる”わけで、やはりもうこの宇宙は大抵身を委ねるほかはないんだよなって思わされる。

 オレはとても恋愛にはストイックなほうかなって思っている。誰かがオレのこと好きだっていうこと知っても、オレはサルみたいにその女とヤりにイこうと思うことははっきりとなかった。でもオレは、ヴァレンタインの日に、後輩を無視したことがある、でもそれは、ちゃんとしたわけがあった、それは、その後輩が昔オレを大いにバカにしてきたということが関係してるんだ、だからそのような女からチョコを教えてもない家に急に渡しに来られても、何かまたからかいに来た、試しに来たんじゃって思うのが普通だろう?、オレは玄関のドアを開けてからすぐに鍵も閉めたんだよ。でももしかするとあのような態度をとられてショックっていう場合もまあまああるだろう、でもオレは今でもああするのが最善だったんではって思っているんだ、冷たくする気はない。オレがある女に悪口を言っても、それは、その女が実際に悪い女だったということもあるんだ、普通に生きてもオレはどうしても普通の人生を送れないようだって、回想してみても思うんだ。

 睡眠中に見る夢とは、そこで見たものが好きになる傾向があるんだ。ようは嫌いという感覚、これが減るっていうことだ。

 ヰタセクスアリス、こういう題名を聞いたことがある。オレはそれを、”セクス”や”アリス”っていう要素が絡み合っているものだと思っていた、よく知らないから断言はしないが、多分それは”違う”んだと思う、でもオレは、昨日から今日にかけてみた睡眠中の夢を、『ヰタセクスアリスン』と命名するよ、いいんだ、そういうタイトルはテキトーでも。

 そういえばこの前、スンさんと車に乗った時にもスンさんが”エニグマチックヂべロッパー”って言ってたけど、それは、”違う”と思う、ってのは自信ある。”エニグマチックディベロッパー”、又は、”エニグマチックデベロッパー”又は、”エニグマチックディベロッパー”などと、もっとあるがまあべつに書くほどのことでもないから省略しよう。

 オレは起床してもまだ眠く、また寝そうになった、幻聴が来た、何か暴言を吐かれている、幻聴によって。その後、おっぱいのことを思い出した。最近はもうおっぱいに恋しさを感じないで生きているが、こういう寝そうになってるとき出てくるおっぱいは、さらにエロさを感じるんだ。オレの脳裏に今焼き付かれてる急に浮かんだおっぱいの光景とは、サイズ云々関係なしに、淫猥で、オレは、微睡みの中見るおっぱいというものをさらに思考する、自動的に、考えていっている、オレの性器が硬直する、おっぱいは不思議なもので、二つの房で一つのおっぱいであるということ、でもだいぶ前に、ある雑誌で、”おっぱいが三つある女”の記事があった、別のところでは、”乳首が四つ以上ある”だとかいう女が出ていた、うん、おっぱいは二つあれば充分なんだろう。おっぱいが全身についててもそれは逆に気持ち悪いのではないのだろうかとオレは思ったんだ、寝た、いつのまにか。起きてもまた”白昼夢”という形のある意味での”夢”を見るんだろうと、思いながら、寝た。

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