レーザー脱毛について解説(わりと簡単に)

みなさま、お久しぶりです。

だいぶ更新をサボってしまい、情けないです。

まだまだ書きたいことはあるのに、力量不足です。

今回は、とても身近な「脱毛」についてです。





いま一般的なのは「レーザー」による脱毛です。

ある波長のレーザー光は、黒い色素に当たるとそこで何百度という熱を発生させます。

その熱により黒い毛根を焼くのが、いわゆる「レーザー脱毛」です。


焼けた毛根は死滅してしまい、もう毛を生やし、伸ばすことはありません。

これがいわゆる「永久脱毛」と呼ばれています。


レーザーが発達する直前は「針脱毛」という処置が永久脱毛でした。

細い針を毛穴に刺して毛根まで到達させて、そこで電気メスの要領で毛根を焼きます。

たしかにちゃんと毛根をやっつけることは出来るのですが、

「痛い」(表面麻酔では不足)、「時間がかかる」(何万カ所を人の手で刺しては通電するのがめんどくさい)、「施術後の処置がたいへん」(けっこうキズとしては大がかり)

などのため、商業的にひろく行われてはいませんでした。


けれどレーザーが発達して、何千万分の1秒だけの短時間照射(ヤケドが軽い)が可能な比較的安価な機械が登場すると、爆発的に広まりました。





注意点は下記です。


1)何回か照射しないと効果が得られたことにならない


体毛には「毛周期」というものがあります。

立派に毛になって生えているものもあれば、毛が抜けて休んでいる毛根もあります。


頭髪は毛周期が非常に長い=つまり、とても長く伸びるまで自然と抜けることはない。

一方、腕の毛はほっといてもそんなに長くならないですよね=ちょっと伸びると自然に抜け落ちるくらいに毛周期が短い。


立派な毛をはやしている時の毛根は、立派に大きく黒いので、レーザーの熱はしっかり発生して、しっかり焼かれます。

しかし、毛が抜けたあとしばらく休んでいる毛根は、真皮のすぐ裏にひっついて、まったく黒くない状態で隠れていたりします。


これがまた「そろそろ生やすか」といってむくっと起き上がり、ふたたび黒くなってくれないと、レーザーで焼けません。

つまり、このサイクルを考慮して、期間を空けて何回か照射することで、その部位の毛を根絶やしに出来るのです。



2)うぶ毛の脱毛には高出力が必要


うぶ毛の毛根はあんまり黒くなく、太くないので、レーザー光を強くしないと焼けません。

レーザー光が強い場合には、トラブルの可能性が大きくなります。

肌が浅黒い方は、毛根に到達する前に表皮の黒さで熱が発生しますから、ヤケドになりやすい。



3)適切なレーザー照射であっても、強い炎症を引き起こすことがある


前回と同じ出力で当てたのに、施術後に赤みが強く、広く出てしまうことがあります。

身体側の反応の程度によるので、予期できないことが多いです。

一度に広範囲を照射したときに多いので、できるでけ小分けにして何日かに分けて照射するとイイです。

赤みは、2週間以内に改善すれば問題ありません。

2週間を超えて赤い場合は、赤みが引いたときに色素沈着を生じることがあり、これが改善するには数ヶ月かかることもあります。

ただ、炎症が強く出る場合でも、適切な照射をしている分にはキズアトを作るくらいのヤケドになることはありません。


注)キズアトを作るくらいのヤケド=表皮欠損があり、新しい表皮で覆われる(皮が張る)までに2週間以上を要するようなヤケド

 「赤みがひどい」というくらいの場合、表皮欠損はありません。



4)何度も何度もレーザーを照射しているが、どんどん毛が太くなり、ぜんぜん毛量が減らない


これが一番むずかしい問題です。

めずらしくはありません。

太毛ふとげ化」といわれています。

項部(首の背部)や背部に多いです。

理由は分かっていません。

個人的には、項部や背部特有の「毛根量のポテンシャル」に由来すると考えています。

これらの部位には、毛根がものすごく多いのです。

10倍くらいと思っています。


立派に生やしていた毛根を焼くと、「えらいこっちゃ」といって休んでいた毛根が頑張って生やしますが、これがものすごく多いんだと思います。

頑張って生やすので、太い毛が生えます。

馬なんかだと、たてがみが生えてる場所だし、雄ライオンも項部に生やしてますね。

亀だと甲羅です。

元来、脊髄を守るべき場所なので、毛根はたくさんあったとして合理的です。





つづく?



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