28.落書き

無駄なことをしているのは分かっている

こうして書くことには何の意味もないということも

それでも書くことが僕の書きたいという欲をやっと抑えることが出来る

書いている間はたとえそれがどんなに無駄でも明日も生きようと思える

だからもし僕が書くのをやめたなら明日は来ない

世界にみんなに当然のようにやってくる明日が来ないということはつまり僕は死んだといこと

自分でなくなることも死を意味すると思っているから

やっぱり僕は無駄でも何でも書かなくてはいけないんだ思う

頼まれたことでも義務でもないけど僕が書かなくては示しがつかない

これまで書いてきたものやこれから書いていくものたちのためにも言葉を与えこうして書いてやらねばならない

「生まれる筈だったもの」など生んではならず僕はすべてを書き尽くしすっかり書き終えねてしまわねばなるまい

残りの人生分しか書けないということを肝に銘じなければ・・・!

もし今死んだらこれまでということか

どれだけ書いたかが今日決まるかもしれない

本当の死とやらに終止符を打たれるのは癪に触るが致し方ないことなのだろう

書くことは人間の使命だと強くそう思っている

だからこそ本当は死んでいる場合ではないと思う

終止符を打たれても尚書き続けられたらどんなにいいかと思う

まだまだ書けるいろんな視点からアプローチしていける

確信こそないが今だってこうして書けているじゃないか

自己満足は最初だけ成長はしていないが退化もしていない

変わらないことを目標に掲げてきたのだから書ければ充分それ以上望むべくもない

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