4
喫煙所にはめずらしく人影がなかった。僕たちはそれぞれ煙草の箱とライターを取り出し、それぞれ火をつけた。しゅぽっと着火の音が鳴る。ふう、と遊佐が大きく息を吐くのがわかった。窓からはすっかり日の暮れた街の景色が見える。向かいのビルもぽつぽつと明かりがつきはじめてきた。真夏の日は長い。
彼女はしばらく、なにも発言しなかった。手許の煙草はじりじりと火に焼かれて短くなっていく。一本だけという約束だったので、この煙草が終わったら僕はすなおに自分のデスクに戻るつもりだった。きょうもアパートでレイネが待っている。油を売っている場合ではない。
それでもずっと、遊佐は無言だ。彼女はどういうつもりなんだろう。話し相手が欲しいのではなかったのか。それともなにかのタイミングを待っているんだろうか。重くのしかかるような空気がいたたまれなくて、煙草の味なんてちっともわからなかった。
そしてようやく、彼女が口を開く。
「なにを買ったんだい?」
フリマのビニール袋を見て、遊佐はそう言った。僕はすこし苛立った。そんなくだらないことなんか、べつに話したくないのに。ほんとうにこの女は、僕と世間話をするためにあんな強引な誘い方をしたのか?
「ネックレスです。……ひとにあげるものです」
人魚のことを「ひと」と表現していいものか迷ったが、代わりの言葉が見つからなかったのでそのまま口にする。彼女は煙草の煙で返事をし、またしばらく黙ってしまった。
やがてふたたび、遊佐が言う。
「昔話をしてもいいかな」
僕は戸惑った。喫煙所という場所ではおおよそ聞かないような言葉だ。そろそろ煙草も燃え尽きるような頃合いだった。答えあぐねているのを無言の肯定と受け取ったのか、遊佐は言葉をつないだ。
「二年前にこの研究所で起きた、事故のことを知っているかい?」
「っ……」
遊佐のその言葉に、一刻もはやくデスクに戻り、荷物を手にして帰ることに向けられていたはずの僕の意識は、彼女の口から吐かれる白い煙に絡め取られてしまう。この喫煙所から抜け出すことができない。
二年前の事故。
それは、安芸野が亡くなったあの事故のことだ。
「知っているね」
遊佐が言う。僕は彼女を見据えた。彼女がその事故のことを知っているのは、決しておかしいことではない。本社内にそういう事故の情報は回っていてしかるべきだろう。しかし、いまどうしてこの女は、あの事故のことを話し出したんだろう。
「あれはこの製薬会社に大きな衝撃を与えた事故だった。自社の抱える肝いりの研究所で、二人が死亡する事故が起きたんだ。死亡したのは男性一名と女性一名。男性は研究所のとある室の室長で、三十なかばごろだった。若くして室を引っ張る手腕から将来を嘱望されていたらしい」
その男性のことはあまり知らなかった。いくら安芸野を死なせたといえど、相手は死人だ。亡くなった人の墓を暴いてしかばねに責任を追い求めることなど、さすがにできなかった。三十なかばというと、遊佐とおなじくらいの歳だろうか。
「そしてもう一人は、新入社員の女性。その室長が指揮する室に所属していた。きみもよく知っているだろう、名前は
その名前を聞いて、僕の肩が思わずぴくりと跳ねた。遊佐はそれ以上、安芸野についてなにも言わなかった。なにごとも見通すようないつもの視線で、煙草の火越しに僕を見つめている。
「その事故は研究室での爆発事故だった。発生後に立ち上げあられた事故調査委員会によると、原因は機器の誤操作による人為的なもの。操作者は室長だった。つまり、その事故は若い室長が手を滑らせたミスが原因で起こり、自分ともうひとり新入社員を巻き込んだ。調査委員会はそうやって事故を片付けた」
遊佐の言う事故の経緯は、以前僕が調べたとおりだった。安芸野が亡くなった事故は人為的なミスによるもので、それを起こした人物自身もその事故で吹き飛ばされている。
しかし、僕は遊佐の言葉が気にかかった。「片付けた」って、まるで真実はそこにはないような言い方だ。彼女はやはりなにかを知っているんだろうか。
「きみはどう思う?」
ふいに遊佐が疑問を投げかけてくる。
「どうって」僕はまた戸惑いながらも言葉を返す。「安芸野が――その女性と、室長が爆発事故で亡くなったのは知ってますし、その原因もいま遊佐さんが言ったとおりだと聞いています。そこに疑問の余地はありません」
彼女はまた、ふう、と溜息をついて紫煙をくゆらせる。ふわふわと漂うまだら模様の空気に、僕の意識もだんだんと濁っていく。そして、次に彼女が放った言葉たちに、僕の心は群青の宵闇の色に溶け出していく。
「光る破片がね、落ちていたんだよ」
「光る、破片?」
僕は彼女の言葉を繰り返した。遊佐がうなずく。
「そう。事故のあった部屋の、爆発が起きた場所に。まわりのものが真っ黒に焼けただれて崩れ落ちているなかで、きれいなまま青白く光る、破片がね」
心がさざめき立つ。安芸野が亡くなった場所に落ちていたもの。黒々と炭化した部屋のなかで、色を喪くした真っ暗闇のような世界のなかで、ただひとつだけ光を失っていなかったもの。
青白く光る破片。
僕は落ち着かなかくなって、もう一本煙草を取り出してしまった。震える手で火をつける。僕の口から吐かれる紫煙は、遊佐のものとゆっくりと混ざり合い、喫煙所を重く包み込む。
そして、遊佐が言う。
「それはまるで、鱗のようなものだったそうだ。大きさは、そうだな……いままさにきみが身につけている、ブレスレットのような」
僕はいまになって、煙草を持っている右手首につけているものを思い出した。ひもで繋がれた青白く光る破片が、まだらにくすんだ喫煙所の空気のなかでも、きらりと美しい光を放つ。あわてて火を消して、僕は右手を背中のうしろに隠した。
その動きを見て、遊佐はさらに目を細めて僕をにらみつける。
「あの事故の原因は人為的なミスじゃない。事故当時、あの部屋では実験が行われていた。水気を嫌う実験だったそうだ。材料が水に濡れると事故が起こる危険性なんて、あの室長なら知っていて当然だった。細心の注意を払っているはずだった。なのに、事故は起こった。そこには青白い鱗が落ちていた。それはわずかに水分を含んでいた。……これがどういうことか、きみにはもうわかるだろう、周防」
酸みたいな味のする生唾を飲み込む。不快の塊を飲み下したみたいに、胸が熱く灼ける感覚がする。
「どうして遊佐さんは、そんなこと知っているんですか」
「私も調査委員会の一員だからだよ。『人間のミス』というわかりやすい結論で片付けようとするやつらが気に入らなくて、私だけずっとひとりで調査を続けていたんだ」
遊佐の煙草はすでに火が消えている。それを取り替えることなく、彼女は話を続けた。
「二年間、私は調査を続けた。たったひとりで。おかげでそれを見つけることができたよ。あれがまとう青白い光は、それはそれは美しかった。どうやら人智の及ばない方法で、空間を移動できるらしい。事故が起こった当時の研究所にも、それで侵入したと思われる」
あの夜、僕の部屋の浴室にも、そうやって入ることができたんだろう。安芸野が亡くなったときとおなじ方法で、彼女は僕の部屋に逃げ込んできたんだ。
「尾ひれをきつく縛っておけばその能力が使えないのも突き止めていた。入念に縛っていたんだが、どうやら不十分だったようだ。気づいたらいつの間にか、それは逃げ出してしまっていた」
尾ひれについていた内出血の跡を思い出す。あれは遊佐が縛っていたのか。ひどいことをする、とあのときは思ったものだが、いまの僕にはもう、自分の感情を正しく理解することができなくなっていた。
安芸野が亡くなる事故の原因は、レイネだったんだ。
「私はあの人魚を探している。あの事故の真相を突き止める最大の手がかりを、私はついに見つけたんだ。さいわい、逃げ込んだ近辺を突き止めることができた。だから私は、東京からこの街へ来たんだよ。ふたたびあの人魚をこの手に取り戻すためなら、どんなことだっていとわない。なあ、周防」
群青の夜みたいな色をした深海に沈んでいくように、僕はもう、息ができない。遊佐の視線が僕を射抜く。
「
時間が停止したみたいだった。まばたきをするたびに群青色の夜が視界を冒していく。深海の底で気泡を吐くように、言葉が口からこぼれ落ちる。
「……いや、です」
遊佐がするどくにらみつけてきた。僕は手に持っていたネックレスを握りしめる。レイネに渡すために買ったんだ。あのブレスレットの代わりに、彼女に贈るために。レイネは僕を救ってくれた。安芸野を亡くしてから深海の底に沈んでいた僕の心を、引っ張り上げてくれたんだ。
レイネが、レイネが……。
……レイネがいなかったら、安芸野が死ぬこともなかったんじゃないか?
……レイネを遊佐に差し出したら、僕がずっと願っていた安芸野の復讐を、果たせるんじゃないのか?
僕のまわりの世界が真っ黒ににごりはじめた。まるで爆発でも起きたかのように世界がぐらぐらと揺れて、不気味な色の炎がこの身を焼き尽くす。だれかがどこかで泣き叫んでいるのが聞こえる。だれかの助けを求めているのが聞こえる。
あつい、たすけて、
だれか、あつい、
だれか……。
――絃葉。
安芸野の声だ。僕はあわてて走り出して、彼女の手をとった。彼女が振り向く。するとその群青色の瞳が僕を見返してくる。ぴちゃん、と水のしたたる音がした。僕が微笑みかけると、彼女はくすぐったそうに笑い返す。僕が哀しい顔をすると、彼女もおなじように落ち込んでしまう。リビングに置いたビニールプールの水に、僕たちふたりだけの時間が溶け出していく。
レイネはふわりと笑って、僕に青白く光るプレゼントをくれた。僕に「救われた」という事実をくれた。
そうだ、レイネはやっぱり、僕を救ってくれたんだ。それ以上でも以下でもないんだ。
安芸野の事故なんて関係なく、彼女が僕のところに来てくれたことが、僕はうれしかったんだ。
「おい、周防」
遊佐が言う。「
「うるさい」
なんだと、と遊佐が目を剥く。胸ぐらを掴んでこようとするその腕を、僕は振り払った。
「うるさい、もう黙れ」
「ッ……! 周防、きさま――」
「うるさいっ! あんたはそうやって、また僕からたいせつなものを奪おうとするのかっ!」
遊佐がはっと目を見開いた。僕は彼女を横目に喫煙所から出て行く。ほぼ走るくらいの速さでエレベーターホールまで行き、呼び出しボタンを連打した。永遠にも思えるような時間がすぎたあと、到着したエレベーターに飛び乗る。ようやくデスクに戻って、僕は自分の荷物をひっつかんだ。
「おい周防、遅かったじゃないか」
「俺のパンツに勝るような掘り出しモンは見つか――」
話しかけてくる萩と下松を振り切って、僕は室を後にした。うしろからふたりが呼び止めてきたが、答えているひまも余裕もなかった。
研究所の外に出ると、街にはもう夜が落ちてきていた。深い群青の夜だ。色も温度ももたない街灯の光に灼かれて、どうしようもないさみしさの予感をはらんで、その夜は僕たちに襲いかかってきていた。真夏の湿った空気はまとわりつくように不快だった。汗ばんだ額をぬぐう。それでも、頭のなかにこびりついた焦燥はぬぐえなかった。
アパートについて、乱暴に部屋の扉を開ける。
「レイネっ!」
ほぼ怒鳴るくらいの勢いで彼女の名前を叫ぶ。荷物もなにも玄関に置きっぱなしにしてリビングに駆け込む。すると、ぴちゃん、と物悲しい音が響いた。僕の眼差しに応えるように、彼女はしずかに僕をみつめている。灯りもついていない暗い部屋のなかで、彼女の身体が青白くきらめいている。
人魚がそこにいた。
当たり前のことだ。ずっと前から、彼女はこの部屋にいたじゃないか。水を張ったビニールプールで、気持ちよさそうに尾ひれを揺らめかせていたじゃないか。テレビのバラエティ番組を見て、言葉もわからないくせに笑っていたじゃないか。僕のつくった料理をおいしそうに平らげてくれていたじゃないか。なのに、どうして。どうしてこうなってしまうんだろう。こんな結末を、僕は望んでいなかったのに。
「レイネ」
僕が呼びかけると、彼女は伏せた目を僕に向けた。こうなることはわかっていたかのように、その群青の瞳には諦観にも似た光が宿っている。やっぱり彼女は勘がするどい。僕の心の機微を、少しの表情の変化だけで読み取ってしまう。いや、それは単に僕の感情がわかりやすく顔に出ていただけかもしれない。それくらい、もう僕はどうにもできなくなっていたんだ。
「安芸野は、きみのせいで死んだんだね」
レイネは否定しなかった。あれだけ願っていた安芸野の復讐を、僕はもう願ってはいなかった。きっと人魚は、自由に世界を飛び回っているんだろう。気ままに旅をしているんだろう。だから二年前のあの日、彼女が研究所に侵入したのはわざとなんかじゃなかった。レイネに安芸野を死なせるつもりなんてなかったはずだ。
だけど、彼女が僕のところに来たのは偶然なんかじゃなかったんだ。安芸野を喪って沈んでしまっていた僕のところに、彼女は手を差し伸べに来てくれた。僕を救ってくれた。それがすべてじゃないか。
「きみの存在がばれた。あの人はきみを探している。死亡事故を起こした原因として、研究の対象にするつもりだ。彼女も研究者のはしくれだ、あまりやさしくは扱ってくれないかもしれない」
言葉はわからずとも、レイネは覚悟をしたかのような面持ちを向けている。そんな彼女に僕は語り続ける。
「ここにいたら危険だ。『人魚をふたたび手に入れるためなら、どんなことだってする』と言っていた。一刻もはやく、きみはここから逃げないといけない」
彼女に出逢った夜から僕たちを包んでいた、深い群青色の「さみしさの予感」は、すでに予感ではなくなっていた。それは実態をともなった現実となって、僕たちのあいだの空間を満たしている。
「僕はもう、きみといっしょにはいられない」
ごめんね、レイネ。僕のその独白に、彼女はふるふると首を振った。僕はその首に、白銀色のネックレスをかけてあげる。ちいさな貝殻のチャームがきらめいた。ほら、やっぱり似合ってる。僕の確信は間違いではなかった。間違いなんかではなかったはずなのに、それなのに、どうして。どうして。
レイネは目を伏せて、自分の尾ひれの端っこをつまんだ。透明に輝くそれを、彼女はどうしてか、力いっぱい引きちぎった。
「おい、レイネっ! いったいなにを、」
「――」
痛みに顔を歪めながら、彼女はそのまま僕の右手を取る。手首につけているブレスレットを脱がして、そこにその透明な尾ひれの欠片を通した。青白く光る鱗のなかに、透明な尾ひれ。それはまるで、青空を自由に羽ばたく羽根のようだった。
そうだ、人魚は本来、自由に生きていくはずのものなんだ。このブレスレットみたいな、青空のような大きな海を渡っていくように、彼女は自由なんだ。だから、こんなところにいてはいけないんだ。
「助けられなくて、ごめんね」
「――」
レイネはなにかを言いたそうだったが、その口から言葉が出てくることはなかった。彼女は目を伏せ、また顔を上げ、僕を見つめて、微笑んだ。群青色の瞳が光の波のなかに揺れた。
言葉の出てこない彼女の口から、旋律がこぼれ落ちた。レイネの声を、僕はそのときはじめて聞いた。鱗や尾ひれのように透きとおった声で、彼女は歌った。
私のような人でなしを救ってくれた
かつて迷っていた私はもう迷わない
ほんとうの心を、いま私は見出した
遊佐に縛られた彼女の尾ひれの内出血は、もうすっかり治っている。
彼女をこの場所に縛りつけるものはない。
だから、レイネ。
「さよなら」
手を伸ばす。しかしそれは虚空をつかむだけだった。僕の部屋のなかには、あらがうことのできない群青の夜が充ち満ちていた。そこにはもう、人魚の姿はなかった。ビニールプールの水はすっかり減ってしまっていた。
それは、うだるような夏の夜のことだった。
翌朝、研究所に出社すると、室にはすでに遊佐がいた。
彼女は僕をにらみつけながら歩み寄り、とつぜん胸ぐらをつかんだ。
室全体がざわめく。萩や下松が「え、待って」「どういうこと?」と慌てているのが聞こえる。僕は遊佐を真正面から見据えた。
「人魚は殺しました」
僕は言った。「これは安芸野水月のための復讐です」
遊佐の眉間が動いた。その反応を見て、僕はブレスレットを彼女の目の前にかざした。青白く光る鱗のなかに輝く、透明な羽根のような尾ひれ。レイネの自由の象徴。こうするしかなかった。自由に羽ばたく人魚をわれわれ人間の手から逃がしてあげるには、こんな嘘をつくしかなかったんだ。
遊佐の表情がはっきりと揺らいだのがわかった。目に見えてうろたえた彼女は、僕をつかんでいた腕を放す。
「周防、おまえは、なんてことを、」
僕はとてつもない違和感を感じた。遊佐のうろたえかたが尋常ではなかったのだ。たとえ二年間追い続けてきたものだったとしても、ただの事故の原因である研究対象が失くなったからといって、ここまで絶望したりするだろうか。
「ふざけるな」
怒りのにじんだ叫びでも、咎めるような糾弾でもない。哀しみに震えた悲痛な声だった。遊佐はその言葉とともに、両手で顔をおおってその場にしゃがみこんでしまう。僕ははっとした。その姿はもう、本社から来た得体の知れない査察官でも、煙草を吹かしながら不穏に見据える事故調査委員でもなかった。それは、孤独に潰されそうになりながらも必死に闘い続けようとしていた、ただひとりの人間だった。
そして彼女は言った。「ふざけるなッ! あの事故でたいせつなひとを喪ったのは、おまえだけじゃないんだぞ……ッ」
もうなにもかもが遅すぎたんだ。僕はあまりにも愚かだった。もう僕たちのこの手には、なにひとつ戻ってくることはない。人魚が原因で起こった事故で亡くなり、その原因を押し付けられて片付けられた「将来有望だった室長」の男も、それに巻き込まれた僕の元恋人も、そして、その事故の原因になってしまった、このブレスレットの贈り主も。なにひとつ戻ってくることはない。
そう、なにひとつ。
戻ってくることはないんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます