第11回 司馬倫、賈后を殺す

 漢文大系本、第3巻、83ページ。

 西暦300年。


 太子遹非賈后所生。后廃殺之。征西大将軍趙王倫、矯詔勒兵入宮、廃后殺之、殺張華・裴頠。倫為相国。淮南王允、率兵討倫、不克死。


 太子いつこうの生む所に非ず。后、廃して之を殺す。征西大将軍趙王倫、詔をめ兵をろくして宮に入り、后を廃して之を殺し、張華・はいを殺す。倫、しやうこくと為る。淮南王いん、兵を率ゐて倫をち、たずして死す。


 太子のいつは、こうが生んだ子ではなかった。賈后はこれを廃し、殺してしまった。征西大将軍で趙王の司馬倫は、偽の勅書を作り、兵を動員して宮殿に入り、賈后を廃して殺し、張華・はいを殺した。司馬倫は、しようこくとなった。淮南王のいんは、兵を率いて司馬倫を討伐しようとしたが、敗れて死んだ。

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