《国の政治情報》
【アヴァイン帝国】
帝国議会体制(最高評議会/科学者会/下院評議委員会(国府院))の民主共和体制・資本主義国家。
属州を複数持ち、階級制度はある。
基本的自由はあるが、階級制の縛りが幾つかの局面で現れる。今では属州都(属州の中心都市)それぞれの経済力が増し、やや独立色が出始めている。
経済力:最強
政治力:強
掌握力:中
軍事力:最強
民主化度:
本国=強/属州=弱
民衆支持:
本国=強/属州=中
安定度:強中
【フォスター皇国】
皇が支配する一皇一院体制。しかし、キルバレス時代の元老議会制を取り入れ政治は行われている。但し、有権者は聖都フィーリア内市民と限定。元老員選は投票が原則であるが、現実には財政力のある者がほぼ獲得しているのが現状だ。
聖者の鐘の日直後、その問題が爆発的内紛により解決するかに思われたが、結局のところ、それから数十年以降の現在、利権傾倒体制化が再び作られ腐敗政治が公然化している。
現王バレスト・ロムの福祉政策により、今は上手く民衆の支持を得ているようだが、民衆の現体制に対する不満は底辺下で依然としてある。しかし、王室に対する不満は何故か余り無いのがこの国の特徴である。
それは、数代代わる度に民衆を思う王がたまたま現れたからだ、と噂される。
経済力:中強(精霊水利権による)
政治力:中
掌握力:強
軍事力:中
民主化度:弱
民衆支持:中弱
安定度:中弱
【ワイゼル共和国】
聖者の鐘の日の前後、この地を中心とした爆発的内紛が勃発し、それ以後王政であった政治が社会主義体制に変わる。その際、大きな無視出来ない権利を市民に割譲した。(選挙権、平等利益獲得権)
しかし、王室自らが行った共産主義化であった為、政府要人の多くはそれ以後も王室所属の者ばかりである。その為、法整備の際、王室側に都合の良い法律が幾つか作られている。
代表は歴代、王室関係者。更に、依然として残る階級制度に対する民衆の不満はややある。
されど労さずとも手に入る平等利益獲得権(精霊水利権による利益配分)により、懐柔されている、といったところだ。しかしそれにも、階級格差がある。
経済力:中強(精霊水利権)
政治力:中強
掌握力:中
軍事力:中強
民主化度:中弱
民衆支持:中
安定度:中強
【自由自治領カスタトール】
完全民主制。選挙法により国民代表を選ぶ。
精霊水利権を放棄した代わり、広大な農耕地を獲得した。更に、ささやかながら鉄工所や産業も有し、ワイゼルやフォルスから購入した鉱物で製鉄加工を行い輸出している。
研究開発も熱心である。
経済力:中(主に農産物)
政治力:強
掌握力:中
軍事力:弱
民主化度:強
民衆支持:強
安定度:強
【魔導国フォルス】
王政、実力賢者主導制。
実力賢者とは、この地の民が唯一使えると言われる魔術の力を使い、それを試す場にてその力を示した最高者にメラノーマの称号が与えられる。また、知識競技の場にてその力を示した最高者にアニサキスの称号が与えられる。彼らは一定任期を終えると引退し。任期時の成果やその能力により、老法員となる。
その現役引退した老法員や魔術師メラノーマ、知識賢者アニサキスと共にこの国の政策や方向を取り決めている。民衆はただ、そうした者達の行いを見守りひっそりとその取り決めに従うだけだ。
自主独立性、といったモノは普段余り感じられないが。その代わり、例え実力賢者であろうと強行な姿勢を見せれば寡黙な抵抗といった風で、老法員等も『しかし……それに民が従うかのぅ?』と言った感じで、やや気を使う必要がある。
国としては不完全な国ではあるが、それはそれで民主性も持ち合わせている、と言えるのかも知れない。
経済力:弱
政治力:弱
掌握力:弱
軍事力:弱
民主化度:弱
民衆支持:中
安定度:中
────────【各国の宗教】────────────
【フォスター皇国】=ゼクト教(大いなる人、ゼクト/女神パラ・ファームスィート)
【ワイゼル共和国】=カリウス教(救世主 カリウス/女神パラ・ファームスィート)
【魔道国フォルス】=ファフナー(女神パラ・ファームスィート)
【自由自治領カスタトール】=多文化、多神教。自由。
________________________
≪アヴァイン帝国の繁栄と限界≫
多民族国家であるアヴァイン帝国が最大版図を築いてから約二百数十年後。帝国歴251年、パーラースワートローム歴234年に元老法院(科学者会)が二院制による政治権力の復活を果たす。
皇帝による立憲君主体制であったアヴァイン帝国が、皇帝の世襲制を廃し。二院一帝制による《皇帝任命制度》を用いること約75年後(帝国歴326年、パーラースワートローム歴309年)。やがて政治腐敗が深刻化する。
第十六代元首に選ばれたオルヴァルト・ルクシードは、深刻化した帝国の二院のうち特に腐敗色の濃い元老法院(科学者会)を解体しようと密かに企てていた。(彼らは選挙により選ばれていない権威員で、もはや時代に合わないと思われた)
そして、残りの二院である最高評議会や国府院(民主選民)については階級制度を廃し、次いで属州も廃し、国民全てに投票権を与え総選挙を開始することを思案。これを上下院に分け、実質的な科学者会の解体と新たな直接的民主体制を目標にした二院一帝制を布くつもりであった。
全ては、最大版図を築きながらも支配力の衰える帝国の現状(中央官僚・政治腐敗による属州民の政体不信が招く、各州(民族間)の独立心)を懸念しての行動であるが。科学者会は、これを快く思はない。既得権への執着からだ。
しかし第十六代元首であるオルヴァルト・ルクシードは、実に強行な男であった。
出始めに、皇帝である元首の最大任期を十二年までと決め自らも律し。腐敗化が進み、利権獲得に両院が割れ正当な話し合いも覚束ない科学者会と評議会両院を一時解体する為、上下院による優位性を持った民主的政策の草案を議会に提出する。
その草案に対し、数年にも及ぶ議論が続いたが、国府院だけが上下院を採用したのみで、最高評議会も科学者会もこれを無視。結局のところ未だに決着の目処は着いていない。
しかし国民からの支持による影響下で、科学者会は次第に以前のような力を振る舞え無くなっていた。
そうした中……事件は、その数年後に起こったのである。
⇒この作品のスタートはこの辺からになります。
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かつてアヴァイン帝国は、軍事力で抑え付けていた、武断政治→法令、儀礼などによる、文治政治に変わってゆくことで安定した。
更に、より民主的な現在のような民主共和体制に変化させたのが、第六代皇帝ロクナウゼ・ルクシード。
立憲君主制政治→議会政治への転換。
額に紋章を持って産まれた子、テラ。
アヴァイン帝国の初代皇帝アヴァイン・ルクシードは、多民族国家であったキルバレスのクーデターによる一時解体。更に、武力を背景とした再統治による絶え間ない侵略と内乱。更には、それに反旗を翻したオルビスク・エバーソンの都市国家回帰による、自由を謳った国内分断化現象(独立化)による内戦の激化。
多民族による分断独立が結果として招く、悲劇、悲惨な現状に。アヴァイン・ルクシードは、再び、帝国による多民族国家の再統制を行うことで、共存共栄の道を果たせると考え行動を起こした。
《征服したこちら側に〝差別無き寛容さ〟があれば、相手は次第に心を開いてゆく。
初めの百年は無理でも、次の百年で対立心は薄まるだろう……》
これはアヴァイン・ルクシードが残した言葉とされる。
事実、国内においての民族的対立心は薄まっていた。
第六代皇帝ロクナウゼ・ルクシードは、最早立憲君主制である必要は無し、として皇帝の世襲制を廃し、より民主的な共和制民主制政治へ政体を切り替えた、と伝わる。
実際は、科学者会の圧力であった、とも噂される。
※上記内容も、現在はまだ未修正・未改正のものですので、ご理解くださいませ。今後、細かい設定は更に詰めた形で変わるものと思います。
《パラドスフィア物語》 ─神晶の魔光─ みゃも @myamo2016
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