フェイスラインを整える
老化の本質は、繊維が伸びることです。
皮膚や皮下の繊維組織(コラーゲンファイバー、エラスティックファイバーなどからなる組織)が、伸びて柔軟性をなくしてしまう。
皮膚はうすくなり、面積が大きくなる。
面積が大きくなると、その場所で「波打つ」……①
また同時に、皮下の組織(脂肪層、筋層、繊維層など)を押し込めていたのが、出っ張りを許してしまう……②
昔の女性では、上の①が多数の深いシワを作るくらいに程度が激しかった。
しかし、現代においては、比較的大きな波打ちくらいです。
それほど皮膚が伸びなくなったからです。
現在問題になるのは、多くの場合、②です。
フェイスラインが②の出っ張りのために乱されるのです。
ひとりひとりの女性で顔かたちは違いますし、好みも様々です。
が、共通していえるのは、
「ゆるやかな丸みを帯びた、ひとつの曲面、曲線で作られるフェイスライン」
が良いということでしょう。
「直線」ではいけません。
「逆に、凹み」でも、やつれて見えてしまいます。
(男性ならやつれていても、シワが多くても、逆にカッコ良かったりします。トミー・リー・ジョーンズやジョージ・クルーニーみたいに)
「ゆるやかな曲線」ではなく「かなり凸」だと、それも良くない。
下ぶくれといわれてしまったり、バランスが下になってしまったり。
ゆるやかに曲線を描くけれど、そこにもうひとつの凸の出っ張りがないのが、より若くフレッシュ。
そんな形を保つためには、皮膚の厚みを保ち、伸びないようにすればいいはず。
予防を考えれば、現時点では保湿、UVカットなどの日々のスキンケア、電磁波や超音波などの照射による繊維組織増成が有効です。
でも。
そのような機械の性能は、まだまだなのです。
伸びてしまった皮膚を10年〜20年前の状態に戻すことはできません。
現状では、せいぜい2〜3年分(これでもかなり進歩しました)。
あと30年くらいたてば、かなりいい機械が登場しているかもしれませんが。
理想は、皮膚が何十年分も縮んでくれればいい。
けれど、いまは不可能。
では、どうするか。
フェイスリフトで引っ張っても、皮膚自体がまた伸びてしまうのでダメです。
そこで、部分ヤセ。
出っ張りのところだけ、へこませるのです。
左右でほぼ3〜6mlずつくらい減ればいい。
部分ヤセです。
方法1)いわゆる脂肪溶解注射
頬皮下の脂肪層に、2〜3週間に一度くらいで上記の注射をします。
あんまり効きませんが、10回くらい繰り返すと、わりと良い感じです。
すぐに効果絶大! などと宣伝するひとは、ウソをついているか、あるいは下記の脂肪吸引の効果を見たことがないひとです。
この処置の利点はダウンタイム(腫れたり、内出血斑が出たりの期間)がないことです。
方法2)脂肪吸引
文字通り、吸引します。
目立たないところに3ミリほどの皮切を入れて(耳たぶの根元から後ろあたりがおすすめ)、細い級引用カニューレを挿入して、口角付近やフェイスラインの皮下脂肪を取ります。
(口角からカニューレを入れて、皮下ではなく、口腔粘膜下の脂肪=口の中側の脂肪を取る方法もありますが、おすすめしません。ダイレクトに皮下の脂肪ではないので形を細やかに作ることが困難ですし、脂肪を大量に減らすこともできないためです)
しかし、脂肪吸引はダウンタイムがあります。
せっかく痩せたのに、術後むくみで腫れます。
1週間〜10日くらいすると、術前よりも痩せてきます。
1ヵ月くらいすると完全にむくみはなくなりますが、一番つっぱって硬くなります。
これはさらに1〜2ヵ月くらいして柔らかくなります。
手術なので注射と比べて大がかりで、おいそれとはできないのですが、手術中は静脈麻酔で寝ていて痛みは感じませんし(医者によっては局所麻酔ですることもあるようです、悲)、術後も意外に痛くないです。
何十年分も皮膚を縮めてくれる機械が開発されたら、以上のような処置はする必要がありません。
あるいは、皮膚が伸びないように予防する技術が登場すれば、フェイスラインの悩みは痛みを伴わずに解決するでしょう。
というより、フェイスラインの悩みなどは存在しない世界になるでしょう。
長文にお付き合いいただき、感謝いたします。
次回は、……なんにしようかなあ。汗
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