短編書こうぜ!
短編書こうぜ!
は? カクコンの真っ最中になに言ってんの? とか言わないでまあ聞いて。
これは私論であり経験則なんだけど、自作と言うコンテンツの中に短編があるかないかってのはかなり大きな違いがある。
僕はよく「相手の立場になって考える」って言うのが大事だよって自分に言い聞かせるんだけれども、ここは読者の立場になって考えてみる。実際カクコン中はめちゃくちゃ読者だからね。
一人の作家の本棚に分厚い本ばかりあったら、なんだか手に取りづらいなって思う。そして他の作家の本棚へ向かう。読者=僕とした場合なら、これくらいの軽さで他人様の本棚を見に行く。
たとえ内容がどれだけよくても、そもそも手に取ってもらえないなら意味がない。
じゃあ手に取ってもらうためにどんな努力をする?
Twitterで宣伝する?
HPを作って面白げな雰囲気を醸し出してみる?
リア友に薦めまくってみる?
上三つとも多分間違いじゃあないと思う。僕もよくTwitterで宣伝するし、リア友(気心知れた人のみ)には、「書いたよー。読んでー」くらいのことは言ったりもする。HP作る技術はないけど、作れたら作ってみたいと言う願望はある。(作品への愛情を感じられるし)
けどまったく自作品を知らない人。第三者にこの人の作品はおもしろいと思わせるためには、やっぱり作品を読んでもらうのが一番手っ取り早い。
——ってだからその作品を読んでもらうってことが難しいって言ってんでしょうがっ! と思う人もいるんだろうけれども、事実なんだから仕方ない。
そもそもなんで読まれないかってことを考えると原因は手に取りづらいその太さよ。本棚見てさ、
「いや、長編だって最初の方を試し読みすればいいだけじゃん」
って思うでしょ?
でも実際読み始めたら最後まで読み切らなきゃ作者に申し訳ない気がして、そんな気になるくらいなら初めから読まないでおこうってなるわけさ。僕は。
だって、もうすでに面白い作品を書く人たちたくさん知ってるんだよ? その人の作品読めば良いじゃん。新規に発掘する必要ある? 嫌な思いまでして。ないね。
「レビューは? 内容見たら一発で良作かどうかわからない? ☆の数でもわかるよね」
しかしそれがあてにならない。
小説ってのは、食べ物と同じで、全員が絶対にうまいと思える料理なんてない。基本的に「面白い」「面白くない」じゃなくて「合う」「合わない」だから。
受け付けないものは受け付けないんだから、もうどうやったって無理。
だいたい書籍作品とか大賞受賞作読んだって「合わない」と思って読まなくなることしばしばなんだから、もうどうやったって無理なんよ。大賞受賞作となればカクヨムでいうところの☆5桁クラスでしょ?(適当) 「面白い」と言うレビューがバンバンつくような作品でしょ? でも合わないから読めないのがこの僕でしょ?
そんな僕が作品を読もうと思うには、「この人の書いた作品なら絶対に合うし面白い」と思えるなにかが必要になる。そのなにかというのが『短編』なわけですよ。
特にこのカクヨムコンに出てくる短編は絶対に1万文字以下。ルールだからね。
つまり、絶対に15~30分(かかりすぎ?)程度で読み終われる長さってこと。
これは読書嫌い&好き嫌いの激しい僕にはとっては物凄くありがたい設定になる。
そして読んで面白かったら(ここでの面白いは自分に合うっていう意味)「他の短編も面白いかも知れない」と思って他の短編を漁る(ここですぐに長編に行かないのが詩一クオリティである)。
そしてその短編もまた面白いとする。するとまた他の短編を読む。おお、これもまた面白いじゃあないか。
そこで初めて気付く。
「あれ? この作家の筆致・ストーリー・キャラクターすべてが僕に『合ってる』んじゃない?」
「この作者の作品全部面白いんじゃない!?」
となるわけだ。
そしてようやく、ここでようやく——本当にようやく長編を読んでみようとなるわけだ。
だから、短編を書こう。
実際短編はすぐに読まれるし、すぐに評価が来る。レビューも付きやすい。そしてレビューが付いたら宣伝できる。その宣伝を見て他の人が来る。またレビューが付く。宣伝する。来る。この画面端の無限コンボみたいなことが出来ちゃうわけだ。
直ガーからの投げキャンセルの硬直時間を利用した超必殺技なんて難しいことしなくていいんだ。壁際で昇竜拳コマンドをタイミングよく叩き込めればそれで。
無限コンボって卑怯かもしれないけど、ゲーム上で認められているから仕方ないんだよね。Tシャツに無限って書いて登場する猛者も居るしさ。(誰もわかんねーだろ)
閑話休題。
短編を書こう。
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