22.人生の劇場

最前列で人生を楽しむ


最初は周りに合わせてリズムに乗る

コツが掴めて来たら次の段階へ

調子が出てきたらその次のステップに

声を出したくなったら口ずさみ

口ずさみたくなったら歌ってみる


すぐに周りに合わせないでもよくなる

自分だけのステップを踏んで

仮面の下で高らかに笑う

脚光を浴びたいのなら次のセリフを

名声を得たいのなら今度はアドリブで


声が嗄れてしまわないくらいに程程でいい

自分でいることに疲れたら人と話せばいい


最後列で人生を振り返る


最初は周りに合わせるだけで精一杯だった

大人の階段に足をかけてからは一気に駆け上がった


口ずさんだ歌で恋が実ることがあった

告白の言葉が愛を結ぶこともあった

大恋愛の末に結局は別れてしまったことだって・・・

そんな時は涙が涸れるまで泣いた

自分であることが嫌になって死にたくなった

そんな時傍にいてくれる人が確かにいた

その人が最愛の人になるまで時間は掛からなかった


共に人生を観てくれる人がいればそれでいい

愛を知るための人生だったのだからそれでいい

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