18.自死について
自死の権利は私たちに一任されている
だから「いつどこでどうやって」は私たちの一存で決められる
死にたくないのなら生きればいいし
死ぬことが恐ろしくないのならそれを実行できる
「いつどこでどうやって」は個人の意志として尊重される
時代は行き過ぎた
人は人としての価値を失ってしまった
しかしそれを値踏みするのは未来の者たち
常に先を行くその者たちによって人は人を続けてよいかを量られる
真価を問われているのは現在に生きる私たちであり
過去を生きてきた私たちの祖先でもある
生きるということが未来へと向かうことである以上
人は人としての価値を求め続けなければならない
価値は常に失われているものと考えてよい
「いつどこでどうやって」が行使されたならばそれは私たちの責任
自死の権利を剥奪すべき問題にも発展する
けれどもその権利が許されているのは私たちではない
権利を剥奪する権利など私たちの手に余る
結局残ったのは権利と責任
一筋縄ではいかない問題が立ちはだかる
問題に立ち向かうにはそれ相応の覚悟を要し
「いつどこでどうやって」の是非にも係わってくる
だから責任から逃れないためにも私たちは今一度議論しなくてはならない
自死の権利を個人に委ねてよいのかを
そもそも自死から逃れる手はないのかと
私たち自身のためにも速やかに協議すべきではないだろうか
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