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2020年1月11日 15:09
私、ほっぺたに3cmほどの傷痕があるんですが、ドラッグストアで見つけた「傷痕を消すテープ」って本当に効果あるのかなあ、と悩んでいたところです。これも、やっぱりインチキなのか……!?
作者からの返信
コメントありがとうございます。インチキ、とわたしが言い切ってしまうと、やっぱり差し障りがありますが……言い切ってしまいます!笑。でも、表面を滑らかにして、テクスチャーを改善すると光の加減で瘢痕が目立たなくはなります。それを狙っているのがヒルドイドなどの、吸湿成分の入った塗り薬です。コレの場合、吸湿成分はヘパリン類似物質です。以下、ちょっと長くなってしまいます!すみません。吸湿、すなわち皮膚の保湿をすると、角質層が透明に見えるようになり、厚みを増し、しなやかさをまします。滑らかになります。ヒアルロン酸も乳酸ナトリウムもベタインも、同様の吸湿効果があります。これらは原材料としては粉状になっていたりして、それを空気に触れさせていると、1分もしないうちにベトベトしてきます。つまり、空中の水分をひきよせているのです。本当の意味で瘢痕をなくすことは出来ませんし、広がってしまった瘢痕を狭くすることは出来ません(切除&縫縮でより狭い瘢痕にすることは可能です)。が、盛り上がったボリュームを減らしてより平坦にすることは出来ます。商品名ケナコルトと呼ばれる極微粒子状のステロイド懸濁液の局所注入です。これはよくケロイドに対して使用されます。ケロイドでない通常の瘢痕である肥厚性瘢痕に対して使用する場合は、より少量で慎重に注入しないといけません(効き過ぎて凹になったり、毛細血管が浮き出て目立つようになったりすることがあります)。傷跡を消すテープ、というものには、もしかしたらステロイドが含有されていて、貼るとステロイドがキズアトの組織に浸透するようになっているのかもしれません。あるいは保湿剤が含まれているとか。保湿して、すこしでもステロイドの効果を発揮するのなら、あながちインチキとはいえないのですが、「消える」と銘打つと、それはウソです!
2018年11月27日 01:56
なるほど……今は治せないのか、妊娠線も……ぐぬぬ。でもそこまで言われると諦めがつきますね。お腹の傷……。大事に愛でます。この記事を読まなかったら、あと何年かして「傷跡が治る!高級クリーム」とか買ってしまったかもしれない。騙されないための知識を得ました。良かった。
高級クリームとか高性能軟膏とか、「バッチリ消える!」とかいう宣伝文句が推奨するものは、ほぼすべてインチキです。悲
私、ほっぺたに3cmほどの傷痕があるんですが、ドラッグストアで見つけた「傷痕を消すテープ」って本当に効果あるのかなあ、と悩んでいたところです。
これも、やっぱりインチキなのか……!?
作者からの返信
コメントありがとうございます。
インチキ、とわたしが言い切ってしまうと、やっぱり差し障りがありますが……言い切ってしまいます!笑。
でも、表面を滑らかにして、テクスチャーを改善すると光の加減で瘢痕が目立たなくはなります。
それを狙っているのがヒルドイドなどの、吸湿成分の入った塗り薬です。
コレの場合、吸湿成分はヘパリン類似物質です。
以下、ちょっと長くなってしまいます!すみません。
吸湿、すなわち皮膚の保湿をすると、角質層が透明に見えるようになり、厚みを増し、しなやかさをまします。
滑らかになります。
ヒアルロン酸も乳酸ナトリウムもベタインも、同様の吸湿効果があります。
これらは原材料としては粉状になっていたりして、それを空気に触れさせていると、1分もしないうちにベトベトしてきます。
つまり、空中の水分をひきよせているのです。
本当の意味で瘢痕をなくすことは出来ませんし、広がってしまった瘢痕を狭くすることは出来ません(切除&縫縮でより狭い瘢痕にすることは可能です)。が、盛り上がったボリュームを減らしてより平坦にすることは出来ます。
商品名ケナコルトと呼ばれる極微粒子状のステロイド懸濁液の局所注入です。
これはよくケロイドに対して使用されます。
ケロイドでない通常の瘢痕である肥厚性瘢痕に対して使用する場合は、より少量で慎重に注入しないといけません(効き過ぎて凹になったり、毛細血管が浮き出て目立つようになったりすることがあります)。
傷跡を消すテープ、というものには、もしかしたらステロイドが含有されていて、貼るとステロイドがキズアトの組織に浸透するようになっているのかもしれません。
あるいは保湿剤が含まれているとか。
保湿して、すこしでもステロイドの効果を発揮するのなら、あながちインチキとはいえないのですが、「消える」と銘打つと、それはウソです!