16.転生

命が等しく生まれ変われたとしても 太古の生物に生まれ変わる命はないのかも知れない

飽くまで この世界のいま現在に限定されているような そんな気がしないでもない


そうならきっと 所謂平行世界があったとしても そこの住人にはなれないのだろう

平行世界の命も その世界の中でしか巡れないのではないかと そう思えてならない


では 未だ見ぬ地球外生命体ではどうだろう

こちらの微生物ほどの大きさか

こちらの大型哺乳類ほどの小ささか

それは確かめようもない

けれどもいるなら持っているだろう命を

いるなら死ぬだろう命を 彼等はどうするのだろう

同じ宇宙の民として 「この世界」に巡らせてくれるだろうか


太鼓の生物には生まれ変われない 平行世界の住人にも――

そんな気がしないでもない そう思えてならない・・・


でもまた命として生まれ変われるなら どんな命でもよかったりする

自分ではないものへと転生したいという憧れくらい 持っていたかったりする

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