夢を渡る車

 遠い遠い、遥か彼方の星では、誰もが自分の車を持っている。

 人々は夜毎、その車で夢から夢へ、旅をするのです。

 ある人はヒーローになる夢を見たそのあとに家政婦として事件に巻き込まれ、またある人はアイドルとして歌う夢を見たそのあとに生まれたばかりの赤ん坊として母親に抱かれ。

 そうして毎朝、幸福な気持ちで目覚めるのです。

 おやすみなさい、良い夢に出会えますように。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る