23.悲喜

荷物も持たず好きだったものに囚われることもなく

あなたは開け放した窓から飛び立っていった


風はあなたの味方をしたのだろう

どこまでも飛んで行けるように

いつまでも吹いたから・・・

私の眠るこの地にもう戻ってこないようにと

風はあなたの旅立ちを手伝ったのかもしれない


私には見送ることしかできなかった

それを詫びることもできなかった

あなたの門出をどんなに願っていたことか

それが叶ったことをどんなに祝福したかったか・・・

私にはあなたの旅立ちをただ応援することしかできなかった

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