2.作(品の著)者

すでに書かれた物を 自分が書いたと証明するのは不可能である

書いてしまえば 出来てしまえば その人がいくら主張しようとも

その作品の著者であるとは証明できない

自ら名乗り出て初めて その作品の著者となるのだ

名乗り出たのが「書いた」当人であるなら 何も問題は起きないだろう

しかしもし 全然別の誰かが名乗り出たならどうだろう

どちらが本当のことを言っているかなど どうやって判断が付くというのか

すでに書かれた物が 確かにその人が書いたものであると 信じるか否かの話になりはしないか


時代は変化してしまった タイプする タッチする そんな時代が到来してしまった

そして私も当たり前のように 筆者とは名ばかりの筆跡も残らない物で こうして書くようになった

だからこそ今ここで 自分がこの「詩」の作者だと名乗り出る必要がある

こんな物でも書いたのは私なのだと ほかの誰にも同じことは言わせないと

書いた物すべてに誇りを持っているのなら 作品の著者であることにも拘るべきだと私は思う

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